27.12.11

そのちょっとの手間が

惜しいんだけど、惜しまない方が絶対いい結果になる。

私はお茶が好きだ。緑茶、紅茶、烏龍茶、ルイボスティーにハーブティーとなんでもござれ。でもって、ポットで淹れるのも苦じゃなかった。なかった…。そう、過去形である。子供が生まれるまでは、との但し書き付き。

喫茶は私にとって大きな娯楽なのだが、その、茶葉をだして、ポットにいれて、お湯を注いで、蒸らす+後片づけというだけの行程が、とりわけ延岡へ戻ってきてからもう億劫で億劫で仕方なかった。でも紅茶は飲みたい。苦肉の策でティーバッグものを買い、まあまあこれでもありかな、と思いながら過ごしてきた。そんな日々も二ヶ月が過ぎ、こちらの生活に慣れてきたので、久々にきちんと紅茶をいれてみた。

こんなにおいしかったっけ?

って感じ。茶葉は二年前にロンドンのF&Mで購入したキームン。冷蔵庫に寝かせ過ぎじゃないかとはらはらしつつも、飲んでみれば多分問題なかった。リプトンのティーバッグと比べるのは間違っているというものだが、いや困ったな、後戻りできないぞ。

大丸ピーコックに取り扱いがあった、waitroseのティーバッグが廉価でおいしいんだけど、今もあるのかな。HediardやMariage freresは値段もさることながら文句なしにおいしいし、ハロッズは未経験だから一度は買ってみたいしで、年明けの上京が楽しみだ。

23.12.11

ゲスト来訪

家に人を招くのは実に二年ぶりである。楽しんでもらえるかどきどきしながらの準備は、それ自体さえ新鮮で楽しかった。

来てくれた友人一家とは一年ぶりの邂逅である。再会に乾杯し、お互いの近況の交換や育児のあるあるに頷きあい、先達からのアドバイスを受けて、うちの子どもより一年年上のお嬢さんと遊んでいるうちに、気がついたらタイムアップ。あっという間の数時間だった。規模を拡大しての次回開催には、湯布院サミット(仮)などの提案をしあいながらお見送り。

あー楽しかった!

それにしても、子どもってたった一年であんなに成長するんだなあ。びっくりどころか、感動してしまった。人生で最も大きな成長をする時期ではあるが、自分の子どもの一年後が同じようになっているとは、今の段階では到底想像できない。楽しみだ。

ビーフシチューもおいしくできたし、よかったよかった。ルーやデミグラスソースを買わなくても作れるもんだ。我ながら牛肉のほろほろ感が神だった。てかレシピが神。でも、いろんな面で特別食だ。次回は来年のクリスマスかな。

21.12.11

週アスの付録の手袋

ついに私も付録目当てで雑誌を買ってしまった。

今週の週刊アスキーには付録にスマホ対応手袋がついてくる。都会では売り切れる書店もあるとか、今回の週アスは赤字覚悟とか巷のうわさを聞き、また夫がこの手の手袋に興味を示していたこともあり、変なのを買われる前に買ってみようと思ったのである。何しろ490円だ。

家の中で使っただけだが、思ったより温かい。しかしながらおそらくウールではないニット手袋なので風が吹いたら寒いかも。親指と人差し指は問題なくスマホを操作できて、当然だけどびっくりした。

まあ一番の問題は、私がこれを使う機会はほとんどないということか。これがほんとの無駄遣い!

20.12.11

出会えない系

むしろ,出会いたくない系かもしれない。例によって,日々の会話は家族以外にはスーパーのキャッシャーとのやりとりくらいしかないのである。

一昨年,ボストンではあっちこっちの何らかに参加して,幸運なことに友人ができた。去年,東京ではもともと友人が大勢いたので,ときどき会ったりしてきた。今年,里帰り中にはもともと田舎の友人がいたので,ときどき会ったりしてきた。そして今,この延岡では友人がいない! できない! 出会えない! ときたもんだ。親切なご近所さんとはときどきやりとりがあるが,あまりに近いので遠慮してしまう。

子をダシにしよう作戦を敢行しようとしたが,ママ友? 何それおいしいの,である。植物園には多少の遊具があるので遊んでいる子供連れは多いが,遊具で遊べる年齢の子供が多く寝たきりの子はいない。そりゃそうだ。そのほか,公園はあまりない。延岡で唯一のショッピングセンター・イオンで時折見かける,子供連れママさんの集いがまぶしいぜ。市内に育児サークルはあるのだが,しかしながら,まだ子供同士で遊べる年齢でもないし,それどころか首さえ座りきってないし,まだいいか,と思ったり。

とはいえ,散歩していると話しかけてくれるおじちゃん,おばちゃんの多いこと! 子さまさまである。おかげで延岡ローカルの話や延岡弁を聞ける。もすこし,地元の人と話をしてみたいなあ。

10.12.11

東関部屋 延岡合宿

月曜から高見盛の属する東関部屋が延岡で公開稽古をしているので見に行ってきた。場所は西階運動公園の屋外の広場。この寒いのに屋外! 大変だ。月曜は快晴で風もなくかなり暖かかったけれど、週の中ほどで天気が崩れてのこの週末は、晴れ間が戻ったものの風が冷たい!凍える!そんなコンディションでも、お相撲さんたちは汗をぬぐいながらの稽古。さすがだ。

ぶつかり稽古では高見盛関が他の力士をすべて面倒みていた。ぶつかる瞬間はかなりの迫力。重量感がただごとではない。感銘を受けたのは、整理運動で見せた身体の柔らかさ。柔らかくなければ相撲はとれないだろうけど、ほぼ180度に開脚した上に胸を地面につけられるなんて、と衝撃であった。それに彼らの大きな身体を支える下半身の筋肉のすごさよ。プロは違うぜ。

初日の月曜はちゃんこを振舞ってくれるというのでのこのこ出掛け、今日土曜は三歳未満の子どもと写真撮影してくれるのを目当てにまた見に行った。明日は最終日、今度はちゃんとお相撲さんを第一の目的に行こうかなあ。 訂正 木曜日までだった。行けるかな。

3.12.11

煎餅屋 開店

子が寝返りを始めた。が、仰向けからうつ伏せへの回転はできても、逆は無理。そうしようとする気もまだなさそう。したがって、親がひっくり返してやる必要がある。その様を手焼きの煎餅に見たてて、煎餅屋を開店したと言うらしい。なかなか言い得て妙だ。

うつ伏せの際に一番恐ろしいのは窒息の可能性。そうでなくとも、お腹を圧迫して苦しそうになったり、頭を支えるのに疲れてしまうようだ。また、落下も怖い。段差のあるところには寝かせられなくなった。

とりあえずは自分で寝返り返りができれば閉店である。それまでどれだけかかるか…

30.11.11

秋の延岡あれこれ

この秋の延岡の風景を並べてみる
城山かぐら祭りからの一コマ。高千穂でも夜神楽が始まり,これからが神楽のシーズンと言えよう。これは延岡の城山公園で,複数の団体が神楽を披露,奉納するお祭りだった。神楽を見るには勉強が必要だなあ。

延岡植物園。やっと紅葉が始まった頃。コスモスが咲く期間は長いのね。桃だけはちょこちょこ狂い咲きしていた。

大崩山,宮崎のヨセミテ。数千年後のハーフドームもこんな感じに緑に覆われているかもしれない。ところで,手前の花はなんだろうか。こちらでよく見かける。

鮎やな。11月から翌2月まで,鮎漁が解禁される。この仕掛けで鮎を追い込んで捕まえるらしい。昔は漁獲量がうはうはで,この鮎やなの設置にも多くのスポンサーが現れたが,現在はなかなか苦慮しているとか。今年は設置直後に大雨があり,一度流された後の再架設だ。素材としても常設できるものでないし,伝統を守りたい気持ちはあっても実現はなかなか難しそう。この近所に,鮎を中心とした食事を味わえる施設も期間限定でオープンしている。ちなみに,スーパーでは鮎一尾120円。

29.11.11

自然薯

蒸し野菜をしようと、レシピ通りに長芋を求めたら、自然薯が並んでいた。初めて見た。近隣に特産品としている地域があるらしい。とはいえ長いままの一本は1500円!だったので、それより細く、カットしてある廉価版を購入。で、やってみたのが写真。食べたのも初めてだが、火を通すと里芋のような食感になるのね。長芋をがしゃくしゃくしているのに比べてかなりねっとり。

リアルとろろもしてみたところ、まず、粘度が高すぎて穴あき下ろし器ではすべて穴にぶら下がる。 これをとるのに一苦労。すり鉢で擦ると滑らかになる、との店のおにーさんのアドバイスに従うも、すりこ木を回すと全部ついてくる。できあがってご飯にかけようと器を傾けると、やっぱり全部ついてくるわけだが、これを箸で切る感触が気持ちいいこと! 味は長芋より風味があるものの大和芋ほど野生的ではなく、おいしかった。

この日の晩、出産直後以来に胸がガチガチに張った。岩が胸板上に皮膚一枚で支えられてる苦しさよ。ググったら、自然薯のネバネバが母乳の出をよくするらしい。自然薯はあと少し残っているが、残りは火を通して粘りを減らして食べよう。

蒸し野菜をのつけだれは、ベターホームの本に載っていたのが簡単な割によかった。めんつゆににんにくとしょうがのすりおろし、とうがらしを刻んだもの、ごま油をぶちこむだけ。量はレシピがあったけど、適当で大丈夫。豚バラブロックに合うんだこれが。蒸した脂身がおいしかったな〜。かぼちゃやさつまいもの甘みも合う。安納芋の甘さよ! またやろう。

24.11.11

お食い初め

遠方から義両親が来訪するのに合わせて子のお食い初めをした。大人たちがこれを口実にご馳走を食べるイベントだ。久々に大量のケーキを食べられて満足。

祝膳では焼き物に鯛を添えることが多いが、ここ延岡ではお食い初めの時には鯰を用意するらしい。しかし、店頭には並ばない魚のため、川へ釣りにいくものという。現代ではそんなことは難しいので、地域のお菓子屋さんが鯰を模った練り切りを販売している。
〈日向 虎屋〉のなまずくん(1500円)。なかなか愛らしい形だ。このあと、細かく解体していただきました。


海の幸にも恵まれた延岡近隣産の魚介によるおつくり。今は伊勢エビのシーズンでもある。

18.11.11

紅葉ドライブ その2

平日だというのに、またドライブしてきた。今度は約一時間のところにある祝子川渓谷。子と二人きりだと、運転中に相手ができないのが問題かもしれない。

延岡市北部の山々は、岩盤が露わになっているところが多く、見方によってはヨセミテを思い出す。特に、国体の登山コースにもなった大崩山(おおくえやま)を臨む祝子川渓谷は、まんまヨセミテバレーじゃない? とカメラを構えたが、遠すぎてうまく撮れなかった。右側の大崩山がハーフドーム、谷を挟んだ向かいの崖はエルキャピタン。

例によってほっそい林道をくねくね走ったあとで、おかしく興奮していたのだろう、こうして見るとそうでもない。夫には第一声から、えぇ〜???って否定され、むかっとしたが、私が間違ってました。しかしながら、宮崎のヨセミテくらいは言ってもいいだろう。

大崩山ばかり見て肝心の渓谷には近寄らなかったので、またそのうち行こうと思う。なにしろ紅葉はまだこれからだ。

14.11.11

紅葉ドライブ

宮崎県北は少し北西に入ればすぐに山だ。山間には数多くの川が流れ、渓谷好きにはたまらない。清流を横目に敷かれた林道を探検してみたくはあったが、思ったより早くその機会がきた。

標高はそれほど高くはないものの、しかしながら、紅葉はやや終わりに近づいていた。目に留まるのは枝か杉•松の緑色。少々の色づいた葉は色褪せているか、あるいはこれからが楽しみな様子であった。一週間遅かったかもしれない。

今回の目的地は日之影町の見立渓谷の奥地で行われた紅葉まつり。見立までは日之影町から川に沿った細~い道を20kmほど北上するのだが、なんと一時間近くかかった。道は車両一台分程度の幅しかないが、対向車はそこそこあり、すれ違うのに苦労した。それにとにかくくねくねしているので速度を出せない。一応の目的地があったので、渓谷の途中に巨石が転がっていたり、川の脇から滝の様に水が流れ出ていたり、とんでもなく澄んだ水が流れているのを一時停車することなく横目に見るだけで通り過ぎてしまった。いちいち止まっておけば良かったな。で、紅葉まつりは村の秋祭り(演芸会)といった風情であったので、近隣を散歩して早々に出発した。

さらに北上して峠を越え、大分に入り東回りで延岡に帰還。こちらのルートの方が距離は長いが、幹線道路を走れる分気楽だった。途中、道の駅で栗のソフトクリームと100%栗の栗あんが入った大判焼きを食す。栗きんとんのきんとん部分がさつまいもで作られることに納得。その方が食感も味もいい。佐伯名物のごまだしを購入して、とりあえず満足。

11.11.11

雨の日

今週は水曜からずっと天気がぐずついている。薄暗いと子は眠そうで、それを見ているこちらまで眠くなってくる。一緒に昼寝するのもいいが、起きたときに何もかも億劫になってしまうのが困りもの。
一昨日、昨日は買い物に出かけて気分も一新できたが、さすがにネタ切れである。散歩だって雨が降ってはストローラーを出すのは憚られるし、ましてや抱っこひもをや。勢い雨に濡れる心配のないショッピングセンターへ行くわけだが、延岡には小型のイオンしかない。明日は久しぶりの晴れの予報。また植物園でも行ってこよう。

とか書いてるうちに雨は上がった模様。ちょいとドライブしてくるか。山の方は紅葉が終わりかけらしい。

8.11.11

予防接種に関する愚痴日記

今日は延岡植物園に子を連れ出し散歩した。子は到着して約10分で爆睡したが、むしろ私の気分転換に役立ったなあ。前日にかなり消耗して朝まで引きずっていたのが嘘のようだ。ちなみに、読みかけの本は五ページまで進められた。

昨日はさんざんな一日だった。前の晩に二時間おきの授乳で睡眠不足のヘトヘトな状態だった。それでも午前中になんとか、任意の予防接種であるB型肝炎ワクチンを打ってもらうべく、かかりつけでない小児科へ行った。そしたら身内に罹患者がいなければ打つ必要がないと説得された。かかりつけをはじめ、他の小児科でもB型肝炎は取り扱っていないところばかりで、やっと見つけた接種できる医院だったのに。しかも財布を忘れて、午後の診察時間に再度訪問した。うちから少し距離があり、有り体に言えば、ここまで来るのはめんどくさい。さらには、待合室で隣に座っていた子は水疱瘡の疑いがあったらしい。接触はしてないし距離はあったから大丈夫だと医師にも看護師にも慰められたけど、ほんともう、行かなきゃよかった…。子に申し訳ないし自己嫌悪もするわ。こんなとき都会なら予防接種あれやこれやみんな打てるのに。ロタだってシナジスだって不活化ポリオワクチンだってなんのその、だ。

てな感じてくさくさしてたのだが、外の空気に触れてまあどうしようもないものはどうしようもないと開き直れた。子には将来、必要になった時点で自分で打ってもらおう。私もB型肝炎は一昨年にアメリカで初めて打ったもんなあ。大人でも二回打つと聞いていたのに、一回で終わった。あれで良かったのかは今でもわからない。

それよりも、当面は子に水疱瘡が発症しないか観察しておかなければ。一ヶ月くらいは注意しろだって。長い!

4.11.11

なし崩し的解禁

スペアリブを1kg買って豆豉煮をした。中華の味付けもさることながら、スペアリブのとろける脂がおいしいこと! こんな肉々しいの、母乳のことを考えてこれまでは我慢してきたのだが、なし崩し的に解禁している今日この頃。

先日はタリーズでカフェモカも飲んでしまった。カフェでコーヒーは一年ぶりだった。おいしかったな。そしてものすごく気分転換になった。基本的にずっと家にいるので、ときには気分がくさってくる。買い物に行くだけでも多少の息抜きにはなるが、この時は子が寝たのでチャンスとばかりにタリーズへ寄ったのだった。多分、カフェモカを飲みながら本を開いていた瞬間は、私だけの時間だった。出産以来の私一人の時間。その後すぐに子が起きて、本は二ページ目にしおりを挟んだままであるけど。

23.10.11

やっとPCを起動した

延岡に来て早一週間,結構大変だ。夫はかなり助けてくれて,私の行う家事なんて掃除機かけるのと,適当な夕飯を作るくらい。しかし,そのご飯すら時々おかずを買ってきてもらうほど。それに,日中に子と二人きりなのは寂しいもんだ。母を月曜の朝に見送った後,突然に親との離れを自覚した。子供ができて夫と三人の生活が始まった今ようやく,親から精神的に自立する時を迎えているのかもしれない。

子は少しずつ周りが見えてきたようで,これまでと違う環境になったことも相まって,家の中できょろきょろしている。それが刺激になっているのか,これまではあまりなかったぐずぐずタイムが増えた。一方で,夫がいるときの機嫌の良さは特筆に値する。父親は刺激を与えるものと言うが,本当にその通りだと思う。延岡に来てから,短時間だが物を握れるようになったし,うつぶせにすると頭を上げることもできる。こうしていろいろなことを吸収し,成長していくのかと感慨深い。

さて,土日を迎えて夫が休みだと,心にも余裕が出てくる。先週買って皮の表面にカビがつき始めた栗をなんとかせにゃかんと思って,焼き栗にしてみた。栗ご飯用に皮を剥くのが面倒だっただけだが。焼き栗はフランスではmarron chaudとして冬にそこら中で売っているらしい。高田馬場駅前にかつてあった甘栗太郎を思い出す。そしてフランス行きたい。

というわけで,オーブンで焼いて,熱いとさわれないので冷めるまで待ってみた。そしたら, 渋皮がとれない! 高温で一気に焼いて実を縮ませて渋皮と離れさせ,熱いうちに剥ききるのが奥義らしい。焼き直してみたが時すでに遅く,渋皮が実にがっちりくっついて離れない。ああ,300円分およそ400gの栗を無駄にした。まあそのうち半分は強引にほじくって食べたけど。もういいや,次回は栗ご飯にする元気のあるときに買おう。一年に一度くらいでいいけど。

そんな感じに,PCからだとたくさん文章が書けていいね。楽だ。

14.10.11

延岡へ

ついに今日で実家暮しが終わる。明日は丸一日かけて延岡へ移動だ。空港まではバスで一本! のはずだったが、東名高速道路の集中工事で運行が縮小、大幅な遅れが出るらしい。なんでまたこんな時に……。というわけで、普通列車を乗り継いで向かうつもり。あー不安だ。一時間半なので、子が寝て過ごせればいいなあ。

さて、今日で生後75日となる子は、絶賛夜更かし遅起き中だ。どこの大学生か、ってくらい半日ずれた生活リズムになっている。夜は夜半過ぎまで起きているのがザラで、そのせいで起きるのが遅いのか昼寝が多すぎるのかわけわからん。私の方が先に眠くなるよ。夜更かしした方が寝つきがいいのも悩みどころ。
思えば、寝付き方もこの二ヶ月半でいろいろ変わった。
先月までは21時には寝入っていたものの、寝つきは非常に悪かった。何かの弾みで泣き出すし、ウトウトしてもすぐに目を覚ましていたな。 ただ、時々うんと眠い時には、布団に寝かせていると何時の間にか寝入っていたりした。

今では眠くなると、ぐずったり、だっこを要求したり、手しゃぶりしたり、時には自分で寝付いたりとバリエーション豊か。眠いということを認識してきたのかもしれない。
新生児の頃は気がついたら寝ていたから、それに比べると成長したなあとつくづく感じる。

6.10.11

気がつけば猫背

それにしても,体のあちこちが痛い。

赤ちゃんとはいえ,7kg近い子を抱き上げたり,抱いたまま立ち上がったりしていると,これまでに使ったことのない筋肉を酷使しているために体の疲れが著しい。親指の付け根から始まって,起き上がるのに手をつくと手首が痛いし,夕方には肩こり,就寝時には背中と腰が重くて仰向けになるのがしんどかったりする。

もともと姿勢は良い方ではないが,悪い方へ拍車がかかっているのもわかる。とりわけ食事の際,気がつくと背もたれに体重を預けて,肩を丸めて手元で食事をしてしまう。端から見れば老人だ。帰省したばかりの頃,母がそんな姿勢をしていたので,ちょっとからかった。それ以来すごく意識しているらしく,先日のお宮参りの写真でだって私よりも姿勢が自然。こりゃちょっとやばい。

そいでも,正しい姿勢ってのは,まず「する」のが難しい。ダンスをしている妹に言わせると,正しい姿勢は
1 背骨を真上にのばす
2 頭は背骨の上, 自分が思っているよりも結構後ろ,に乗せる
3 胸は張りすぎない
4 肩を持ち上げて落とす,ことで力を抜く
ということだった。難しい。しかもこれに従うと,背中がかなり疲れる…。正しい姿勢をするとそれだけで鍛えられるというが,ほんとその通り。そうしてまた,背もたれに頼りながらこの日記を書いているのでした。

4.10.11

野分は秋の季語

めっきり涼しくなった。つい半月前までは,まだまだエアコンが必要なほどだったのに,今や寝るのに布団が必要だ。あんなに暑かった8月も,そのしんどさを忘れつつある。こうして四季を三十数回過ごしてきたんだなあ。

近所の公園に散歩へ行ったら,未だに台風の被害が残っていた。アスファルトをえぐって倒れた樹木や,折れて危険であったのであろう,切り取られた枝が歩道の脇に堆く積み上げられていた。その隣には,刈り取られた稲が天日干しされていて,なんだか夏と秋が同居しているように思えた。


今月半ばにはいよいよ延岡へ戻る。新しい生活に期待半分,不安半分,である。

22.9.11

台風狂想曲

浜松に台風が直撃したことは,私の記憶の中にはない。今回は勢力が大きな台風で各地に不安をもたらしてきたが,ついに我が家にも被害が出た。昨日の14時すぎに浜松に上陸したが,嵐は朝からやってきていた。

大雨が降っているとは思っていたが,あれよあれよという間に雨風が部屋の窓をたたきつけるほどになった。子と過ごしている和室は南東と西に窓があり,特に南東の窓は台風の風を正面から受けている。雨戸はかろうじて閉めたものの,戸袋とアルミサッシの隙間から勢いを増した風が障子戸をがたがた鳴らし,やかましいことこの上ない。かといって他の部屋でも雨戸にあたる雨音がうるさい。

あちこち移動しているうちに風が止み,静かになったため和室へ戻った。しかし,それはつかの間の休息であった。まもなく西側の窓が洗車中の窓ガラスのようになってしまい,相変わらず障子戸ががたがたやかましい。しかも外からがこんがこんと穏やかでない物音まで聞こえる。そして,消える照明,止まるエアコン。停電! 思わずついったーしてしまった。雨戸を閉め切った状態で停電になると,部屋が暗くて不便でしかたない。当然ながら無線LANも機能せず,携帯の充電切れにひやひや。

夕方前には風雨も止み,西の空は茜色になりつつあった。そして明らかになる被害。我が家の瓦があっちゃこっちゃに飛び,隣近所に迷惑をかけていた。なんてこったい。家族は謝罪行脚と瓦の回収に追われた。それにしても停電で,電気が使えないだけなのにとてもストレスに感じたなぁ。近所の信号は切れていて交通事故は起きたりもしたけど,一つ向こうの交差点以降は信号も家も停電してないとか,夜になっても復旧しないのでろうそくを出すも倒れないように気を遣わなきゃいけないとか,いろいろと精神的な疲れが大きかった。その分,20時半頃にぱっと明かりがつくと,ものすごい安心感がわいてきた。電気がないと生きていけないね。

18.9.11

生後49日目のお宮参り

前の三連休は夫が浜松まで脚を伸ばせる状況になった。そこで夫の両親にも来てもらい,お宮参りをしてきた。本当なら生後約一ヶ月後に行うものだが,まあそこはフレキシブルにってことで。

当日はとんでもなく暑かった! 快晴もいいところで,気温だってまるで夏。そんな中,浜松五社神社へ。9月半ばで七五三もまだ始まっていないこの時期,神社内は閑散としていた。祈祷は5千円。拝殿脇の控え室へ向かうだけで暑さにくらくらし,控え室の冷房に天国をみた。祈祷は10分ほど。その後,拝殿前で記念撮影してから食事会へ移動した。

そ れにしても,赤ちゃんでも何か雰囲気は感じ取るのか,祈祷中とにかく大号泣だった。始めに大太鼓が鳴るとその瞬間に泣き出し,だっこしている義母が何をど うしても泣きやまない。祈祷の声がまったく聞こえないほど。しかしながら祈祷が終わって拝殿から出た瞬間にぴたっと泣きやみ,静かになった。ありゃなん だったのか,てな感じ。赤ちゃんにしか見えない何か畏れるものでもいたのだろうか。


今回は私もがんばった。子が生まれて以来何度か一緒に写真を撮ってきたものの,常に私だけがやつれており,見た人から産後の肥立ちを心配されるほどであった。そのため今回ばかりはちゃんとしよう! と心に誓い,一週間前か ら造顔マッサージをし,三日前には美容院にも行き,夫には延岡から私の数少ないアクセサリーを持参するように強くお願いし,万全の体制で当日を迎えたの だった。おかげで,写真の私は普通になってた。よかったよかった。

食事会はホテルコンコルドの個室レストラン〈シエル〉で記念日プランを頼んだら,スパークリングワインは一人一杯どころかボトル一本置いていってくれ,ケーキもすごくおいしくてすばらしかった。あのケーキはまた食べたいなぁ。

12.9.11

散歩


9月に入っても依然として残暑が厳しいが,8月の酷暑の頃に比べればかなりましになった。日が傾いてくると,湿度がそれほど高くないこともあって日陰ではかなり涼しい。そんなわけで,やっと子を散歩に連れ出したのだった。

初めての散歩はとりあえず近所で手短に,というわけで佐鳴湖公園へ。高校2年生のマラソン大会以来だが,山の上の風景はそれほど変わっていなかった。大量に植えられている桜の木が木漏れ日をつくって気持ちいい,とストローラーを押して歩き出した直後,やられたよ,蚊に……! 黒と白のしましまボトムのあいつである。赤ちゃんにたからないように手で払いつつ歩くも,手足をのびのびとさらけ出している私は格好の餌食であり,自分の身までは守れなかった。負傷は両脚に計10カ所。かゆくてたまらん。道理ですれ違う人がみんな長袖長ズボンなわけだ。日焼け対策もあるだろうけど。結果,ものの10分で退散。夏場に林の中の遊歩道を歩くのは自殺行為だ。

日を改めて,今度は午前中に散歩へ出ることに。時間は午前10時,天気は晴れ。授乳直後に私の飲料も用意して再度出発した。日差しはあるものの風がさわやかで,家の周りよりもう少し歩けるように思えた。…のだがそれもまた罠であった。上述の公園へ再度赴くと,交通量の少ない道を選んだばっかりに遠回りになってしまい到着まで片道20分。その間,気温は上昇していく。暑い。日差しがまぶしい。公園の日陰のベンチで休むも,子の足の裏が熱くなってきた。振動で眠ってはいるが,寝かされている背中も熱くなっていることが容易に想像でき,滞在時間およそ3分にして帰路につく。 今度は多少歩道が狭くとも最短距離を行くことにしたら15分で帰ってこられた。家に入る頃には親子共々汗びっしょり,お風呂に駆け込んだ。まだまだこの時期,朝早くでなければ午前の散歩は自殺行為だ。

今度は夕方,日陰に入った公園の湖畔を歩きに行こう。湖畔の遊歩道は山の上と違って藪が少ないためヒトスジシマカも少ないだろうと踏んでいるが,実際にはいかに。

初回も山の上から湖畔へ下りようとしたが,未舗装の坂道はストローラーのプラスチックのタイヤでは振動がひどすぎて歩き続けられなかった。このときばかりはチューブタイヤのストローラーの方がよかったかなとちょっと考えてしまった。でも多くのストローラーはプラスチックのタイヤだから仕方ない。

6.9.11

外はいい天気だよ

今日は朝から晴天。窓を開けると、部屋を吹き抜ける風が気持ちよい。エアコンを稼働させなくてもよい日が来るとは! 温度、湿度、空の色、虫の声、どれをとっても夏の終わりを感じさせられる。野分は秋の季語であることに納得。

後で散歩してこようっと。

3.9.11

斯して検診後の元気の源は

お茶したときに飲んだコーヒーでした。どおりで 日中全然眠気を感じなかったわけだ。カフェインおそるべし。ドリップコーヒーはもう年単位で飲んでなかったし、コーヒーを飲むとしてもエスプレッソばっかりだったもんなあ。その影響か、夜には子がやけに興奮してなかなか寝付かなかった。

翌日はだるかった。絶対に反動だ。

1.9.11

そして一ヶ月が経った(今度は私の番)

私の一ヶ月検診を終えた。医師より「もう普通の生活を送っていいよ」,産婦人科の受付には「これで産婦人科での検診は終了」と言われ,長くかかったこの出 産に係る日々が一段落した。少し気が抜けたというか,ほっとした。この解放感はいったいなんだろう。出産直後より興奮していると感じる。

今日はストローラーを初めて使用した。思いの外,操作が楽しかったので早く散歩に出たいと思ったが,外は台風の影響で強風が吹き荒れている。なんでこんなタイミング!? まあこれから涼しくなって外出により適した季節が来るので,お楽しみは後にとっておこう。

病院の食堂でお茶を飲んだ。珍しく診察が早く済んだのと,連れて行った子がちょうど寝ていたのでこれ幸いと。約一ヶ月ぶりの外での飲食は,想像以上に気分 転換になったようだ。この一ヶ月間,99%は家の中,さらには寝室の布団で引きこもっていたものなあ。自発的引きこもりと強制的な引きこもりとでは精神に かかるストレスが異なるのだ。

暑さが和らいだのも大きいな。今日は外で強風にあおられるのがちょっと気持ちよかった。

帰宅後には久々にPCを起動し,たまっていたメールの返信を出し,しばらくぶりにいろいろなサイトを巡り,そして,この日記を書いている。PCは文章を書 くのが楽だね。タブレットや携帯電話じゃやっぱ限界がある。でもこの一ヶ月はとてもPCを起動するエネルギーがなかったなあ。

29.8.11

一ヶ月が経とうとしている


雲の形が秋の空じゃないか。空調のために部屋を締め切り,家の中に閉じこもっているうちに季節は巡っていくのか。

母親になってから,二日後には一ヶ月となる。はじめの三週間はなんだかんだでいつも誰かがそばにいてくれたけれど,今は私の母と二人きり。それでも十分助けられていてありがたい。子は少しずつ生活リズムがつきつつあるように思われる。2週間ほど前までは寝ぐずりもせず,泣きもせず,大変手のかからない新生児だった。今ではそういったことも見られるようになったが,当初は大変悩まされた。少しずつ私も慣れ,これも成長のひとつだろうと受け止められるようになってきた。子だけでなく,私も母親として成長できているのだろうか。

24.8.11

夏カムバック


なんと立派な入道雲!

秋雨前線の影響で涼しかったのはたったの二日だけであった。

8.8.11

生まれた


7/31に家族が増えた。

前日に入院して二日間苦しんだ末にやっと生まれた。入院は産後4日。この間もっともつらかったのは,慣れない赤ちゃんの世話や回復途上の自分の体ではなく,健康すぎる病院食がもの足りなかったこと。栄養計算がされているから十分なはずだが,それまで半ば暴飲暴食的な生活を送ってきたツケが回ってきた。

退院後には,遠方過ぎて出産時に立ち会えなかった夫が急遽来てくれたり,親が助けてくれたりでなんとか授乳のための細切れ睡眠に耐えているものの,やっぱり疲れるね。手首が痛くなってきたのが不安。腱鞘炎にならなければいいのだけれど。

そうはいっても,生まれてきてくれた赤ちゃんを見ているとしあわせを感じる。出産直後は周囲が興奮しているのがわかって却って冷静にならざるをえず,感慨にふけられなかったのだ。それが日中に赤ちゃんと二人になって静かに過ごしていると,不意にここまでの道のりを思い返して涙があふれてくる。情緒不安定かもしれない。

24.7.11

安静生活

帰省して早ひと月以上も過ぎ、この間かなり安静に過ごしてしまった。そのおかげでおなかの中のみならず、私自身も成長が進むばかり。かろうじて夕飯は作っているものの、掃除と洗濯をしないだけでかなり負担が減っている。

先日の検診から、とにかく体を動かすようにと指示を受け、少しずつ散歩を始めたが、まず初めに脚にキた。昔、マラソンの小出監督が、練習が足りないランナーがマラソンで走れなくなるのは呼吸の苦しさではなく足の疲労だと言っていたのを思い出す。体重は10kgほど増えているにもかかわらず、足腰の筋肉は鍛えられていないので、負担が増えているのは確かだ。まあ少しずつやるしかないか。

18.7.11

連休とごはん

わずかな休みの合間を縫って、夫がうちまで来てくれた。移動に約一日かかるので、こちらで過ごせたと言えるのは中1日のみ。今回は台風もあって、本来の移動よりも大変だった様子。でもおかげで最後の外出もできたし、よかったよかった。

土曜の夕方にセントレアからの直通バスで到着。迎えに行った足でそのままうなぎを食べに行く。土用より少し早い週末の鰻屋は相変わらず混んでいた。この先、いつ食べられるかわからないからこの機会を逃さずにいられてよかった。


日曜は昼ごろに街中を散策に行った。うちの地元のB級グルメとして数年前から突如脚光を浴びたのが餃子であるが、私自身の経験からは全然そんな感じはしない。ましてやお店で食べるなんて全くなかったが、餃子が定番な地域もあるのだろう、その筋の有名店〈むつぎく〉へ行った。12時前にはすでに待ち行列があったが、長居をする店ではないので間もなく席に案内してもらえた。餃子は20個1200円の皿をシェアしてごはんなどをつける。種はふわふわでキャベツとにんにくが薫り高く、焼き方もあっさりした種に合っていて、楽に食べてしまった。自分で作るとついつい大きな餃子でしっかり焼くものになりがちなので、こんな軽いのをたくさん食べるのもいいなぁと思った。その後は駅前をうろうろして散歩代わりにし、夕方に帰宅。よく歩いた。

翌月曜は朝から夫がバスで空港へ移動。私もセントレアまでついて行こうと思っていたが、片道1時間半以上のバスで往復するのは危険かも、となって泣く泣くバスターミナルまでの見送りとなった。しかしながら、結果としてそれでよかった。この連休は台風のため、宮崎行きの便が飛ぶのかどうなのかずっと心配であり、ついにこの日は全便欠航となってしまったのだった。夫は空港に到着して、すぐに博多行きに振り替えてもらえ、予定搭乗時間より1時間早く機上の人となったのだが、博多から延岡までは高速バスで5時間……。折に触れて連絡をもらっていたものの、大変そうだった。宮崎は実に陸の孤島だ。本当にどげんかせんといかん。

7.7.11

あれもこれも食べたかった。

出産予定日まであとひと月となった。毎日暑くてよく眠れないところに、胎動による眠りの妨げもあって、生活リズムが崩れ気味だ。そろそろ入院準備をきちんとしておかないといけないなぁ。

帰省してからレタスをばりばりとかじっている。こちらは宮崎ほど農業が盛んなわけではないので、青果店の商品棚にしおしおすることもよくあるが、それでもまあなんとかしている。レタスは冷たいし食感が気持ちいいね。きゅうりの薄切りもいい感じ。これらは妊婦ゆえの嗜好の変化ではなく、もともとの好みだ。

春先は目に入る食物がなんでも食べたくて仕方なかったが、そんな爆発的な食欲も多少は落ち着いてきた。今食べておきたいのは以下。
  • スイカ…最盛期はもう少し先かな
  • ケーキ…先日のNHK「Deep People」でパティシエ特集をやったときには目に毒すぎて視聴続けられなかった
  • パイナップル…うちの方では高くてね
  • 鰻…今度夫が来たら食べるんだ…!
  • レタスレタスレタス!!

28.6.11

あつい


日本列島が雨雲に覆われていても、なぜか晴れ間がのぞいている東海地方。今日もいい天気だ。30度を越えるとさすがに暑いが、木陰を吹き抜ける風は心地よい。
もう夏だなあ。

21.6.11

25年ぶりの歯医者

帰省して早一週間。この間、風邪ひいて寝込んでました。延岡の温暖な気候に慣れていたために、かまわず薄着で過ごしたら、一晩でやられてしまった。微熱が出たのも久しぶり。その後、雨が上がって気温が上がるにつれてだいぶ楽になった。

ここ3年ほど電動歯ブラシを利用してきたが、実家にはそんな便利な代物はないので手動時代に逆戻りしているのであるが、極細ブラシというものを初めて利用した。これすごいね。めちゃくちゃ磨ける。と、調子に乗ったら磨きすぎたのか歯茎がふがふがする。ちょうど風邪を引いたこともあり、その辺の影響もあるのかなと思ったが、それにしても磨くたびに歯と歯茎に隙間ができていくよう。妊婦歯科検診も受けていなかったし、これを機に思い切って歯医者に行くことにした。25年ぶりに。

前回は、乳歯の裏側から永久歯が生えてきたときだったから、おそらく7歳くらいのころ。あのときは麻酔が怖くて、1時間ほど大騒ぎした覚えがある(恥ずかしいことに4歳下の妹まで覚えているから、相当大騒ぎしたのだろう)。あれから歯医者はできるだけ行きたくなくて、逃げ切ってきたのだけれど、ついに年貢の納め時である。

初めに歯科衛生士の方に歯茎をつんつんしてチェックしてもらうと、結構痛い。でも歯肉炎などは見られないという。磨きすぎだったのか。そのあとに歯医者の先生登場。小学生の頃の集団歯科検診を思い出させる歯の状態の読み上げがなされ、ついに見つかってしまった。虫歯である。まだ削るほどでもないと言ってくれたので、削らないでと二度お願いし今回は様子見。最後に初めての歯石除去をしてもらって今日はおしまい。歯石を取るのもちょっと痛かった。歯茎に触れるとぴりっとするね。でも処置後に舌で触れると、歯の感触が違う! 子供の歯みたい。

来週もう一回上あごの歯石除去をしてもらいにこなくてはいけないけれど、それでとりあえず終わりそう。よかったよかった。

15.6.11

帰省前の出来事

朝から空港行きの特急に揺られている。

今朝は最後に出せるゴミを出さなきゃと、まとめておいた古紙と古布を抱えて最寄の集積所に向かうも、本日は不燃物の日であった。三日前からずっと勘違いしていた。なんなんだ。

昨夜は、入浴中に洗面所で夫が大騒ぎしていたので何事かと思ったら、家の中にカニがいた。網戸は破られていなかったので、おそらく排水溝を上って来たのだろう。へっぴり腰でカニを追う夫と、意外に素早いカニの動きが対照的であった。トイレまで追い詰め、箒とちりとりでやっと捕獲して家の外にリリースしたところ、20分後には消えていた。無事に川まで戻れるだろうか。

先日は、職場の人にこの辺りでは家でもムカデが出るぞと教わって来たと嬉々として話していた彼は、紛うことなき都会人だ。私はすでに玄関先で見てますが何か。

13.6.11

梅雨の谷間

先週末は大雨だった。うちの周りは二本の大きな河川に挟まれた中州となっており、いずれの川もそこそこに高い堤防が築かれているが、ちょっとした台風と長雨が重なれば決壊の可能性が否定できない。実際56年前には場所によっては1m近くの浸水があったらしく、ハザードマップを見ると住まいのあたりは水がつくと警告されている。九州で大雨による土砂災害があるというのは数年前からニュースで聞かれるようになったが、急に現実味を帯びてきた。宮崎県内でも南部では避難勧告が出ていた。おそろしや。とはいえ、せっかくなので増水している河川の写真を撮りに行けばよかったと過ぎてから思う。土砂降りだったけど。

今日は久しぶりに日が差してじっとり暑かった。でも日陰に入れば吹き抜ける風が涼しく、都会とは違うなと思う。明日は朝から快晴の予報。明後日には実家に帰るので、明日は洗濯と掃除デーだ。

今度、延岡に来るときには家族が増えているかと思うと感慨深い。

8.6.11

梅酒をつけた


本当は梅干しに挑戦したくてなるべく黄熟している梅を購入したのだけれど、実家に持ち帰るのが面倒に思えてきたので梅酒に変更した。梅酒では青梅を使うことが多く、黄熟しているものでは澱が出やすいらしい。まあ今年は腕試しというところか。

一晩たったら氷砂糖が溶けて半分以下になっていたのにびっくり。

味わえるのは半年から1年ほど先になるようだ。

4.6.11

紫陽花見物@遠見半島

6月に入った。梅雨の谷間のような晴れの日となったので、延岡の隣、門川町にある遠見半島へ紫陽花見物に行ってきた。

行き先は遠見半島の桃源郷。私有地に個人が紫陽花を植えて今や200万株という。日向灘を見下ろせる高台に大変な量の紫陽花が植えてあって壮観。




それにしてもこの日は暑かった。帰路の途上、ドラッグストアで首に巻く保冷剤を購入してしまうほど。夕飯の冷や汁が染み渡った。ミネラルと糖分は必須だ。

29.5.11

5月なのに台風


今朝、市の災害注意メーリングリストから竜巻注意のお知らせが来ていた。午後の今までずっと嵐が続いているけれど、青空が出てきたので思わず洗濯した。そしたらまたひどく曇ってきた……。台風の中心に近かっただけなのか?

24.5.11

梅雨入りと虫

九州南部が梅雨入り宣言されたように、昨日から急に雨が降り出した。今週はずっと雨の予報。実際には降ったりやんだりではあるけれど、洗濯物は乾かない。洗濯機は乾燥機付きを買うべきだったかもしれないとちょっと後悔している今日この頃。この長雨の時期さえ除けば、洗濯物を外干しするにやぶさかではない。

今の住まいは、駐車場は縦列駐車しかできないほど狭い一方で、庭はそこそこ広い。とはいえ、ただ塀で囲ってあるだけで何をしてあるでもない。そのためについ先日まで草ぼうぼうであった。一年に一度ほどシルバーセンターに草刈りを依頼しているらしいが、今年は庭木の剪定まですることになった。ちなみにこれらの費用は住民持ちである。基本的に今の住まいのメンテナンスはすべて住民が負担するらしい。

まあそれはともかく、そんな自然(雑草)あふれる庭なので様々な虫と出会うし、時には家の中に大量に進入してきやがるのである。4月はアブラムシがひどかった。網戸の隙間から入れるほどの大きさなので、窓を閉め切るしかないが、洗濯物や戸の開閉の隙に入り込んでくる。見つけてはつぶしたり外に逃がしたりしていたが、いたちごっこで疲れた。ところが、気温が25度を越えるようになると急に見なくなった。時々、小さな蜘蛛とダンゴムシが出てくるようになったが、都度外に出してやれば済む頻度だ。庭木の剪定と草刈りのおかげで虫たちの住まいが一掃されたかやれやれ、と思っていたら、今度はアリ! ついに、密閉できない砂糖の容器にたかっていたので、泣く泣く砂糖を処分。糖分を含む調味料はすべて冷蔵庫にしまうことにした。このアリがまた極小で、網戸の隙間も何のそのと突破してくる。しかしながら行列ができているわけでもなく、進入経路を特定するのが難しい。今回は殺虫剤を用意して窓際に撒くべきだろうな。アリはこれまでの虫たちとちがって俊敏で困る。蚊に刺され始めたのも忌々しい。ああ忌々しい忌々しい。

23.5.11

当たった!

宮崎に着いた日、県庁前の物産館で焼酎「百年の孤独」の抽選購入権を申し込んだのだった。品薄で有名なこの焼酎、宮崎県産品だったのね。

2週間ほど前に当選はがきが届き、本日代金引換で配達してもらった。本体3000円、代引手数料715円。

まあ、実際にいつ飲めるかはわからないけれど……。大事にしまっておこう。

ちなみに、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」は未読だ。

21.5.11

高千穂峡へ

GWには朝6時に駐車場がいっぱいになったという高千穂へ、さすがに連休明けの今なら空いているだろうと踏んででかけてきた。延岡からの道路は熊本への幹線道路でもあり、大分に抜ける道よりはまっすぐで広く運転しやすい。朝9時前に出発し、一時間もしないうちに到着。

まずは高千穂峡から。思ったより人出がある! 個人客だけでなく団体客も多い。こりゃあこれからますます混むだろうと予想し、まずは峡谷を手こぎボートに乗って下から見上げることにした。30分1500円。


初めての手こぎボートだ。こういうのは苦手な夫に代わって私が漕いでもよかったが、腹筋に負荷がかかりそうだったので黙って任せた。漕げる範囲は狭いので、時間内に戻れないという心配もなく無事に済んだ。岸に上がったときには夫は汗だくになっていた。お疲れ様。

峡谷に沿う遊歩道を少し歩いてみる。上から見る峡谷もすてき。渓谷最高。今は緑が美しくいい季節だ。いすでも持ってきて一日中座っていたい。


日向夏ソフトクリームを食すると、昼時に。このあたりの神社巡りは午後に回して、先に昼ご飯を食べることにした。向かうは高千穂牛が食べられる〈焼肉の初栄〉だ。カルビの焼肉定食(1200円)とロースの上焼肉定食(1700円)を注文。これが実においしかった。特にロース。ロースは少し前に、ロースでない部位もロース肉として提供されていることが問題になっていたが、そんなの関係ねーとばかりのすばらしさよ。肉屋による焼き肉屋であるためか、お肉の新鮮なことといったら! 肉の臭いがまったくなく、脂が甘い。ミニステーキ定食(2100円)を注文している客が多かったので、次に高千穂に来るときの楽しみにしておこう。

高千穂といえば天の岩戸などがあるように神話の地である。そのためにこの辺は神社だらけ。その総本山が高千穂神社だ。それほど大きな神社ではないけれど、鳥居をくぐると社叢の樹冠がほどよく日陰をつくっており、吹き抜ける風が気持ちいい。それなりにうっそうとしているのに虫が全然飛んでいない。ここも一日中いられるなぁ。お参りしたり、夫婦杉の周りを三周回ったりして神社の空気に浸ってみた。日陰にベンチがないのが残念だ。

そこから8kmほど離れたところにある天岩戸神社へ移動。神社の脇を流れる岩戸川の向こう側に天の岩戸伝説の岩戸が見えるらしいが、そこには神社の方の案内が必要らしい。これはまた来たときの楽しみにとっておいて、案内されるままに岩戸川の天安河原まで降りていく。川沿いにはなぜか賽の河原のように石がたくさん積んである。三途の川に見たてているのか。なかなか不気味な光景だ。そして到達すると、社の付近には大量の石が! ここは天の岩戸に引っ込んでしまったアマテラスに対してどうすんべと神々が相談した場所だと言われている。積まれた石との関係は相変わらずよくわからないが、えぐれた崖の陰に社がある光景はなかなかおもしろかった。


ここからさらに3.5km奥に進むと日本一の林道橋である上岩戸大橋があるというので、ついでに足を伸ばしてみた。ところが道がものすごく狭い! あんなに長い3.5kmは初めてだ。ヘアピンカーブにミラーは多く設置されているけれど、逃げ場がない。対向車は一台しか遭遇しなかったからよかったものの、大変だった。その先にどかんと建設されていた橋は、こりゃまた全然通る車がない。ザ・公共事業って感じ。この橋がなければ、この岩戸川を渡る術は少ないだろうから便利なんだろうけど。秋にきたら紅葉がきれいだろうな。


ここから一時間ほどかけて延岡へ。この日の夕食には近所のスーパーで近隣の町であがったマグロさく450円を購入、食したが、これがまたおいしかった。トロとかそういったものではないけれど、とにかく新鮮だし、筋がなかったのもよかった。いいご飯の日であった。

18.5.11

嗅覚と触覚

妊娠のせいか、ある日突然それまで気にもしていなかったことが気になることがある。プラスにもマイナスにも。幸い、マイナスはそれほどないけれど、プラスが増えるのも大変だ。

一つは、臭い。もともと嫌いじゃなかったけれど、以前にも増して原付の排気ガスがたまらなくかぐわしい。 郵便配達がくるのを待ちかまえたり、近所の図書館の駐輪場をゆっくり通り過ぎたりしてしまうくらいだ。先日、住まいの草刈りを頼んだ際も、いつまでも草を刈っていてほしかったほど。エンジンつきの草刈機はガソリンで動くからね。

靴屋や自転車屋のゴムの臭いもいい。新しめの自動車の内装も悪くない。

アスファルトもまたすばらしい。雨の降り始めは言うまでもなく、かんかん照りの下アスファルトが焼け付くのもまたよい。暑くなった日の午後に夕立でも降ってくれるともう最高。

石油がいいんだろうか。

もう一つは触感。電動歯ブラシの振動が歯茎を経て頭蓋骨に伝わる、あの感じがたまらない。歯磨き版カラスの行水的な磨き方をしてきた私が、最近は念入りに歯磨きしすぎて出血するほどだ。

あー思うだけでうっとりしちゃう。けれどもこの感動は夫には伝わらないようだ。残念なことよ。

15.5.11

漁港北浦でキタウラマルシェ

5時半過ぎに起床。朝からいい天気。

延岡市北部の漁業町、北浦で朝市「キタウラマルシェ」が開かれるというので行ってきた。延岡から車で20分と聞いていたけれど、45分くらいかかった。アップダウンの激しい山道で、後続車が猛追してくるのを気にしていると制限速度を恐ろしく越えてしまうこともある。この辺は本当に運転が荒い。


キタウラマルシェは月に一度、朝9時から13時ごろまで開かれるらしい。港のそばの広場に出店が立ち並んでいた。北浦といえば塩・酒のみで味付けした天ぷらのあげみだ。揚げたての天ぷらはやっぱりおいしい。家で作れればいいんだけれど、今のところ成功したためしがないので、結局買ってきてオーブンであぶって食べている。

延岡名物といわれるメヒカリの唐揚げもここで初めて出会えた。小さい魚だが、脂ののっている白身がふわふわでメゴチのような食感。あげみもそうだが、下味を強くつけないのがこの辺流なのだろうか。薄味は素材が新鮮でないとできないものだ。うれしいね。

それから、日向灘であがる「ひむかの本鯖」を使った鯖寿司を購入。一折1260円。少々値が張るが、鯖寿司に特有の生臭さが全然感じられないし、かといって脂がのりすぎているというわけでもない。酢の主張もちょうどよく、すばらしいバランスでおいしかった。ひむかの本鯖はブランド化していて、名前は知っていたけどなかなか見かけることがなかったので、ここで食べられてよかったなぁ。いずれは日向灘からもうすこし北上したところであがる関鯖を食べたいもんだ。まあ延岡あたりでも普通の鯖を丸ごと一尾を100円ほどで買えるように、新鮮な鯖は入手できるし普段の食事にはそれで十分なんだけど。

岸壁には漁船が一隻つけてあり、ブリを一尾2000円で売るという。さすがに二人では食べきれないのであきらめる。そのそばにマンボウがたくさん泳いでいた。網にかかるらしい。なぜかいくつも横伏していた。寝ていたのだろうか。

一通り見て、10時になる前にマルシェを出た。北浦のあたりは美しい海水浴場がいくつもあるので、道の駅に併設しているところへ立ち寄った。海の水がきれい! 砂浜が白い! 遠州浜とは違うな……。子供が産まれたら連れてこよう。

昼過ぎに帰宅し、あれやこれや買い込んできたものを食したら、そのまま夕方まで昼寝してしまった。あんまり早起きするのも考えものだな。

10.5.11

あっちい

今日の予想最高気温は27度。家に吹き込む風が生暖かい。窓は開けないほうが涼しさを保てるかもしれない。まあ風があるだけましだけど。

東京を出る直前に寒さのあまり買い足した春物のショートコートは、こちらでは一度も着ないままだ。もったいない。来年の春までお蔵入り。

追記 33.3度をマークしたとの報道あり。

8.5.11

週末ビデオレンタル

郵便で返せるのは楽でいい。でもこちらではキャンペーン期間で送料無料だから利用しているが、有料になったら使わなくなるだろうな。借りるのと郵送の費用が同じなのかと思うと…。ディスカスの料金がNetflix並みになればいいのに。ついでにウェブ配信もしてくれるようになればいいのに。てかNetflixが日本にも進出しないかなぁ。

●クリミナルCriminal (2004)

プロの詐欺師がバーで詐欺を働こうとした青年とともに、一攫千金の詐欺を行おうとするストーリー。

詐欺の進み方が小さなトラブルがありながらもうまくいきすぎだなと思っていたら、なんだようという結末。人が傷つかない映画はいいね。アルゼンチン映画の「Nine Queens」のリメイク。

●秒速5センチメートル (2007)

新海誠のアニメーション映画。3編の短編連作映画は全部でも60分と短いが、予想通り人物以外の映像がめっちゃきれいだった。映像のためだけに見てもいい内容。

東京の小学校で転校生同士として仲がよかった少年と少女が、中学入学と同時に離ればなれになった後のストーリー。1章では中学入学時に栃木へ引っ越していった少女を、種子島に引っ越すことになった少年が訪ねていく。 2章は種子島に引っ越した少年の高校生活、3章は大学卒業後、東京で生活する青年となった少年の心情が山崎まさよしの曲とともに描かれる。主人公の少年は転校が多いせいか少し大人びて描かれている気がしたが、それでも1章は中学一年生らしい子供っぽさを、2章は思春期らしさを、3章は都会の暮らしにやや疲れ気味の20代半ばらしさを、それぞれよく表していたと思う。内容には、EDのスタッフロールが流れた瞬間に「えーこれでおしまい!?」と思わず叫んでしまった、そんな感じ。小説ではもう少し補完されているようなので、そのうち読んでみたい。

5.5.11

大分県東南部ドライブ

連休のお出かけその2は大分県の豊後水道沿岸ドライブと臼杵の石仏見物である。延岡からは大分市も2時間ほどの距離だが、延岡市から九州自動車道が始まるお隣佐伯市までは山道しかなく、それだけで1時間かかる。距離は60kmほどしかないのに。高速道路は3年後の開通を目指して工事中だが、果たしてそれまでここにいられるかどうか……。

まずはマグロの水揚げが盛んな津久見市へ向かう。その西側、豊後水道に延びる半島に晴れれば四国も見える展望台があるらしい。佐伯市からのんびりと一般道を走ると、時折目にする肉屋から唐揚げの香りが漂ってくる。大分は唐揚げの町といううわさは聞いたことがあるが、全県的にそうなのだろうか。半島と津久見市との分岐へ到達すると、臨時駐車場や、半島への通行禁止と書かれた看板が立っている。とりあえず車を止めて駐車場の案内人に尋ねると、この連休中は半島にある〈うみたま体験パーク つくみイルカ島〉近辺でマグロとイルカの祭りがあるため一般車は入れないとのこと。この近辺では時折野生のイルカも見られるらしく、町おこしのネタにもなっている様子。つくみイルカ島は先月オープンしたばかりのイルカふれあい体験ができる施設という。シャトルバス乗り場にそこそこの行列ができていたので、私たちも向かうことにした。

つくみイルカ島までは10分弱。ここで初めて大分の海を間近に見ることができた。とにかく青く透明! とはいえ、はしゃいでいるのは私たちのみ。地元人には珍しくないらしい。つくみイルカ島ではちょうど二時間に一度のイルカショーが始まるところだったが、施設の隣にあった漁村センターで〈四浦よってこ市〉として出店が出ていた。津久見での目当てだった「ひゅうが丼」が食べられるとあって、イルカショーはやめていきなりご飯。ひゅうが丼はこの辺り漁師料理で、マグロをゴマ・しょうゆ・しょうが・生卵に漬けたものをひゅうがと呼ぶ。別にりゅうきゅうと呼ばれる食べ方もあり、こちらはニンニクしょうゆに漬けるらしい。いかにも田舎のバザー的な会場で、会議用長机で食すのもイベントらしくて楽しい。食後、イルカショーの音楽につられて外に出ると、よってこ市のみなさんが海沿いのフェンスによりかかってショーを見ている。やや距離はあるが派手な動きは見えるので混ざって見物。15分ほどのミニショーであった。結構高く跳ね上がるもんだね。さらにマグロのから揚げも食し、満足して帰りのシャトルバスに向かうころにはこの市も大盛況となっていた。いいタイミングだった。

津久見で有名な〈ぎょろっけ〉を食べるために「大田商店」へ立ち寄る。魚のすり身を揚げてコロッケ風の見た目にしたものだ。よってこ市で試食したマグロコロッケがコロッケらしくておいしかったので期待して購入。一枚100円。こちらはコロッケというよりも魚のすり身に衣がついたものだった。おいしかったけどね。一緒に買った鳥の軟骨入り天ぷら(さつま揚げ)が意外においしかった。天ぷらに肉が混ざることはあまりないから新鮮。

緊張しながら初の高速道路in日本、九州自動車道で一区間だけ走行するも交通量が少なく産むが安しであった。たった7kmで臼杵に到着。ここはふぐが有名だが、それはさすがにまた今度。今回の目当ては石仏だ。大分は磨崖仏がたくさんあり、一度は見たいと思っていたので早くに実現してうれしい。が、思っていたより規模は小さめ。この辺りは阿蘇山の噴火の影響で柔らかな石灰質であるため、こういった石仏が多いらしい。一方、劣化も進みやすいのでどの石仏群も屋根に覆われていた。保存が大変そうだ。それにしても昔テレビで見たときはものすごく大きな印象が残ったんだけれども。国東半島の方がメッカなのかもしれないなぁ。

ここから15分の範囲に鍾乳洞があるとの看板を見つけ、帰り道沿いであったことから回り道することにした。しかしながら山道を走ること30分。絶対15分の距離じゃない。鍾乳洞の入り口まで少し登り、中に入ったら階段を下ったり上ったりして、500m先の最深部はかなりすてきな光景が広がっていた。今も成長を続けているらしく、スタラクタイトの先に水滴がぶらさがっている光景をよく見かけた。中にはスタラクタイトとスタラグマイトが出会ってコラムになってる場所もあって、図鑑に載っている形を一通り見られたのではないかと思われるほど。思いつきで訪れた割にかなりいい場所であった。

佐伯市に戻り、iPad2の実機販売をする電気屋に立ち寄ったり、道の駅でこの辺の特産品であるごまだしうどんを買ったりした後、ラーメン屋〈遊楽〉へ。佐伯のご飯は観光本ではごまだしうどんばかりが取り上げられるが、ネット上ではラーメン屋ばかりだったのだ。18時開店と同時に入店すると瞬く間にほぼ満席に。豚骨スープだが白濁はしておらず、ニンニクと煎ったごまが効いていてかなりおいしい。麺は柔らかめのやや太め、どちらかというと細いうどんのようだったので好みが分かれるかもしれない。最近はかん水のにおいがする太め固めの中華麺が多いからね。珍しくスープまで飲み干してしまった。おいしかったなぁ。

ところで佐伯のごまだしは宮崎の冷や汁の元となる味噌から甘みを抜いたようなもので、ゆで汁に入れたままのうどんにごまだしをつっこめばうどんが完成するという代物。これはこれでおいしいのだが、炊きたてご飯にうすーく塗って食べるとごまの香ばしさが味わえてよりすばらしい。瓶詰めで売ってたのを買ってこればよかったなぁ。

でもってここから1時間半かけて山道をたどり延岡まで帰った。行き当たりばったり感が強くとも、いい外出だった。