22.9.11

台風狂想曲

浜松に台風が直撃したことは,私の記憶の中にはない。今回は勢力が大きな台風で各地に不安をもたらしてきたが,ついに我が家にも被害が出た。昨日の14時すぎに浜松に上陸したが,嵐は朝からやってきていた。

大雨が降っているとは思っていたが,あれよあれよという間に雨風が部屋の窓をたたきつけるほどになった。子と過ごしている和室は南東と西に窓があり,特に南東の窓は台風の風を正面から受けている。雨戸はかろうじて閉めたものの,戸袋とアルミサッシの隙間から勢いを増した風が障子戸をがたがた鳴らし,やかましいことこの上ない。かといって他の部屋でも雨戸にあたる雨音がうるさい。

あちこち移動しているうちに風が止み,静かになったため和室へ戻った。しかし,それはつかの間の休息であった。まもなく西側の窓が洗車中の窓ガラスのようになってしまい,相変わらず障子戸ががたがたやかましい。しかも外からがこんがこんと穏やかでない物音まで聞こえる。そして,消える照明,止まるエアコン。停電! 思わずついったーしてしまった。雨戸を閉め切った状態で停電になると,部屋が暗くて不便でしかたない。当然ながら無線LANも機能せず,携帯の充電切れにひやひや。

夕方前には風雨も止み,西の空は茜色になりつつあった。そして明らかになる被害。我が家の瓦があっちゃこっちゃに飛び,隣近所に迷惑をかけていた。なんてこったい。家族は謝罪行脚と瓦の回収に追われた。それにしても停電で,電気が使えないだけなのにとてもストレスに感じたなぁ。近所の信号は切れていて交通事故は起きたりもしたけど,一つ向こうの交差点以降は信号も家も停電してないとか,夜になっても復旧しないのでろうそくを出すも倒れないように気を遣わなきゃいけないとか,いろいろと精神的な疲れが大きかった。その分,20時半頃にぱっと明かりがつくと,ものすごい安心感がわいてきた。電気がないと生きていけないね。

18.9.11

生後49日目のお宮参り

前の三連休は夫が浜松まで脚を伸ばせる状況になった。そこで夫の両親にも来てもらい,お宮参りをしてきた。本当なら生後約一ヶ月後に行うものだが,まあそこはフレキシブルにってことで。

当日はとんでもなく暑かった! 快晴もいいところで,気温だってまるで夏。そんな中,浜松五社神社へ。9月半ばで七五三もまだ始まっていないこの時期,神社内は閑散としていた。祈祷は5千円。拝殿脇の控え室へ向かうだけで暑さにくらくらし,控え室の冷房に天国をみた。祈祷は10分ほど。その後,拝殿前で記念撮影してから食事会へ移動した。

そ れにしても,赤ちゃんでも何か雰囲気は感じ取るのか,祈祷中とにかく大号泣だった。始めに大太鼓が鳴るとその瞬間に泣き出し,だっこしている義母が何をど うしても泣きやまない。祈祷の声がまったく聞こえないほど。しかしながら祈祷が終わって拝殿から出た瞬間にぴたっと泣きやみ,静かになった。ありゃなん だったのか,てな感じ。赤ちゃんにしか見えない何か畏れるものでもいたのだろうか。


今回は私もがんばった。子が生まれて以来何度か一緒に写真を撮ってきたものの,常に私だけがやつれており,見た人から産後の肥立ちを心配されるほどであった。そのため今回ばかりはちゃんとしよう! と心に誓い,一週間前か ら造顔マッサージをし,三日前には美容院にも行き,夫には延岡から私の数少ないアクセサリーを持参するように強くお願いし,万全の体制で当日を迎えたの だった。おかげで,写真の私は普通になってた。よかったよかった。

食事会はホテルコンコルドの個室レストラン〈シエル〉で記念日プランを頼んだら,スパークリングワインは一人一杯どころかボトル一本置いていってくれ,ケーキもすごくおいしくてすばらしかった。あのケーキはまた食べたいなぁ。

12.9.11

散歩


9月に入っても依然として残暑が厳しいが,8月の酷暑の頃に比べればかなりましになった。日が傾いてくると,湿度がそれほど高くないこともあって日陰ではかなり涼しい。そんなわけで,やっと子を散歩に連れ出したのだった。

初めての散歩はとりあえず近所で手短に,というわけで佐鳴湖公園へ。高校2年生のマラソン大会以来だが,山の上の風景はそれほど変わっていなかった。大量に植えられている桜の木が木漏れ日をつくって気持ちいい,とストローラーを押して歩き出した直後,やられたよ,蚊に……! 黒と白のしましまボトムのあいつである。赤ちゃんにたからないように手で払いつつ歩くも,手足をのびのびとさらけ出している私は格好の餌食であり,自分の身までは守れなかった。負傷は両脚に計10カ所。かゆくてたまらん。道理ですれ違う人がみんな長袖長ズボンなわけだ。日焼け対策もあるだろうけど。結果,ものの10分で退散。夏場に林の中の遊歩道を歩くのは自殺行為だ。

日を改めて,今度は午前中に散歩へ出ることに。時間は午前10時,天気は晴れ。授乳直後に私の飲料も用意して再度出発した。日差しはあるものの風がさわやかで,家の周りよりもう少し歩けるように思えた。…のだがそれもまた罠であった。上述の公園へ再度赴くと,交通量の少ない道を選んだばっかりに遠回りになってしまい到着まで片道20分。その間,気温は上昇していく。暑い。日差しがまぶしい。公園の日陰のベンチで休むも,子の足の裏が熱くなってきた。振動で眠ってはいるが,寝かされている背中も熱くなっていることが容易に想像でき,滞在時間およそ3分にして帰路につく。 今度は多少歩道が狭くとも最短距離を行くことにしたら15分で帰ってこられた。家に入る頃には親子共々汗びっしょり,お風呂に駆け込んだ。まだまだこの時期,朝早くでなければ午前の散歩は自殺行為だ。

今度は夕方,日陰に入った公園の湖畔を歩きに行こう。湖畔の遊歩道は山の上と違って藪が少ないためヒトスジシマカも少ないだろうと踏んでいるが,実際にはいかに。

初回も山の上から湖畔へ下りようとしたが,未舗装の坂道はストローラーのプラスチックのタイヤでは振動がひどすぎて歩き続けられなかった。このときばかりはチューブタイヤのストローラーの方がよかったかなとちょっと考えてしまった。でも多くのストローラーはプラスチックのタイヤだから仕方ない。

6.9.11

外はいい天気だよ

今日は朝から晴天。窓を開けると、部屋を吹き抜ける風が気持ちよい。エアコンを稼働させなくてもよい日が来るとは! 温度、湿度、空の色、虫の声、どれをとっても夏の終わりを感じさせられる。野分は秋の季語であることに納得。

後で散歩してこようっと。

3.9.11

斯して検診後の元気の源は

お茶したときに飲んだコーヒーでした。どおりで 日中全然眠気を感じなかったわけだ。カフェインおそるべし。ドリップコーヒーはもう年単位で飲んでなかったし、コーヒーを飲むとしてもエスプレッソばっかりだったもんなあ。その影響か、夜には子がやけに興奮してなかなか寝付かなかった。

翌日はだるかった。絶対に反動だ。

1.9.11

そして一ヶ月が経った(今度は私の番)

私の一ヶ月検診を終えた。医師より「もう普通の生活を送っていいよ」,産婦人科の受付には「これで産婦人科での検診は終了」と言われ,長くかかったこの出 産に係る日々が一段落した。少し気が抜けたというか,ほっとした。この解放感はいったいなんだろう。出産直後より興奮していると感じる。

今日はストローラーを初めて使用した。思いの外,操作が楽しかったので早く散歩に出たいと思ったが,外は台風の影響で強風が吹き荒れている。なんでこんなタイミング!? まあこれから涼しくなって外出により適した季節が来るので,お楽しみは後にとっておこう。

病院の食堂でお茶を飲んだ。珍しく診察が早く済んだのと,連れて行った子がちょうど寝ていたのでこれ幸いと。約一ヶ月ぶりの外での飲食は,想像以上に気分 転換になったようだ。この一ヶ月間,99%は家の中,さらには寝室の布団で引きこもっていたものなあ。自発的引きこもりと強制的な引きこもりとでは精神に かかるストレスが異なるのだ。

暑さが和らいだのも大きいな。今日は外で強風にあおられるのがちょっと気持ちよかった。

帰宅後には久々にPCを起動し,たまっていたメールの返信を出し,しばらくぶりにいろいろなサイトを巡り,そして,この日記を書いている。PCは文章を書 くのが楽だね。タブレットや携帯電話じゃやっぱ限界がある。でもこの一ヶ月はとてもPCを起動するエネルギーがなかったなあ。