24.6.21

時間は存在しない

 少し前に、カルロ・ロヴェッリ「時間は存在しない 」を読んだ。

私達が考えている時間というものは、量子力学から見ると全く違ったもの、極言すれば存在しないものになってしまうというのを皮切りにして、サイエンスとヒューマニティーズを横断しながら最終的に、それでも私達が時間を確かに感じていることに寄り添う壮大なストーリーが展開されていた。

時間はない、から、たしかに感じるよねそれはそう、の差を埋めるのは、個々の事象の間に存在する因果関係だと言う。

因果の線で結ばれた小さな事物は出来事というまとまりとなって、私達は意識の上で受け止められる。それらを整列し、もっともらしく並び替え、さらに一段上から意味をあたえていく人間の営みが、時間というフィクションを生むのだと理解した。

だけどその最小単位の事象の発生はランダムだとしか思えない。この世の不思議は偶然性に成り立っていて、そのこと自体が私には不思議でならない。

それにしても、「時間は存在しない」とは刺激的な邦訳タイトルだと思う。原題は "L'ordine del tempo" 。「時間の順番」である。確かにこれでは未読だと想像がつかないし、ぱっと見のフックもない。でも通読したあとには、これこそが本書の核心だと共感できるのだ。

12.6.21

オランダの紫陽花は日本のより萼が厚めらしい

講座の受講許可がおりた~!!! と伝えたら、お祝いをしてくれる友達がいた。お花をいただく。すごく嬉しい。この年から始めて何になるんだとか仕事になるのかとか不安はあるけれど、それでもがんばろう、がんばりたいって思った。

ありがたいなあ。私はそんなに人とうまくやりとりできる方ではないけれど、仲良くしてくれる人たちにはほんとうに恵まれたと思っている。