30.10.10

犬耳家親族会議 vol.5

11月の第一週に国際フォーラムでFFのクラシックコンサート「Distant World」が開催されると知ったときには、すでにチケットは売り切れていた。瞬間湯沸かし器のように植松楽曲が聴きたくなって調べたら、バンドライブっぽいものがその前の週に開かれることが分かって、気がついたらチケット買ってました。物好きな友人もともに参戦することとなり、咳をしながらも今年初上陸の台風の中を出かけてきた。

普通のライブかと思ったら、ショー的な構成だった。

・犬耳家というだけあって、初めに犬のロボットが単独でスポットを浴びて前説。

・前座のサイモンガー・モバイルはその名の通り、モバイル機器を活用した「一人ファンクユニット」らしく、見たことのない楽器を並べて変なラップを繰り出していた。楽器ってのは音が出れば何でもそうなるもんだなと感心したのは、彼が用意していたのはiPhoneとNintendo DS、ハンディシンセサイザーのカオシレーターなどなどでどれも鍵盤もつまみも付いていない。DSにはカオシレーターの発売会社korgのシンセサイザーソフトが乗っていた。でもちゃんと曲を鳴らせる。音楽って道具じゃないなと思った次第。

・植松レーベルのドッグイヤーレコードから出たピアノCDの奏者が三人立て続けに登場して演奏していった。一人目は中山"ショパン"博之。「ピアコン2」というファミコン時代のBGMのピアノアレンジしたCDからいくつか演奏していたのだが、FF3の「水の巫女エリア」は植松が絶品と言うだけあった。そのほか、「がんばれ五右衛門からくり道中」とか懐かしすぎて涙が出る。二人目は甲田雅人で「悪魔城ドラキュラ」。後にもらったプログラムにも載ってなかったし、これは絶対飛び入り参加させられたんだろうと思われるラフな格好だった。二人はそれぞれピアコン2号、3号と同じプロジェクトで古いゲームの編曲と演奏をしているのだが、こうもピアノの音やアレンジの傾向が違うものかと思ったね。派手なショパン(自分でショパンって名乗るくらいだからな)とシンプルなドラキュラ。三人目はたぶん今回の一番のゲストであるベンヤミン・ヌス。ドイツの若手実力派ピアニストだが、植松の曲をドイツの老舗レーベルグラモフォンから出すというので呼ばれた様子。この人の演奏がすばらしかった。これだけで来た甲斐があったと思ったなぁ。陶酔しちゃった。しかも日本人が好む系統のイケメンだったのもよかったな。

・演奏の合間合間に植松とプロデューサー松下の二人が出てきてはつなぐのだが、これがまたゆる~いMCで、おっさんが飲み屋でしゃべってるのを聞いている気になってしまった。でもだらだらしゃべっているようで、観客を飽きさせず笑いも絶えず、慣れてるなーと思ったな。

・最後は植松率いるバンドEarthbound Papasのライブ。全部で6曲。コーラス4人と「Liberi Fatali」でど派手にに幕を開け、続いて「片翼の天使」でもう全部持って行かれてしまった。次の二曲は何演奏したか思い出せないほど。この二曲はオケアレンジはよく聞くけれどロックアレンジはなかなかないので新鮮だったな。最後二曲は盛り上がる系かなと思ってたらDeep Purpleの「Highway Star」を始めちゃったものだから、演奏者がみんなおじさんということもあり、時代を感じたな。ラストはBlue Dragonから「Eternity」。今のゲームの戦闘曲は歌詞もついてんだね。これもまた違う意味で時代を感じた。今調べたら、EternityのボーカルはDeep Purpleの人らしい。だからDeep Purpleだったのね。ライブ補正もあるけど、コンサートのボーカルの人はすばらしかったな~。あの人の声でまた聞きたい。イアン・ギランに似てたけど。

・閉会は出演者と握手会だったので、舞い上がりながらも植松さんとお話しちゃった。最後にみんなのサイン入りポストカードをもらって会場を後に。なんか手作り感いっぱいのショーでした。おもしろかった。

Blue Dragonやってみたいな~。

26.10.10

まいったまいった

東京に戻ってからやけに調子がのらないので、季節柄、ココロの風邪をひいたかと思っていたら、ふつーに体の風邪でした。先週の金曜、やけに寒いなと思って日中過ごしていたら、その晩からのどが痛くなった。

温度変化に弱いのか、単純に日本の家が寒いのか。セントラルヒーティングが恋しいよ。お風呂上がりやトイレが寒いのはいかんともしがたい。乾燥も気になってきた。部屋を加湿せねば。

17.10.10

結婚式とかいろいろ

友人の結婚式のため朝から静岡まで移動。出席者には高校の同級生で見知った顔もあり、旧交を温めた。由緒ある大名屋敷跡の式場では、池を望む日本庭園での挙式と、絢爛豪華な屏風絵の宴会場での披露宴とが行われ、日本の美しさを再認識。はっきり言って、あの時の興奮は日本フリークな外国人のテンションにも匹敵しただろう。

友人の新婦は高校生以来で一番きれいだった。折に触れて感動の涙があふれて困ったが、結婚式ってやっぱりいいよね。ああいう涙ならいくらでも流したい。

その晩のうちに実家まで移動。

明けて日曜日。近所の自衛隊基地で航空祭が開催されるとのことで、朝からびゅおーんと戦闘機のジェット音が空中に響き渡っていた。レアな飛行機たちが飛んでいるのを見られるのは楽しく、すっかり釘づけになってしまった。 メインのショーは午後のブルーインパルス。6機の飛行機が編隊を組んで曲芸飛行する。二機でハートを描いて、うち一機がそこに矢を射る様を表現していたり、6機が真上に上昇したのち四方八方に宙返りしたり、ただただ感嘆の声が漏れるばかり。青空ならもっとよかったなー。

午後に高校の同級生と、夜には中学の同級生とそれぞれ再会。こうしてつきあってくれる友人がいることはありがたいことよ。高校の友人と会うのは大学入学の頃以来だから10年ぶりくらいか。昔の友人たちと会うといつも思うのは、みんないい年のとり方をしてきたんだなってこと。降る年月に積み重ねてきたものに裏付けられた自信がまなざしや表情に溢れていて、眩しい。それは彼らのなし得てきた物事だったりそばにいる誰かと育んできたものだったりするのだろう。私は、彼らには一体どう映っていただろうか。

明日は私の事務仕事。氏名変更手続めんどくせー。

15.10.10

お出かけ三昧

いろいろと入用になったので、ショッピングなんぞに出かけたわけです。そしたらもうね、すごい疲れた。履きなれた靴を履いていったのに足の甲がぴきぴきしているような気がする。情けないの。

水曜はIKEAへ。今回の生活セットアップにはIKEA頼みにはしなかったけれど、ディスプレイをみてちょっと後悔した。品質がいいというわけではないし、組み立ては大変--特に椅子は難しいし(数%のゆがみでもがったがたになる)、そもそも日本の家は天井が低くて高さのあるIKEA家具は部屋を圧迫しそうだし、だいたい店が遠いので買いに行くのも面倒だったし、いろいろ理由はあるのだけど、過ぎ去りし日々を思い出したらそれらを覆しそうになっちゃった。思い出補正、かなり入ってます。まあ目当てはスカーフハンガーだったんだけど。ついでに観葉植物買っちゃった。植木499円、陶器の鉢99円。Made in China!

そのあとにららぽーとに立ち寄り、最近の上着ずるずる・北欧系?なファッションに打ちのめされた。あんな分厚い衣料は日本の気候に合ってないと思うのだけど。

木曜は散髪ののち、週末の帰省のために新幹線の切符を買いに東京駅まで出陣。Suicaを忘れたために切符料金表を眺め、電車料金の高さに打ちのめされる。普段だったら地下鉄+JRコンボで行くところ、3回乗り換えを甘んじて受けJRのみで移動することに。100円違うのである。ほんっと、東京の移動は金はかかるわ歩かされるわで大変だ。

ついでに東京駅の地下街でラーメン〈六厘舎〉に立ち寄る。13時半というのに30人ほどの行列があった。30分ほどで食事にありつけたけれど、その後も行列が短くなることはなかった。メニューはつけ麺のみでラーメンはない。魚粉の効いた濃厚なスープが最近のはやりなんだろうか。極私的のはやりは煮干し出汁醤油ラーメン(釧路で食べた感じの)です。腹ごなしに大丸をぷらぷら歩いてから帰宅。

金曜? 寝込んでしまったことは言うまでもない。

11.10.10

三日に1イベント

出不精もここまで来たかと感慨深い。先週までは、今度の連休はどこかに行こうか、なんて話していたのに、気がついたら連休明けの火曜だ。タイムトリップしているのかもしれない。したことと言えば、金・土・月と続けて近所の魚屋に行ったのと、日曜は柴又で猿回しを見たくらい。現地滞在時間40分。

今の住まいの周りはやや郊外の住宅地だ。買い回り品を購入できる商店を大規模ショッピングセンターが駆逐しつつあると感じる。地域社会との接点もなく、近所探検もそれほどしてこなかった。だから、9月のやや涼しくなったある日に気まぐれで路地に入り込み、いわゆる魚屋を発見したときの感動と驚愕よ。もっと早く見つけていればよかった。で、この週末に魚好きの夫を連れて通ってしまったのだった。店の人によると、ここのような個人商店の魚屋は区内に6軒しかないらしい。軒先に並ぶ売り物は刺身にさばいてあるものか、焼き物・フライなどの総菜となっているものが殆どだが、一尾下ろしてほしいなどの要望も叶うんじゃないかなと想像する。もう魚を下ろす必要がないよ。個人商店万歳! 

柴又は帝釈天への参道が予想よりかなり狭く、こぢんまりとしているのが箱庭的でまたいい感じ。浅草は規模が大きすぎるんだよな。帝釈天は法華経のお寺でした。境内で猿回しの芸をしていたのが印象深い。25歳のおねーさんと人間の年齢で24歳のお猿のヒカルくんによる、いい意味でこぢんまりとした芸であった。

7.10.10

編みたい

編み物にはずーっとあこがれを持っていた。しかしながらかつて棒針編みで二段目に行けず挫折したこともあり、意を決してかぎ針編みのちょー初心者用キットを入手したものの、設計図を見た瞬間に目がばちばちし、針と毛糸を持つ絵が理解できず、かぎ針をパッケージから開けてもいないのに早くもに挫折気味であったのだった。

が、持つべきものはやはり友よ。田舎の幼なじみが同じ最寄り駅を利用するところに住んでいると聞き先日再会した折に、小学生も低学年の頃からかぎ針を使っていたことを知った。で、我が家に招待し、毛糸の指へのかけ方から習ったわけです。何事も案内はあらまほしきものなり。ちゃんと仁和寺の門まで到達したよ! クラフトでも料理でも最近はyoutubeに指導動画があるが、画面で見るのと三次元で見るのとは受ける印象が違うものよ。好きな角度から見られるのが大きいのかもしれない。

レースモチーフを編んでつなげて……なんて、夢だ。しかし、糸が細くなるほど難しい(というか根気が要る)らしいので、まだまだ先の話。文字通り、夢だな。

4.10.10

揚げて調味料につけ込む料理のすばらしさよ

休み明けは生活リズムが崩れるね。今日の日中はよく寝てしまった。昼寝をしないで出かけた日の方が、夜まで元気でいられるのはわかっているのだが、ねむいもんはねむい。

で、眠い目をこすりこすり製作した今日の夕飯は鶏肉の南蛮漬け。これは鶏の揚げたのを甘辛酸っぱい液体に漬け込んだ料理は至高である、ということだけを訴えるためだけの日記です。類似品は何でもあり。中華の油淋鶏も好きだし、酸っぱくなくても出汁のきいた揚げ浸しもすばらしい。最近購入したオイルポットがまたすばらしい機能で、フィルターで漉したあとはまるで新しい油の様に白い。中華鍋を入手した事もあるけど、俄然揚げ物への壁が低くなったのが嬉しい。

二人で鶏もも肉一枚とついでに揚げた茄子一本を食べ尽くしてしまった。明日の弁当のおかずにとっておくつもりが、ついうっかり。なんで、明日の弁当は堂々と休みにする。

3.10.10

レンタルDVDすらため込んでしまう

映画はそれほど見ないので、レンタルDVDもそれほど借りない。しかし、一度借りて見ればおもしろいと思うし、その勢いでまた借りる。それでも見るのが億劫で返却期限ぎりぎりまで放置。

そんなことを繰り返すので、日曜の午後は続けて2本DVDを見る羽目になるのである。今日は「メメント」と「ジョー・ブラックをよろしく」。

メメント…昔、おすぎがこの映画のシークエンスについて解説しているのを読んでしまったことがあり、ネタは分かっていたのだけれども、それを上回るよく分からない感じ。というか、今回は字幕を読むのに追いつかず、最後の種明かしを理解するのに時間がかかった。字幕が切り替わるのが早いんだよ! 俳優の顔が一人一人違ったのは見る上で非常に助かった。構成はよくできていると思ったが、ストーリーは結末を見た後にすっきりしない。

ジョー・ブラックをよろしく…ブラピの顔を礼賛する映画。アンソニー・ホプキンス演じる、人生の酸いも甘いも噛み分けたご老公が光っていた。ブラッド・ピットの顔に惚れたアンソニー・ホプキンスの娘役クレア・フォラーニも美しかったけれど、年齢的に私と近いはずのフォラーニよりもホプキンスに感情移入しちゃった。去りがたいのが人生よ、と満足げな顔で独りごちた姿には落涙。ブラピの顔よりも、ホプキンス老人の一生をもう少し描いてほしかったな。何しろ180分もあるんだし。ラブストーリーとしては長すぎ。

2.10.10

再会

イサカで親しくしていた友人達と、外国帰りの人らっぽく持ち寄りランチなぞをするために出かけた。ポットラックとはいえ、ほとんどホストの方の手料理となってしまってありがたいやら申し訳ないやら。

1年ぶりに会う顔もあったものの、とてもそんなに間が空いたとは思えない再会であった。こうして集まれる間柄があるのは本当に嬉しいことだ。今回の主役は、仲間内の夫婦で最近生まれた赤ちゃん。赤ちゃんを囲む大人達はみんなもうめろめろ。赤ちゃんのかわいさは神。友人の子どもたちもすっかり大きくなって、抱き上げるのも大変なほど。成長ってすばらしいね。

1.10.10

ドラクエ廃人からの復帰

ここ1ヶ月、断続的にドラクエ9廃人になっていた。もともとストーリークリア後のやりこみ企画がかなりのボリュームであることと、発売されて1年がたったというのに今もWifi接続するとゲームに有用なデータがDLできたりして、なかなかやめどころが見つけられなかったのだが、あっけなくその時はやってきた。原因は…「すれ違」えないため。

DSのゲームでは、本体同士で通信しあってお互いのデータを一部交換するとプレイが進む、といった「すれ違い」と呼ばれる趣向が盛り込まれていることがある。ドラクエ9の場合は、これがクリア後のやりこみにかなり影響するのだがちんたらと本編を進めていたので、なかなかその機会がなかった。

で、ついに最寄り駅まで持って行ったわけですよ。特にDSのwifiステーションを設けているマックや、ゲームコーナーに子ども達がたむろしているイトーヨーカドーとかね。そしたら、誰にもすれ違えない。確かに最寄り駅は小さな町だけれども、DSを携えている子ども達は結構見かける。マックで隣の席の少年だって熱心にタッチペンを動かしていた。しかしながら、今、彼らが夢中ですれ違いさせてるのはポケモンなのであった。このあいだ新作が出たばかりだもんな。てなわけで、あまりの寂しさに独り寂しく通信を終えたのでした。