17.10.13

風邪ひいた

台風が去ってからぐっと気温が下がった。天気はいいのに風が強いから、夕方はかなり肌寒い。なので、下の子とともに風邪をひいた。

それに加えて、上の子の散歩行きたいコールがある。保育園から帰宅してから一時間ほど家の近所を一周するのだ。下の子は抱っこ紐で参加。一緒に石や葉っぱを拾いながら歩くのは私も楽しいから歓迎ではある。それにすぐに家に入ると間も無く私は家事、子供はEテレタイムになるのに気づいてしまったのだろう。それを思うと一日の中の貴重な上の子とのふれあいタイムは今後も続けたいところだ。

防寒対策をきっちりした上でね。

昨日は、みんな寒かった。しかも行く先を上の子に任せたらまさかの1km越え。最後にくじけそうになったときには、帰ったらあったかい牛乳飲もうね、アワアワ(フォームドミルク)してるのね、と励ましながら、あわあわにゅーにゅーと唱えてなんとか帰宅。

今日は昨日の反省を踏まえて、子供達はたくさん着せて、進路を途中で変更させ図書館への誘導に成功。本を借りればすぐ帰るので、なんとか750mで済んだ。

私の防具は下の子だけである。いやー、頭と背中と脚は吹きさらしだったわ。お陰で夫の帰宅ごろから一気に調子が悪くなり、発熱した。上がり切って顔がほかほかしてるときって、泣きそうになって顔がかーっと熱くなるのと同じ感覚だ。血管が拡張してんだねえ。

散歩のお陰で上の子は夕食後には虫の息だし、下の子も眠くてフィーバーぶりに針が振り切れていた。すでに二人とも夢の中。さて私も寝るか。戦いの本番は、上の子の保育園のない明日の日中だ! 俺たちの冒険は今始まる!(完)

13.10.13

家事が面倒すぎる

子供が二人になって、上の子に自我が出てきたこの頃、びっくりするくらい家事ができない。これまでは上の子がこれまであまり手がかからなかったということもあり、まあまあいろんなことができていた。お菓子もよく作ったしなあ。

でも、今は家事をする元気がまずない。面倒、この一言に尽きる。特に面倒なのは料理。次に掃除。比較的意欲が湧くのは洗濯。

それぞれ理由は明確だ。料理は、子供の遊び食べや好き嫌いが激化しているので、せっかく作ったものをぐちゃぐちゃポイされたり、口にいれては吐き出すを繰り返されたりして、かなりダメージをくらっているから。ご飯を作るくらいしか自分自身の拠り所がないので、それを蔑ろにされるのは実に堪えるね。ここ数ヶ月の食卓はゴラン高原だったが、だんだん北緯38度線化しつつある。

掃除は、ルンバ様に任せるには片付けなくてはならないおもちゃが増え過ぎたこと。意識して子供の後をついて片付けていかないと、ちらかればちらかるほど疲労感が増して片付けが辛くなる。では片付けながらハンディ掃除機を使おうかとすれば、吸引力が弱過ぎて掃除後もイマイチだ。特に湿度の高い日は役に立たない。米粒以上の重さが吸えないってどういうこと。次は2900円のスティック掃除機は買いません。

以上に比べれば洗濯はかなりまし。労力の割に成果が著しく、結果を子どもに台無しにされることはないし、洗濯すれば間違いなくみんな綺麗になる。それに乾いた温かい布ってのはなんだか安心する。洗濯大好き。アイロンかけるのも嫌いじゃない。でもこれは、下の子が動き出したら隠れてしなくてはいけないけど。

そんなこんなでここ数ヶ月の間に料理はかなり適当になったな。フープロは神。それに掃除は濡れてるクイックルワイパー最高。フローリングは雑巾がけが至高だと思っているので、クイックル先生の存在する現代に生まれて幸せです。ついでにクイックル食卓スプレーも投入するとより幸せになれる。

29.9.13

入院狂想曲

やっと暑さが和らいできたと思えば、朝晩はあっという間に肌寒いほどになった。雨も降り出して秋雨前線か。延岡の夏は暑かったけれど、収束するのも早い気がする。

この夏は下の子どもの月齢を鑑みて、ちょこっとだけ滞在型旅行を計画していた。出発前夜には、上の子と明日には広いプールで遊べるよ! と言い合って、親子でわくわくしていた。けれど、当日の早朝から下の子が異常な泣き方をし、数時間後には発熱したので、すぐさま小児科へ連れて行ったらRSウイルス罹患との診断。入院できる総合病院へ紹介され、その足で向かい、午後には病室で点滴を打たれていた。

それから十日間、24時間付き添い必須の病室に泊まり込んだ。

親の食事は出ない、シャワーは制限あり、寝床は子供が寝返りを始めたら簡易ベッドを利用(うちは寝返り前だったので添い寝が可能だった)、などど厳しい環境だった。自宅で夫一人が上の子の世話をしなければならない状態への不安や、低月齢児を発熱させてしまった悔しさなんかで、今後やることの優先順位もつけられず、はっきり言ってめちゃくちゃ混乱してた。

医師には入院期間は二週間の予定と聞かされていたが、その長さが途方もなく感じられた。入院時の病状は、RSウイルス発症してすぐで、万が一重症化するとしたらこれから、というところだった。ウイルス性の病気だが、細菌感染も見られるため、髄膜炎発症の可能性があった。そんな中、子の機嫌は早朝のギャン泣きを除けばずっと良く、ニコニコしていたのが唯一の救いだった。

そうこうしているうちに物事はいろいろと落ち着いた。自宅は身内がはるばる助けに来てくれて食事の心配はいらなくなった。病棟では保育士さんが一時間程度までなら子の世話をしてくれるとのことで自分の準備もすることができた。この話をした友人は、遠く海の向こうから差し入れを送ってくれた。夫も足繁く病院まで来てくれた。助けてくれる人がいることのありがたさをかみしめた日々だった。

付き添い必須とはつまり、治療以外の世話をすべてするということで、授乳やオムツ交換は私の仕事だった。入院直後のいわば熱に浮かされた状態が落ち着くにつれ、だんだんと母乳が枯れてくるのがわかった。病院にはコンビニがあるものの、その利用だけではどうしても栄養状態は悪くなる。なるべくヘルシーにと、パックご飯やお味噌汁、いただいた煮魚を中心に過ごしつつも、コンビニでカロリー摂取してなんとか乗り切った。

結局、当初の予定より早く、十日間で退院できるほどに子の症状は悪化せずに済んだのだが、この日々は言うなれば非常にサバイビングだった。ただ、この下の子を出産後、こんなにこの子とべったりいられた時はなかったので、その点では良かったのかもしれない。帰宅後間も無く、子は寝返りに成功した。生後三ヶ月と2日のことだ。

そして上の子が私たちの帰宅をわかって戸惑いながらも笑顔を見せてくれた瞬間は、今でも思いだすと切ない気持ちになる。

12.7.13

甘くてやわらかいのが食べたい

上の子が二歳を目前にして,ご飯をまともに食べなくなってきた。自我が出てきて,疲れているときや思った通りにいかないときは万事イヤイヤ。あれほど好きだった食べることさえ拒否である。とはいえ,甘くてやわらかいものは別。ケーキ,プリン,ゼリー,饅頭にわらび餅とオールウェルカムだ。まあ気持ちは分かる。私も甘くてやわらかいものが食べたい。具体的にはケーキ。カステラっぽいテクスチャのやつ。せんべいは不要。クラッカーやポテトチップスもそれほどでもない。クッキーなら間にクリームがはさんであるのがいい。今の時期は暑いからムースもおいしい。

ところで,数か月前にフードプロセッサーを新調した。前の簡易チョッパーと違って今度は多機能プロセッサーである。チョップ,グラインドのみならず,生地こね,シュレッド,スライスも可。少量ならミキサー的にも使える。すばらしい。初めからこっちを買っておけばよかった。付属のレシピ集がなかなかいい感じで,キャロットケーキはすでに定番化した。ニンジンをシュレッドしたら,卵・油・砂糖をガーした後に粉類とニンジン,レーズン,クルミをぶち込んで再度ガーして,型に流してオーブンにつっこめば終わり。材料の種類が多い分,これまでハンドミキサーで作ってきたカトルカールよりは準備に5分ほど長くかかるが,この簡単さには替えられない。それに,シュレッドしただけのニンジンは甘いのね。ニンジンを増やせばケーキに入れる砂糖の量が減らせる。その分しっとりさが増すけど。ニンジンを見た目で拒否する子にも好評だ。それにこれならキャロットラペも簡単にできる。千切りスライサーやボックスグラインダーすら面倒で使えないレベルになってしまった。フープロは神だった。

そんなこんなで食べていたら,妊娠前と変わらず血液中の中性脂肪値が高いこと。いかんいかん。まあ涼しくなるころには多少おさまるであろう。根拠はないけど。

25.6.13

一ヶ月健診

昨日は一ヶ月健診で産婦人科へ。子も私も特に問題なく,これで二人目の出産にかかるあれこれは一旦終了した。子の体重は1200g増加。これは奇しくも上の子と同じだった。

やっとあちこち出かけられるぞ! と夢見ていたら,早速,保育園より上の子が発熱したとの連絡が。お迎えに出かける機会をありがとよ。すわまたアデノか?!と焦ったけど,本人は機嫌もよく食欲も旺盛。明けて今朝には平熱に戻っていた。だから今日も登園させて,私は自宅待機よろしく引きこもって過ごしている。そろそろ迎えに行く時間になるので,どうやら無事に一日が終わりそう。この後,事態が変わらなければいいのだけど。

それにしても二人目ともなると,だいぶ心に余裕が出てくる。上の子の産後は2か月半まで里帰りしており,冷房のきいた部屋でごろごろして過ごした。体調的には今回より回復も早かったし,上の子は便秘はなかったし,哺乳力も問題なかったが,なぜか言いようのない不安に常に襲われていた。ささいなことが心配で仕方なかった。今はそれほどでもない。先が見通せることのありがたさよ。明けない夜はないとは常套句だが,その夜明けを自ら見ていなければ慰めにもならないものだなあ。

実際のところ,今回の方がいろいろ大変かもしれない。これからもっと大変になるかな…。

13.6.13

二人目の子が生まれて三週間が過ぎた

三週間前の夜,微妙な腹痛に気付いてかかりつけの産婦人科へ行った。そうしたら,翌朝には出産してしまった。

予定日より二週間以上も早く,夫婦双方の遠方の里には即座に頼れない状況であり,また上の子が二度目のアデノウイルスによるぐずぐず真っ盛りだったので,夫一人に子を任せることとなってしまった。幸い,個人の産院だったために面会時間が大変長くとってあったし,個室に入ることができたので,子を連れてきてさえもらえれば多少は助けられるかなと思っていた。しかしながら子供は親の思う通りには動かないもので,産院の中を闊歩しまくりでちっとも病室で落ち着けない。こんな状態での子の世話はむしろ夫には負担だったように見えた。1歳9か月間近でイヤイヤ期に片足突っ込み始めたところに,癇癪おこしまくりのアデノの野郎に力添えされた子を,約三日間たった一人で相手した夫は偉かったな。ありがたいことよ。今から思えば,うち二日は治癒証明も出されたことだし保育園を頼ってもよかったのかもしれない。保育園には本当はこの出産・入院時に備えて入園させていたのに,肝心のこのときに使えなかったのが実に残念だ。三日目の夜になんとか親が来てくれたのでだいぶほっとしたことであろう。

それから二週間,双方の親が順番に助けに来,そして帰って行った。今日からついに家族四人の生活が始まったわけだ。過ぎてから気づくことがたくさんあるけど,そして一人目の出産の経験はすっかり忘れていて全く活かされていないのだが,本当に助けが必要になるのは,新生児が急激に成長することでぐずぐずが格段に増えるこの三週目と,新生児が新生児でなくなり日中に起きている時間が長くなる二か月あたりじゃないかな。……今はそのつらくなってきた三週目だ。おとといから急に泣く声が大きくなって,聞いてるだけで負担になってきた。確かに退院直後は私の体にまだ出産によるダメージが残っていて,ちょっとしんどいなーなどと感じたこともあった。が,まあ今回は傷も少なくて退院後一週間もすればそれなりに元気だ。出かけられない分,時間的な余裕はある,こともある。赤ちゃんが意味不明な泣き方さえしなければ心の余裕もある。そう,泣かなければね……。

このぐずぐず期は何度かあって,魔の三週目とか三か月とか六か月とかいろいろ言われるのだが,英語圏ではgrowth spurtと呼ぶらしい。一気に成長する時期ってことだ。ぐずぐずして手を焼くと思った後には,何かしら成長が見られるという。確かに泣く声は大きくなった。ミルクを飲むのもうまくなった。げっぷもちゃんと出せるようになった。でも,こういうのは上の子のときは全然見つけられなかったな。それだけ余裕がなかったということか,あるいはもう忘れてしまったか。

上の子は里の助けがあるうちにすっかり健康に戻って,しかしながらイヤイヤ期的なものは健在で(むしろパワーアップしたか),ときどき癇癪を起しながらも基本的には従来通りの育てやすい子に戻った。私に対する赤ちゃん返りはほとんどなく,下の子の頭をなでたり,がらがらを鳴らしてやったりと,教えてないのに「いいおにいちゃん」をしている。ときどき,自分の指をしゃぶらせておもしろがったりもするけど。もともとそれほど自己主張がある子ではないけど,それでも時々私と二人だけで遊べると嬉しそうなので,やっぱり我慢してるんだろうな。一方,夫との距離はかなり縮まったようで,パパは最後の砦になっている様子。夫が下の子を抱っこすると,すかさず自分も抱っこしろと要求する。やきもちをやいているようだ。就寝時も夫の添い寝はこれまで拒否してきたが,今は夫が寝室を出ていくと号泣するまでになった。かといって私がお役御免というわけにもいかず,両親そろって添い寝してほしいらしい。なかなか贅沢なこって。あと数年もすれば,こんなに親を求めてくれなくなるんだろうな。今は下の子も新生児で時間が割かれるけれど,もう少しすれば余裕が出てくるはずなので,できるだけ上の子を見てあげたいなと思う。保育園も来月には終わってしまうしね。

そういえば妊娠中に感じていた上の子へのイライラが,今は嘘のように治まっている。あれはいったいなんだったのか,ホルモンの影響ってすごいね。しばらく治まっていた湿疹もでてきたしね……。そんなの復活しなくていいのに。あーかゆいかゆい。

4.5.13

保育園と病気

出産前後に上の子を保育園に預けられる制度があるため,意気揚々と申し込み,自分の時間がとれることにものすごくわくわくしてその日を迎えた。

……やってみると,なかなか思い通りにいかないもんだ。

慣れないためか昼寝ができず,帰宅後の機嫌は眠気で最悪。言い聞かせて登園して,毎日今日は寝てくれと祈るものの,そうこうできないうちに病気をもらってきてお休み。しかも治癒証明が必要な病気ばかり。まあこれまで,発熱一つしてこなかった子の体には,保育園という環境は少々シビアなのであろう。

とはいえ,本人もつらいだろうが,親はもっとつらかった。アデノウイルスに突発性発疹。病気中の子の様子に心配することによる心労と,とんでもない不機嫌に振り回される心的・体力的疲労。ほぼ回復した今,振り返ってみれば,その期間(発熱してから熱が下がり,不機嫌モードに入ってだんだんと回復し,機嫌が発熱前に戻るまで)はたったの一週間だ。とんでもなく長い一週間だった。保育園に入園する前の日々なんてもう数か月前のよう。ちょうど連休で,実家の母に頼れたのが本当に僥倖だった。

休みが明けたらまた登園する予定だが,あと一月とせまった私の出産まで,もう波乱がないことを切に祈るばかりだ。とりあえず昼寝してくれ,昼寝。まだ自分の入院準備だってできていないのにな。保育園,甘く見てました。

24.3.13

お花見

今年は去年より一週間ほど桜が満開になるのが早かったように思う。近所の城山公園も,来週からの予定だった夜間のライトアップを急きょ始めて,この週末は花見の宴会で大盛り上がりだったようだ。

天気が良かったので,延岡から車で一時間半ほど南下したところにある,西都原古墳群へ出かけてきた。一面広がる菜の花畑の脇に桜並木が続き,遠くから眺めると黄色と桃色の対比が美しい。公園としても,古墳の周りを広い芝生で覆ってあり,ピクニックにちょうどいい。こんなに広くて柔らかい地面が広がるところはなかなかないので,子供も大喜びで駆け回っていた。

帰りに川南町の手作りソーセージ・ハムの〈ゲシュマック〉に立ち寄り,ハムや生ソーセージのほかコロッケとメンチカツを買い込む。このコロッケとメンチカツは1つ100円しないのに,ものすごくジューシーでびっくりするほどのおいしさだった。敷地内のガーデンでピクニックがてらつまんでみたらあっという間に全部食べてしまったので,もう一度店舗に戻って買い足した。ああ,もっと近所にあったらなー。また来よう。

31.1.13

1/12が過ぎてしまう

あっという間に1月が終わる。

子は今日で一歳半。数か月前からやっと歩き始め、このところは毎日散歩やら公園やらに出かけている。午前中に家事を済ませて、靴を履いてお出かけ。昼ごはんは外で食べたり家で食べたりして、13時から15時半くらいまで昼寝。その後はおやつを食べて家の中で遊んだり、もう一度外へ出て近所を散歩したり、その合間に家事をしたりで、夕飯を食べた後は入浴、絵本を少し読んで寝かしつけ。もう毎日が飛ぶように過ぎていく。特に外に出るようになってからは早い。光陰矢のごとしである。

とはいえ、ここ一か月は家族三人順繰りに誰かしら風邪をひいている。年末から年明けまで私がひどい咳に悩まされ、移された子は鼻水を垂らし、その鼻水を吸引する夫ものどが痛いと訴え始めた。私の症状が軽くなり、子が回復し、夫も趣味のジョギングを再開できた頃、うんと風の強い日に子供と公園に行った。よせばいいのに吹きさらしの風の中で昼ご飯を食べたら、案の定、子の鼻から再び鼻水が垂れ始めた。早く自分で鼻がかめるようになればいいのだが、まだまだ難しいので再び鼻水吸引器を駆使する日々。そして私も夫も同様に鼻水が垂れ始めた。自業自得なところもあるものの、気温の変化が大きいと大変だ。今週は毎日15度をこえるのはいいのだけど、子に上着を着せたら全身にあせもができてしまった。薄着でいいのよね。なかなかすべてが万全に、健康に過ごすのは難しいもんだ。

ところで、地域の図書館で週に一度行われる読み聞かせ会がある。毎回面白い絵本が登場してためになるのだけれど、前回はそれまでの抱腹絶倒路線ではなく、母ちゃん向けほろりとくる系であった。一冊目からうっかり落涙してしまった。『あなたがとってもかわいい』(宮西達也作)である。 赤ちゃんのいろんな顔がかわいい…という話が続いた後、そしてあなたは今こんなに大きくなったと展開する。

大きくなってもずっとあなたがかわいい、その成長がうれしいという気持ちは親になってようやくわかった感情であるが、その一方で、このかわいいと思った瞬間が、一瞬一瞬が、手のひらからこぼれていくのが本当に切なく感じるようにもなった。時間が過ぎた後には、時にさみしい気持ちが残るものだ。この頃は子の自我も出てきて、親の意に反することもしばしばある。こちらもいつも鷹揚に構えていられないこともあるが、そんな風に過ぎていった瞬間はもう子の笑顔で上書きできない。振り返ってもどうしようもなかったとしか思えないし、誰に対して申し訳ないとも思わないけれども、せめて明日は今日より楽しく過ごせたらなと願いながら一日が終わる今日この頃だ。