29.5.11

5月なのに台風


今朝、市の災害注意メーリングリストから竜巻注意のお知らせが来ていた。午後の今までずっと嵐が続いているけれど、青空が出てきたので思わず洗濯した。そしたらまたひどく曇ってきた……。台風の中心に近かっただけなのか?

24.5.11

梅雨入りと虫

九州南部が梅雨入り宣言されたように、昨日から急に雨が降り出した。今週はずっと雨の予報。実際には降ったりやんだりではあるけれど、洗濯物は乾かない。洗濯機は乾燥機付きを買うべきだったかもしれないとちょっと後悔している今日この頃。この長雨の時期さえ除けば、洗濯物を外干しするにやぶさかではない。

今の住まいは、駐車場は縦列駐車しかできないほど狭い一方で、庭はそこそこ広い。とはいえ、ただ塀で囲ってあるだけで何をしてあるでもない。そのためについ先日まで草ぼうぼうであった。一年に一度ほどシルバーセンターに草刈りを依頼しているらしいが、今年は庭木の剪定まですることになった。ちなみにこれらの費用は住民持ちである。基本的に今の住まいのメンテナンスはすべて住民が負担するらしい。

まあそれはともかく、そんな自然(雑草)あふれる庭なので様々な虫と出会うし、時には家の中に大量に進入してきやがるのである。4月はアブラムシがひどかった。網戸の隙間から入れるほどの大きさなので、窓を閉め切るしかないが、洗濯物や戸の開閉の隙に入り込んでくる。見つけてはつぶしたり外に逃がしたりしていたが、いたちごっこで疲れた。ところが、気温が25度を越えるようになると急に見なくなった。時々、小さな蜘蛛とダンゴムシが出てくるようになったが、都度外に出してやれば済む頻度だ。庭木の剪定と草刈りのおかげで虫たちの住まいが一掃されたかやれやれ、と思っていたら、今度はアリ! ついに、密閉できない砂糖の容器にたかっていたので、泣く泣く砂糖を処分。糖分を含む調味料はすべて冷蔵庫にしまうことにした。このアリがまた極小で、網戸の隙間も何のそのと突破してくる。しかしながら行列ができているわけでもなく、進入経路を特定するのが難しい。今回は殺虫剤を用意して窓際に撒くべきだろうな。アリはこれまでの虫たちとちがって俊敏で困る。蚊に刺され始めたのも忌々しい。ああ忌々しい忌々しい。

23.5.11

当たった!

宮崎に着いた日、県庁前の物産館で焼酎「百年の孤独」の抽選購入権を申し込んだのだった。品薄で有名なこの焼酎、宮崎県産品だったのね。

2週間ほど前に当選はがきが届き、本日代金引換で配達してもらった。本体3000円、代引手数料715円。

まあ、実際にいつ飲めるかはわからないけれど……。大事にしまっておこう。

ちなみに、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」は未読だ。

21.5.11

高千穂峡へ

GWには朝6時に駐車場がいっぱいになったという高千穂へ、さすがに連休明けの今なら空いているだろうと踏んででかけてきた。延岡からの道路は熊本への幹線道路でもあり、大分に抜ける道よりはまっすぐで広く運転しやすい。朝9時前に出発し、一時間もしないうちに到着。

まずは高千穂峡から。思ったより人出がある! 個人客だけでなく団体客も多い。こりゃあこれからますます混むだろうと予想し、まずは峡谷を手こぎボートに乗って下から見上げることにした。30分1500円。


初めての手こぎボートだ。こういうのは苦手な夫に代わって私が漕いでもよかったが、腹筋に負荷がかかりそうだったので黙って任せた。漕げる範囲は狭いので、時間内に戻れないという心配もなく無事に済んだ。岸に上がったときには夫は汗だくになっていた。お疲れ様。

峡谷に沿う遊歩道を少し歩いてみる。上から見る峡谷もすてき。渓谷最高。今は緑が美しくいい季節だ。いすでも持ってきて一日中座っていたい。


日向夏ソフトクリームを食すると、昼時に。このあたりの神社巡りは午後に回して、先に昼ご飯を食べることにした。向かうは高千穂牛が食べられる〈焼肉の初栄〉だ。カルビの焼肉定食(1200円)とロースの上焼肉定食(1700円)を注文。これが実においしかった。特にロース。ロースは少し前に、ロースでない部位もロース肉として提供されていることが問題になっていたが、そんなの関係ねーとばかりのすばらしさよ。肉屋による焼き肉屋であるためか、お肉の新鮮なことといったら! 肉の臭いがまったくなく、脂が甘い。ミニステーキ定食(2100円)を注文している客が多かったので、次に高千穂に来るときの楽しみにしておこう。

高千穂といえば天の岩戸などがあるように神話の地である。そのためにこの辺は神社だらけ。その総本山が高千穂神社だ。それほど大きな神社ではないけれど、鳥居をくぐると社叢の樹冠がほどよく日陰をつくっており、吹き抜ける風が気持ちいい。それなりにうっそうとしているのに虫が全然飛んでいない。ここも一日中いられるなぁ。お参りしたり、夫婦杉の周りを三周回ったりして神社の空気に浸ってみた。日陰にベンチがないのが残念だ。

そこから8kmほど離れたところにある天岩戸神社へ移動。神社の脇を流れる岩戸川の向こう側に天の岩戸伝説の岩戸が見えるらしいが、そこには神社の方の案内が必要らしい。これはまた来たときの楽しみにとっておいて、案内されるままに岩戸川の天安河原まで降りていく。川沿いにはなぜか賽の河原のように石がたくさん積んである。三途の川に見たてているのか。なかなか不気味な光景だ。そして到達すると、社の付近には大量の石が! ここは天の岩戸に引っ込んでしまったアマテラスに対してどうすんべと神々が相談した場所だと言われている。積まれた石との関係は相変わらずよくわからないが、えぐれた崖の陰に社がある光景はなかなかおもしろかった。


ここからさらに3.5km奥に進むと日本一の林道橋である上岩戸大橋があるというので、ついでに足を伸ばしてみた。ところが道がものすごく狭い! あんなに長い3.5kmは初めてだ。ヘアピンカーブにミラーは多く設置されているけれど、逃げ場がない。対向車は一台しか遭遇しなかったからよかったものの、大変だった。その先にどかんと建設されていた橋は、こりゃまた全然通る車がない。ザ・公共事業って感じ。この橋がなければ、この岩戸川を渡る術は少ないだろうから便利なんだろうけど。秋にきたら紅葉がきれいだろうな。


ここから一時間ほどかけて延岡へ。この日の夕食には近所のスーパーで近隣の町であがったマグロさく450円を購入、食したが、これがまたおいしかった。トロとかそういったものではないけれど、とにかく新鮮だし、筋がなかったのもよかった。いいご飯の日であった。

18.5.11

嗅覚と触覚

妊娠のせいか、ある日突然それまで気にもしていなかったことが気になることがある。プラスにもマイナスにも。幸い、マイナスはそれほどないけれど、プラスが増えるのも大変だ。

一つは、臭い。もともと嫌いじゃなかったけれど、以前にも増して原付の排気ガスがたまらなくかぐわしい。 郵便配達がくるのを待ちかまえたり、近所の図書館の駐輪場をゆっくり通り過ぎたりしてしまうくらいだ。先日、住まいの草刈りを頼んだ際も、いつまでも草を刈っていてほしかったほど。エンジンつきの草刈機はガソリンで動くからね。

靴屋や自転車屋のゴムの臭いもいい。新しめの自動車の内装も悪くない。

アスファルトもまたすばらしい。雨の降り始めは言うまでもなく、かんかん照りの下アスファルトが焼け付くのもまたよい。暑くなった日の午後に夕立でも降ってくれるともう最高。

石油がいいんだろうか。

もう一つは触感。電動歯ブラシの振動が歯茎を経て頭蓋骨に伝わる、あの感じがたまらない。歯磨き版カラスの行水的な磨き方をしてきた私が、最近は念入りに歯磨きしすぎて出血するほどだ。

あー思うだけでうっとりしちゃう。けれどもこの感動は夫には伝わらないようだ。残念なことよ。

15.5.11

漁港北浦でキタウラマルシェ

5時半過ぎに起床。朝からいい天気。

延岡市北部の漁業町、北浦で朝市「キタウラマルシェ」が開かれるというので行ってきた。延岡から車で20分と聞いていたけれど、45分くらいかかった。アップダウンの激しい山道で、後続車が猛追してくるのを気にしていると制限速度を恐ろしく越えてしまうこともある。この辺は本当に運転が荒い。


キタウラマルシェは月に一度、朝9時から13時ごろまで開かれるらしい。港のそばの広場に出店が立ち並んでいた。北浦といえば塩・酒のみで味付けした天ぷらのあげみだ。揚げたての天ぷらはやっぱりおいしい。家で作れればいいんだけれど、今のところ成功したためしがないので、結局買ってきてオーブンであぶって食べている。

延岡名物といわれるメヒカリの唐揚げもここで初めて出会えた。小さい魚だが、脂ののっている白身がふわふわでメゴチのような食感。あげみもそうだが、下味を強くつけないのがこの辺流なのだろうか。薄味は素材が新鮮でないとできないものだ。うれしいね。

それから、日向灘であがる「ひむかの本鯖」を使った鯖寿司を購入。一折1260円。少々値が張るが、鯖寿司に特有の生臭さが全然感じられないし、かといって脂がのりすぎているというわけでもない。酢の主張もちょうどよく、すばらしいバランスでおいしかった。ひむかの本鯖はブランド化していて、名前は知っていたけどなかなか見かけることがなかったので、ここで食べられてよかったなぁ。いずれは日向灘からもうすこし北上したところであがる関鯖を食べたいもんだ。まあ延岡あたりでも普通の鯖を丸ごと一尾を100円ほどで買えるように、新鮮な鯖は入手できるし普段の食事にはそれで十分なんだけど。

岸壁には漁船が一隻つけてあり、ブリを一尾2000円で売るという。さすがに二人では食べきれないのであきらめる。そのそばにマンボウがたくさん泳いでいた。網にかかるらしい。なぜかいくつも横伏していた。寝ていたのだろうか。

一通り見て、10時になる前にマルシェを出た。北浦のあたりは美しい海水浴場がいくつもあるので、道の駅に併設しているところへ立ち寄った。海の水がきれい! 砂浜が白い! 遠州浜とは違うな……。子供が産まれたら連れてこよう。

昼過ぎに帰宅し、あれやこれや買い込んできたものを食したら、そのまま夕方まで昼寝してしまった。あんまり早起きするのも考えものだな。

10.5.11

あっちい

今日の予想最高気温は27度。家に吹き込む風が生暖かい。窓は開けないほうが涼しさを保てるかもしれない。まあ風があるだけましだけど。

東京を出る直前に寒さのあまり買い足した春物のショートコートは、こちらでは一度も着ないままだ。もったいない。来年の春までお蔵入り。

追記 33.3度をマークしたとの報道あり。

8.5.11

週末ビデオレンタル

郵便で返せるのは楽でいい。でもこちらではキャンペーン期間で送料無料だから利用しているが、有料になったら使わなくなるだろうな。借りるのと郵送の費用が同じなのかと思うと…。ディスカスの料金がNetflix並みになればいいのに。ついでにウェブ配信もしてくれるようになればいいのに。てかNetflixが日本にも進出しないかなぁ。

●クリミナルCriminal (2004)

プロの詐欺師がバーで詐欺を働こうとした青年とともに、一攫千金の詐欺を行おうとするストーリー。

詐欺の進み方が小さなトラブルがありながらもうまくいきすぎだなと思っていたら、なんだようという結末。人が傷つかない映画はいいね。アルゼンチン映画の「Nine Queens」のリメイク。

●秒速5センチメートル (2007)

新海誠のアニメーション映画。3編の短編連作映画は全部でも60分と短いが、予想通り人物以外の映像がめっちゃきれいだった。映像のためだけに見てもいい内容。

東京の小学校で転校生同士として仲がよかった少年と少女が、中学入学と同時に離ればなれになった後のストーリー。1章では中学入学時に栃木へ引っ越していった少女を、種子島に引っ越すことになった少年が訪ねていく。 2章は種子島に引っ越した少年の高校生活、3章は大学卒業後、東京で生活する青年となった少年の心情が山崎まさよしの曲とともに描かれる。主人公の少年は転校が多いせいか少し大人びて描かれている気がしたが、それでも1章は中学一年生らしい子供っぽさを、2章は思春期らしさを、3章は都会の暮らしにやや疲れ気味の20代半ばらしさを、それぞれよく表していたと思う。内容には、EDのスタッフロールが流れた瞬間に「えーこれでおしまい!?」と思わず叫んでしまった、そんな感じ。小説ではもう少し補完されているようなので、そのうち読んでみたい。

5.5.11

大分県東南部ドライブ

連休のお出かけその2は大分県の豊後水道沿岸ドライブと臼杵の石仏見物である。延岡からは大分市も2時間ほどの距離だが、延岡市から九州自動車道が始まるお隣佐伯市までは山道しかなく、それだけで1時間かかる。距離は60kmほどしかないのに。高速道路は3年後の開通を目指して工事中だが、果たしてそれまでここにいられるかどうか……。

まずはマグロの水揚げが盛んな津久見市へ向かう。その西側、豊後水道に延びる半島に晴れれば四国も見える展望台があるらしい。佐伯市からのんびりと一般道を走ると、時折目にする肉屋から唐揚げの香りが漂ってくる。大分は唐揚げの町といううわさは聞いたことがあるが、全県的にそうなのだろうか。半島と津久見市との分岐へ到達すると、臨時駐車場や、半島への通行禁止と書かれた看板が立っている。とりあえず車を止めて駐車場の案内人に尋ねると、この連休中は半島にある〈うみたま体験パーク つくみイルカ島〉近辺でマグロとイルカの祭りがあるため一般車は入れないとのこと。この近辺では時折野生のイルカも見られるらしく、町おこしのネタにもなっている様子。つくみイルカ島は先月オープンしたばかりのイルカふれあい体験ができる施設という。シャトルバス乗り場にそこそこの行列ができていたので、私たちも向かうことにした。

つくみイルカ島までは10分弱。ここで初めて大分の海を間近に見ることができた。とにかく青く透明! とはいえ、はしゃいでいるのは私たちのみ。地元人には珍しくないらしい。つくみイルカ島ではちょうど二時間に一度のイルカショーが始まるところだったが、施設の隣にあった漁村センターで〈四浦よってこ市〉として出店が出ていた。津久見での目当てだった「ひゅうが丼」が食べられるとあって、イルカショーはやめていきなりご飯。ひゅうが丼はこの辺り漁師料理で、マグロをゴマ・しょうゆ・しょうが・生卵に漬けたものをひゅうがと呼ぶ。別にりゅうきゅうと呼ばれる食べ方もあり、こちらはニンニクしょうゆに漬けるらしい。いかにも田舎のバザー的な会場で、会議用長机で食すのもイベントらしくて楽しい。食後、イルカショーの音楽につられて外に出ると、よってこ市のみなさんが海沿いのフェンスによりかかってショーを見ている。やや距離はあるが派手な動きは見えるので混ざって見物。15分ほどのミニショーであった。結構高く跳ね上がるもんだね。さらにマグロのから揚げも食し、満足して帰りのシャトルバスに向かうころにはこの市も大盛況となっていた。いいタイミングだった。

津久見で有名な〈ぎょろっけ〉を食べるために「大田商店」へ立ち寄る。魚のすり身を揚げてコロッケ風の見た目にしたものだ。よってこ市で試食したマグロコロッケがコロッケらしくておいしかったので期待して購入。一枚100円。こちらはコロッケというよりも魚のすり身に衣がついたものだった。おいしかったけどね。一緒に買った鳥の軟骨入り天ぷら(さつま揚げ)が意外においしかった。天ぷらに肉が混ざることはあまりないから新鮮。

緊張しながら初の高速道路in日本、九州自動車道で一区間だけ走行するも交通量が少なく産むが安しであった。たった7kmで臼杵に到着。ここはふぐが有名だが、それはさすがにまた今度。今回の目当ては石仏だ。大分は磨崖仏がたくさんあり、一度は見たいと思っていたので早くに実現してうれしい。が、思っていたより規模は小さめ。この辺りは阿蘇山の噴火の影響で柔らかな石灰質であるため、こういった石仏が多いらしい。一方、劣化も進みやすいのでどの石仏群も屋根に覆われていた。保存が大変そうだ。それにしても昔テレビで見たときはものすごく大きな印象が残ったんだけれども。国東半島の方がメッカなのかもしれないなぁ。

ここから15分の範囲に鍾乳洞があるとの看板を見つけ、帰り道沿いであったことから回り道することにした。しかしながら山道を走ること30分。絶対15分の距離じゃない。鍾乳洞の入り口まで少し登り、中に入ったら階段を下ったり上ったりして、500m先の最深部はかなりすてきな光景が広がっていた。今も成長を続けているらしく、スタラクタイトの先に水滴がぶらさがっている光景をよく見かけた。中にはスタラクタイトとスタラグマイトが出会ってコラムになってる場所もあって、図鑑に載っている形を一通り見られたのではないかと思われるほど。思いつきで訪れた割にかなりいい場所であった。

佐伯市に戻り、iPad2の実機販売をする電気屋に立ち寄ったり、道の駅でこの辺の特産品であるごまだしうどんを買ったりした後、ラーメン屋〈遊楽〉へ。佐伯のご飯は観光本ではごまだしうどんばかりが取り上げられるが、ネット上ではラーメン屋ばかりだったのだ。18時開店と同時に入店すると瞬く間にほぼ満席に。豚骨スープだが白濁はしておらず、ニンニクと煎ったごまが効いていてかなりおいしい。麺は柔らかめのやや太め、どちらかというと細いうどんのようだったので好みが分かれるかもしれない。最近はかん水のにおいがする太め固めの中華麺が多いからね。珍しくスープまで飲み干してしまった。おいしかったなぁ。

ところで佐伯のごまだしは宮崎の冷や汁の元となる味噌から甘みを抜いたようなもので、ゆで汁に入れたままのうどんにごまだしをつっこめばうどんが完成するという代物。これはこれでおいしいのだが、炊きたてご飯にうすーく塗って食べるとごまの香ばしさが味わえてよりすばらしい。瓶詰めで売ってたのを買ってこればよかったなぁ。

でもってここから1時間半かけて山道をたどり延岡まで帰った。行き当たりばったり感が強くとも、いい外出だった。

1.5.11

日向灘へドライブ

連休の初日、待ちに待った自家用車がやってきた。これまでは自転車で過ごしてきたので、急に行動範囲が広がった。行き先を考える際に、体力や積み荷の量、天気を考慮しなくて良いのが何より嬉しい。とはいえ、国内での運転経験は実家付近と昨年夏の旅行での北海道くらいしかない。あんまり遠出するのも心配なので、この連休は練習がてら近郊へ出てみることにした。

延岡市の南、日向市の海沿いには、道の駅ならぬ海の駅や海底火山によってできた海岸地形を楽しめる自然公園がある。延岡からは約30分。昼近くにゆっくり家を出、まずは「海の駅 ほそしま」へ向かった。目的は昼ご飯。海鮮丼と漁師ご飯のごんぐり(鰹の内臓を煮付けたもの)かき揚げや焼きおにぎりがウリ。というわけで海鮮丼(900円)とかき揚げ丼(700円)を注文。これが大変おいしかった。ごんぐりかき揚げは、ごんぐりの味がよく分からずほぼ玉ねぎかき揚げ丼の様相を呈していたが、天つゆの味付けでご飯が進むこと! 揚げ物に対するここ数日の欲求が満たされた。


腹ごしらえもばっちりとなり、近隣の海岸公園へ移動。この辺りは数千年前に海底火山から流れ出た火砕流がゆっくり冷えるのに従い、柱状となった岩が特異の景観を形作っている。特に地形がよく見える谷間は馬が背と呼ばれ展望デッキなどもあるが、日向灘を一望できる岬の先端まで来ると、海水に浸食されながらも今も柱状石が多く見られる。海岸に沿ってぐるりと南下すると、岩場に海水が進入して海路がうまいことに十字架を形作っているクルスの海がある。また「叶」の字のようにも見えるので、ここで願い事をするといいなんて伝承もあるらしい。
さらに先に進むと、「君が代」のさざれ石が祀られている大御神社に到着。社殿が海に迫り出し取り囲むように柱状石が立ち並ぶが、かつての火砕流の影響を受けていないもともと陸地だったところは、確かに土壌の様子が異なる。細かい石がはまりこんだ岩盤が見えるのだ。その脇には巌となったさざれ石が祀られていた。
 
日向市からさらに南下していくと、 美々津という伝統的な街並みで有名な町に着く。今も格子戸が石畳に映えてしっとりと美しい。各戸の郵便受けには今も回船の細工が施されていた。この辺は日本海軍発祥の地として石碑があったり、高千穂から神武天皇が下ってきて近畿へと出帆したという伝承があったりと、地味だけど観光しがいがありそうだった。また、公開している旧回船問屋に端午の節句の装飾があった。甲が座布団の上に載せられてあって、よくある台付きの鎧甲よりすてきだなと思った。まあ、たいそうな甲なんだろうけど。