23.8.08

燃え尽き症候群

私個人には無関係のLLMのあるLaw school棟。
旅行から帰ってきて、英語教室が9月8日まで夏休みの今、やることがない。
8月頭に大学の寮に引っ越し、やっと家からネットに接続できるようになったはいいが、それと引き換えに徒歩圏内の娯楽を失った。このイサカにもともと娯楽なんてものはないのだが、下町から遠くなり、大学図書館からも遠くなると外に出る気がなくなる。しかも、今度の家はかなり快適なのが、私の隠遁生活に拍車をかける。

多分、この新居と外界との隔離具合は、サセックスのオンキャンパスに住んでたときのような感じだな。私がかつて住んでたところは、もう何て名前だったかも覚えてないけど。

コーネルは大学施設の付近ではワイヤレスLAN完備だ。そのためかパソコンルームはあんまりなく、学生は自分のラップトップを持ってきていることが多い。イサカ全体でもワイヤレスが盛んで、公共図書館でもただでワイヤレスLANに乗れるし、街の中でもカフェや洗濯屋はLightlinkという私営のワイヤレスLANに乗れることが多い。Lightlinkはたぶんイサカの家庭内手工業的なネットサービスで(COOは何と猫だ)、15分間なら無料で利用できる。月額でも9ドルくらいと安価。カナダやNYCにはこんなに無料の電波はなかった。田舎の大学ってのは、隔離されている分、ある特殊な分野で抜きんでていてもおかしくない。

現在、朝の7時前。すっかり夜更かししてしまった。このまま起きつづけて今晩早寝する作戦も、そろそろ厳しい年になってきた。眠らないともたないんだよなぁ。ここは寝ておくべきか…。

20.8.08

旅行4 ニューヨーク 8/13-14

the Statue of Liberty
the Statue of Liberty,
originally uploaded by Yukiko KAWASE.
モントリオールからの夜行バスは、途中2度下ろされた。一度は国境越えの入国審査、もう一度はよくわからないけど乗換地で30分待たされ、寝たような寝てないような気持ちで朝7時にNYCに到着。

ホテルに荷物を預け、自由の女神を目指してバッテリーパークへ向かう。像の島にはフェリーで渡らないといけない。朝9時過ぎのためか、噂の行列もなくすんなりフェリーチケットを購入。でもこの時にはすでに像の中に入るためのチケットは売り切れ。翌日分ならあると言っていたが、我々はスルー。足もとから眺めれば十分です。

11時前にフェリーで戻り(このときには、チケット売り場にはとんでもない行列が!噂どおりだ)、近所のウォール街を経由して、今晩のブロードウェイミュージカルチケットを取り扱う店へ。思ったより多くの劇が提示されているが、全然わからん。聞いたことのあるCHICAGOとhairsprayの価格を尋ね、30ドル安い51ドルで後者を購入。

しかし、NYは本当に高層ビルだらけだ。ウォール街はとくにビルの間隔もせまく、壁がそびえたっている様。wallもそこから来ていたりして。金融街ということもあり、ちょっと大手町ライク。

それから日本人横丁と呼ばれる地域へ。長野から取り寄せたそば粉で作った二八そば自慢の蕎麦屋へ立ち寄る。そばは、ひょっとすると私がこれまで食べてきたやつよりもおいしいかもしれないと思った。近所の日本食スーパーで鰹節を購入。鰹節は本当に存在しないんです。だし昆布や納豆、梅干しなんかはイサカでも買えるのだが。

夜にはブロードウェイへ。楽しかったけど、台詞が、歌詞が、全然聞き取れん。みんなが笑っているところで私も笑いたいなぁ。後から知ったがhairsprayは最近また映画化していたので見なくては。

最終日は連日の疲れから全然朝起きられず。なんとかチェックアウトし、昼ごはんに一風堂へ行ってしまった。単品13ドル。顧客のほとんどは日本人と思しき人。ラーメン屋もなかなかないから、NY近隣の人には重宝するかもしれない。しかし、個人的には数か月ぶりの豚骨ラーメンが非常に重かった。量も日本より多いかもしれないと思った。

そのあと、私がNYで唯一見たいと主張した国連へ。ガイドツアーで中に入れるが大人は13ドル。国連の1年の予算は、NY市予算の4%程らしい。収入確保に一生懸命なんだなぁと思った。MDGsの説明とかしてたよ。8/1から工事中のため安保理の会議場には入れず、実際に中を見られるのは総会ホールのみ。残念。

夕飯に吉野家で牛丼を食し(日本人少なし)、バスで5時間かけイサカへは夜中の1時に到着。お疲れさんでした。翌日は一日寝ていたのは言うまでもない。ネット環境最高。

旅行3 ケベックシティ8/10-12

ケベックシティは本当はケベック。ケベック州と紛らわしいのでシティとつけている。静岡県静岡市みたいなもんだ。

モントリオールから電車で3時間、駅に着いたらいよいよ英語がなくなった。フランス系の本拠地みたいなところか。街の定食屋では英語が通じないケースもあり、ケベック州にきたなーって感じがした。

ここは旧市街こそがまさに見どころで、丘の上の城壁に囲まれた街並みや石畳が歴史を思わせる。写真のお城みたいなホテルが風景の中心だ。泊まってないけど。

ここではメープルシロップソースのクレープ、メープルシロップソフトクリーム、メープルシロップ入りのクッキー、および飴を食す。あまり香りに癖がなくておいしかった。

まあしかし、さすがに足も疲れたし(旧市街は山だからね)そろそろ二度目の洗濯もしなきゃで、フライドポテトが恋しくなっていたのも事実。3日間の滞在のうち、新市街に降りて普通の街並みを眺めたり、マーケットでハンバーガーを食べたりした。ここのハンバーガーとポテトはおいしかったなぁ。

最終日は夕方に電車でモントリオールに戻り、NYCへの夜行バスのため1時間半並ぶ。これから約8時間の旅だ。

旅行2 モントリオール8/7-9

燻製ハムサンド
燻製ハムサンド,
originally uploaded by Yukiko KAWASE.
トロントを早朝に出発し、列車は一路モントリオールへ。移動時間は約5時間。

ケベック州はもともとフランス領で、英仏戦争ののちにイギリス領となった。現在は人口の多数がフランス系だが、少数のイギリス系が経済を掌握しているなどの事情もあり、British Commonwealthに属するカナダから独立する意向もある様子。州の公用語はフランス語。

そうはいっても、モントリオールはまだ英語圏だった。フランス語より英語を耳にした。生まれながらに二ヶ国語を話せる環境に身を置けるのはうらやましいなぁと思った。

さて、到着後はホテルにチェックインののち、さっそく写真のスモークハムサンドで有名なシュワルツへ。そしたらすんごい行列が。歩き方には、異国からはるばる食べに来る人もいるという記載があったが、そうかもしれない。ハムの量が多いのもうれしいし、おいしかったしね。

繁華街へ向かう。道すがら何件かの服屋に立ち寄り、イサカと比べてあまりにハイセンスなラインナップに感動した。デザインが素敵。また、どの店も夏のセール中で激込み。ただどこの店も17時閉店なのは、さすがケベック州(フランスの流れ)?と勝手に思った。

次の日はまず、近所の洗濯屋を探して洗濯。さすがに10日にもわたる旅行となれば、その分だけ服を運ぶのは面倒なので途中で洗濯する方針にしている。待つ時間1時間半ほどと長いけど、休憩タイムなのだ。

旧市街へ向かう。ここは昔の城壁に囲まれている地域が残っており、一つの観光名所だ。とはいえ、街は観光化されていてあまり楽しくない。それよりも昼に入ったビストロがよかった。3コースで20ドル弱。カナダはアメリカよりもデザートの質が高くてよい。

トロント、モントリオール、ケベックシティいずれも水辺の街だ。トロントはオンタリオ湖、モントリオールとケベックシティはセントローレンス川に面している。旧市街はまさに川の淵にあり、フェリー遊覧は定番コースだ。しかし、雨はだんだん本降りになってきたので、さっさと対岸の島へ渡る。

島にはF1のコースやバイオスフィアという水の科学館、カジノなど、昔のモントリオール万博の再利用がある。カジノはバカラやポーカー、ルーレットなどのテーブルをつかったところはおおおと思ったけど、フロアのほとんどはスロットマシンで占められていて、日本のパチンコ屋のような風景だった。

夜にはセリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたノートルダム大聖堂で光のショーを見て帰宅。

三日目は近所のロワイヤル山に登る。お目当ての展望台は山の一番高いところにあると勘違いした我々は、とにかく高いところを目指してコースを外れてロッククライミングさながらの強引登山をし、正直遭難するかと思った。ちゃんと道なりに行けばあったのにね。歩き過ぎて疲れた。

旅行その1 トロント8/5-6

魚レストラン
魚レストラン,
originally uploaded by Yukiko KAWASE.
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この夏はそうだカナダ行こう!ってことで、

 ・トロント…大都会だし
 ・モントリオール…憧れのモンレアル(雑誌「ふらんす」で現地エッセイが連載されてた)
 ・ケベック(シティ)…今年は建都400周年!
 ・ニューヨーク…イサカへ帰ってくるためには、NYからバス5時間

をめぐる旅をすることになった。期間は8/5-14の10日間。
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イサカからシラキュースまで運転練習を兼ねたレンタカーで2.5時間、シラキュースからバスに揺られること5時間でやっとトロントに到着。途中、レンタカーを乗り捨てる場所がわからず1.5時間ほどさまよったりもしたが、初の高速道路も右側通行も問題なく(時々、方向指示機が左にあることを忘れて、何度かワイパーを動かしたのはご愛敬)、まあそれなりに快適な移動であった。

トロントは、カナダ最大都市だけあって都会!高層ビルが建て込んでいたり、にぎわうレストランが多くあったりで、イサカで牧歌的生活を送っていた身には非常に刺激的だった。

カナダの安易なイメージで魚を食べたい! ってことで魚レストランへ。イサカではほとんどお目にかかれない美しい盛りに感動した。味は予想通りだけどね。実は、今回の旅行で一番高い食事はここだった。店の名前はフィッシャーマンズワーフ なんとかサンフランシスコ。カナダとは無関係?

カナダ唯一のメジャーリーグ球団であるBlue Jaysの試合を当日券11ドルで観戦。近くに座っていた熱いおじいさんとおそらくその女孫の観戦模様がおもしろかった。スポーツ観戦はやっぱライブで見たいもんだね。

そのほか街の中をうろうろ歩き、トロント大学を眺めたり、市役所を眺めたり、いつものスタイルで旅は続く。