27.12.09

完全に冬眠モード

来週の月曜から10日間ほど出かけてくることもあって、今週は水曜以外は家にこもって過ごしている。冬眠のため巣にもぐっている熊のようだ。ニューオーリンズでの食べ過ぎの反省から粗食にしていて買い物にも行っていない。白菜とキャベツは長持ちする上、一玉の量が多いからから助かる。

ちょっとした気まぐれで15時過ぎから近所を散策しに出かけた。タイやインド、台湾、韓国などの学生向けの安い飲食店やブラジル系の食料品店など、学生街と移民の需要に応えた商店街があるのだ。こういった質実剛健な街はかなり好きなのだが、あまりに家から近すぎてかえって足が遠のいていたのだった。各店舗を眺めながら歩くと、ちらほらと「Best of Boston」のサインを見かける。地域誌〈Boston Magazine〉が一年に一度発表する賞は結構参考になる。メニューを見るとかなり安価だ。しかも現地風っぽい。こんな楽しそうな所、もっと早く来ていれば良かったなぁ。

台湾のパン屋で抹茶のロールケーキとあんパン、挽肉の総菜パンを購入。甘いパンは日本で見かけるものとあまり変わらないようだが、総菜パンは肉の繊維がひげのようにパンから溢れていてかなり台湾だ。その後、ベトナム料理屋で春巻き、フォー・ボー、チキンのレモングラス炒めを食す。フォーはうっかり大盛りにしたら、凶悪なほどの量の米麺が牛のリブアイ・すじ・蜂の巣等、様々な部位の牛の出汁スープの中に隠れていた。出汁のベースは上品で非常においしかったが、夫には牛のクセが気になった様子。私は全然気づかなかった。フォー・ガー(鶏肉入り)の方が無難かもなぁ。日本でよく食べたのもフォー・ガーだったように思う。

パン屋もベトナム料理屋も、これまでのボストン生活からしたらめちゃくちゃ安かった。学生街+異国の店ってのが利いてるのか。帰り道にドラッグストアで散財した額の方が高くなってしまった。クリスマス明けでチョコレートが軒並み安くなっていたからついうっかり。これでまた保存食にはしばらく困らないだろう。

行き帰りに家の裏の公園を通った。あえて雪かきしていないところを通ったら、溶けた雪でぐしょぐしょになってしまった。このどろどろをslushって言うらしいよ。で、車がslushを踏んづけて音を鳴らすのはsplosh。どっちもあのどろどろを踏みつけた音からきているのか、オノマトペだ。英語にもあるなんて知らなかったなぁ。日本語に特有なのは擬態語だったっけか。

雪が溶けて少し土が見えているような状態の林は遠目に見るとモノクロが美しい。日が落ちた後で街灯が弱々しく辺りを照らしていると尚良い。とか考えてながら、枕草子や和歌なんかを読み返したくなった。

0 コメント: