イギリスではウェンブリースタジアムさえ満杯にするMUSEが、単独でボストン公演をするというので行ってきた。会場はTD Garden、入場するのは初めて。
6年前に留学する際に当時つきあっていた夫が、傾倒していたUK Rockで餞別の「詰め合わせCD」を作ってくれたのが、MUSEを聞いたきっかけだった。とはいえ「Sunburn」一曲のみであったけれど。 それ以来この人達の音楽は、装飾過多で宇宙系のメロディーでやたらめったら壮大な感じ、というイメージがずっとあった。で、実際のコンサート演出(特に照明)もイメージに違うことなくド派手であった。
演奏した曲目にはSunburnはなかったものの、宇宙系は引き続き絶賛邁進中であった。ああ、でもSunburnのぶっとんだ感じからすると、そ の後の音楽は少しだけ大衆寄りになったかもしれない。聴いたことすらない曲でも聞ける。メロディーだけならむしろ歌謡曲っぽいのに、あの伴奏の装飾っぷり はすごい。おかげで日本でも売れているらしいね。アメリカに来る前には日本でもツアーをしていたとか。
演奏はうまかった。とにかくCDと同じクオリティのまま突っ走る。ボーカルのマシュー君はギターを弾いたりピアノを弾いたりショルダーキーボードを弾いたりとめまぐるしく活躍していた。なよっちく細い腰がセクシーであった。ドラムのドムさんもおそらく腕は相当だ。ベースのクリスさんはよくわからないけど、3人しかいないメンバーの一人だからたぶん大事。
席はステージの上手後方の最上段。微妙に後ろ姿しか見えない端っこの席だが、それでも周囲の観客はジャンプしまくり。見下ろすGAはモッシュが激しく、ああ、あそこにいなくてよかったーと胸をなで下ろすほどであった。観客層はこれまでのコンサートとはうって変わってみんな若い。タトゥーが入っている人、髪の毛がピンクの人、パンクな服装の人なんてこれまで全然目にしたことなかったのに! 最近は映画「Twilight」シリーズのテーマ曲にも採用されているので、若い人への訴求力が強いのかも。
半年前にツアーをしていたU2の前座にも登場したMUSE。というかむしろ、このMUSEを前座にするU2は別格だと思った。
7.3.10
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