28.3.10

3月末

ポーツマスまで足を伸ばしてきた。ポーツマス条約の締結されたポーツマス。セオドア・ルーズベルト大統領だったか。アメリカに来て1年半、未だにアメリカ史をよく理解していない。ボストンから車で1時間半の小さな町はアメリカらしい古い街並みが美しかった。ハイストリートに並ぶ店はディスプレイがうまいところが多く、ボストンとは違って立ち寄りたい気分にさせた。ぶらぶら町歩きをするだけでも楽しい町は久々かも。でもこの日は天気はよくても気温がめちゃくちゃ低く、頬に触れる風が痛かった。

ついでにお隣ニューハンプシャー州のメープルシロップ農場へ行ってみた。この週末は州内の農家がそれぞれにイベントを行うらしいと聞いていたのだ。農場ツアーや試食なんかが主らしいが、ただポーツマスから一番近い所を選んだら、そういうのは全くやっていなかった。まあ、煮詰める機械を見ることができたのでよしとしよう。平均して樹液を1/40に煮詰めるらしいよ。ちなみに、メープルシロップの生産地については、生産量全体の3/4がカナダ産。10%がバーモント州、次いでNYS、そしてMA・ミネソタ・ペンシルバニア・ニューハンプシャーなど、らしい。MA州内に良い農場はたくさんあったんだろうと残念に思う。

少し前に地域の新聞で、今年はメープルシロップが全然生産できないという記事を読んだ。寒い日と暖かい日が交互に訪れると、その温度差がシロップのもととなる樹液の産出を促進するのであるが、今年の冬は例年より温かかったのが影響しているらしい。採取のピークは2月末から3月中旬というが、今年はあまりにとれないので3月頭に諦めた農家もあったという。大変だ。温かい冬は一般人にはありがたいけれど、自然が「いつもと違う」ってのはそれと深い関係のある人達には困るね。

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