26.2.10

あっちゃこっちゃ皮がむけて カンクン6日間 その2

2/18-24のカンクンの旅を振り返る。

▼2/21 Sun 小休止

二日連続、宿に帰ってシャワーを浴びたら夜中で倒れるように眠りに就いた。普段、体を動かしていないどころか、12時間連続で起きていることも少ない今日この頃、日中に活動しているだけで疲れるのである。そんなわけで、カンクン滞在3日目はゆっくり起床し、午前中に洗濯をすませ、市街を散策観光することにした。

カンクンの市街は内陸部にあるが、外国人が滞在するホテルゾーンは海に突き出た砂州の上にある。両者を結ぶ路線バスは一回$6.5と格安である。これは何よりも、ホテルゾーンにて就労しているメキシコ人の通勤の足になっているためで、バスの客層は通勤人の多い朝や夕方と観光客の日中というように時間帯によってまるっきり違う。

なお、USドル表記はUSD$、メキシコ通貨のペソは$であるが、これを知らなかったためにカード決済したレシートの「$80」が心配で眠れない一幕があった。答えは80ペソ。なお、ホテルのレートではUSD$1=$12だった。

市街地へ赴く一番の目的は日本食レストラン〈山本〉での昼ご飯。その前に妹のお土産行脚のために現地のスーパーに立ち寄る。毎度の事ながら、旅行のお土産は大変だね。パン売り場が日本のスーパーにあるセルフ式に近くて懐かしい。ついでにメキシコ特製のPepsi Kickを購入しおやつに。Kickは昔懐かしい粉ジュースの味がした。カフェイン添加が売りのペプシのようだったが、その効果や如何に。

で、やっと待望の〈山本〉へ。メキシコは海産物を食べる国であるので期待して刺身系を注文するが、まあ普通であった。妹が異国っぽい寿司か天ぷらが食べたいよーと言っていたので、真ん中をとって丸ごと天ぷらになった巻き寿司セットを頼んだ。これがなかなかおいしかったな。挑戦してみるもんだ。

市街地でもハイストリートは観光客向けのおみやげ屋が軒を連ねていた。店の数は多いが並んでいる商品はどこも同じ。中には初日のチチェンイツァーツアーの途中で立ち寄ったお土産屋で買った物もある。なんてこったい。私たち日本人を見るや「やすいやすい、たかい」と声を掛けてくる軒先のおじちゃん達に手を振りながらも、道ばたのワゴン売りアイスを購入。妹の好きなマンゴとココナツのアイスをコーンに載せてもらって$14。小さな数ならなんとか聞き取れるようになった。この旅行のためにスペイン語を4回習いに行ったのがやっと役に立ったと感慨深い。カンクンでは観光客相手には英語で話してくれるのであんまり困らないが、カタコトでもスペイン語を言ってみると反応が違う気がする。

街の中心部にある広場でアイスを食べながら休憩。若い人たちが飛び込み前転の練習をしていた。隣では妹と夫がカメラの連写モードでの飲食風景の撮影に熱中している。そんな風景を横目に見ながら、のどかだなあと思う。こういうお金を使うことに追われない日常的な風景に溶け込んでいるときが、旅行の中でもっとも幸せな時間だと思う。
その後、ホテルゾーンに戻り大手ショッピングモールの一つであるLa Islaへ行ってみたら、もうすっかりきっぱりアメリカだった。自分が消費者であることを思い出してちょっと切なくなるが、自分達用のおみやげとしてテキーラを購入してしまうのであった。
歩き疲れたこの日の夜は夫がコンビニでビールを適当に見繕ってきて宿で酒盛り。しかし、缶のがらが違うと言って買いそろえてきたのは塩とライムが添加されたアルコールなしビール飲料であった。しょっぱかった。スペイン語でしか書いてないからわからないよなぁ。一緒に買いに行くべきであったとちょっと後悔した。なお、この日一番最初に撃沈したのは、言わずもがな、酒盛り言い出しっぺの夫であった。

▼2/22 Mon 島!

朝からとてもいい天気。結局、この旅でカラッと晴れたのは二日目のシカレとこの日だけだったなぁ。
この日はホテルゾーンの北側にある島Isla Mujeresイスラ・ムヘーレスへ行くことに。長いところでも8kmしかないこの島、昔はバックパッカーの聖地的な場所であったらしい。今はそれなりに観光地化されているようだけど、それでもホテルゾーンに比べれば現地的な風景が残っていた。高速船で波に揺られること30分、気持ち悪くなりながらも倒れる前になんとか到着。

当地ではゴルフカートを借りて移動する。道が狭い割に交通量が多いが、道のあちこちにバンプがあって速度違反ができないようになっている。ゴルフカート程度の遅さでも大丈夫なのだ。運転に免許証も不要で、フリーダムすぎて心配になる。島に信号はない。

まずは島の北にあるビーチ、Playa Norteプラヤノルテへ向かう。ここが天国のようなビーチであった。砂は柔らかく白く、海は浜から沖にかけて透明、ミントグリーンを経て深い青へと美しく遷移する。これがカリブの海か。あんまり海に馴染みがない私、少し水遊びしては、チェアーに寝っ転がって日焼けしてみるもすぐに暑くて耐えられなくなり、また水遊びして…を繰り返した。海水浴なんて、覚えている限り生涯2度目だもん。海水が予想以上にしょっぱかったり、波を横切って平泳ぎするのは結構疲れたりといろいろ新鮮だった。

そうは言っても、欧米人みたいにひたすら日焼けのためにごろごろするのには慣れてないこともあって、2時間半ほどで時間をもて余し気味になってしまった。 ゴルフカートに乗って島の最南端を目指しながら、道すがら目に付いた店で昼食をとる。ここがこのカンクンで一番おいしい店だったなぁ。夫のタコスと私のファヒータが同じものであったのはご愛敬ではある。半分外みたいな茅葺きの建物で外の風景を見ながら食べるご飯のおいしいこと! で、さらに南下してやっと岬に到着。島の西側は大海に面していることもあり、東側にある先に訪れたプラヤノルテや、この後に立ち寄るスノーケルポイントのあるビーチとは趣が違って日本海的であった。イグアナがごろごろしていたのも目新しい。

この島の南端にはガラフォン国立公園というシカレ的テーマパークがあるのだが、そこではなく、そのすぐ北隣にあるGarrafon De Castillaへスノーケルをしに行く。ここはホテルの私有地であるが、安価な入場料を払えば誰でも入れるのがよい。装備も借りられるし、魚の餌も売っているので、スノーケルでお魚が見たいヨーという夫の念願も簡単に叶うのである。ところが、ここに到着した瞬間に雨が降ってきた。遠くカンクンからこの島まで広範囲に雨雲が広がっているのが見て取れる。30分も待てば雨は上がったが、雲は依然多いままで海に入るには肌寒い。というわけで、私は完全にビーチのトドと化し、夫は意気揚々と魚を求めて海に突入、妹は波打ち際で餌を撒いている他の観光客に近づいて魚と戯れたり、その様を見ていたカナダ人にナンパされたりしていた。この辺で妹に近寄ってくる男どもをカウントするのをやめる。

で、ほどほどのとこで海から上がり、幹線道路以外の民家が建ち並ぶ細い道を迷走しながら港に戻る。町中で、外売りのタコスをおやつに買う。肉以外のサルサ(ソース)は載せ放題。$15。


最終の高速船で本土へ戻るが、ついに私の船酔いが爆発した。たかが30分程度なのに…。このため、夫が翌日の予定であった体験ダイビングに申し込むか悩み始める。夕飯は近所の簡単タコス屋でケサディージャを食す。妹はファヒータ。この日の昼食に全く及ばず、ちょっと哀しい食事であった。

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