23.5.20

ただひたすら眠い

先月、アマゾンのプライムビデオで韓国映画のバーニングをレンタルした。週末100円セールのタイミングで、おすすめするツイートを見かけたのだ。レンタル期間は30日ほど。案の定、期限ぎりぎりまで寝かせることになり、猶予が残り4日に迫ってやっと昨夜見たのだった。

とてもむずかしいえいがだった…

あらすじは非常にシンプル。
田舎出身で小説家志望と言い訳をしながら現実と向き合ってない主人公が、同郷の幼馴染と再会した後に、彼女を介して都会の富裕な青年と出会う。幼馴染を挟んで三角関係ができそうになりつつも、圧倒的に勝ち目のない主人公は卑屈になるしかない。青年がある日、趣味が放火だと主人公に告げ、その後から幼馴染の消息がわからなくなる。青年の家には幼馴染の飼っていた猫と、彼女に渡した腕時計が残されていた。主人公は青年を監視するが放火も幼馴染も真相はわからない。しまいには、主人公は青年を刺し、火を付ける…

主人公よ自我を持て!!!と歯噛みながらも一方で、韓国の格差はすごいからな…と一歩離れて見ていた。

たったこれだけのあらすじを二時間半もかけてやるので、きっと私には気づけないことがたくさんあるんだろうなとは想像していた。そしたらやっぱり先人はどこにでもいるもので、アマゾンレビューの一番上の人がきっちり読み解いてくれていた。

これ、原作が村上春樹なんだってね。春樹はほとんど読んだことがない。過去にちらっと見たけれど、人物の心が見えなくて、ガラス窓の向こうの世界をぼんやりと覗いている気分になってしまったのだった。この映画もなかなか人物たちの本音が見えず、特に最初30分は見続けるのに自分を励ます必要があった(ただ、それも演出のうちで、主人公も幼馴染も自分を省みることを意識的に避けていたからだった)。

ともあれ、こういう読み解くのが大変な作品に触れるのは久しぶり、いや、これまでほとんどなかったんじゃないか? と思ったな。
とくに最近はわかりやすい作品が多いし、いま毎日見ている朝ドラのエールは荒いと感じる。朝ドラは朝ドラで多くの視聴者に向けてつくられているものなので、説明や回想、繰り返す演出でとにかく全部語られるようにできている。そういうものだし、それはそれで楽に見られていいんだけど、そうでないのも見たいなあと思った。

なんだろね、久しぶりに頭と精神を使ったのでくたびれてしまったのかもしれない。
今日はとにかく眠くて眠くてつらかった。

明日、次男の7歳の誕生日を迎える。今夜は彼のリクエストで、ハンバーガーパーティーをした。バンズこそ買ったけれど、ハンバーグ、トマト、レタス、ローストオニオン、アボカド、チーズを用意し、自分で挟んで食べるもの。フライドポテトも家で揚げるのは初めて。食べるのに相当忙しかったみたいだが、楽しんでいたようだからまあいいでしょう。

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