18.5.20

みんな天候のせい

とにかく眠いし、頭が痛い。胃もしくしくする。ここ三日間、体調不良が続いている。鎮痛剤は何度か飲んだ。なのにあまり効いていない。たまにこういうことがある。
天気と体調は連動することもあるから仕方ない。こんなときはじっとして嵐が通り過ぎるのを待つ。ただ布団の中で縮こまってだけいられるのは幸いだった。

はやみねかおるの「めんどくさがりなきみのための文章教室」を読んだ。ゼロからの作文指南から小説を書くところまで、幅広く面倒を見てくれる文章ハウツー本だ。作者は児童文学作家であり、もと小学校教諭らしく、やさしさに満ちている。易しく、また優しい。文章がうまくなりたければ本を沢山読みなさいと諭すのと同時に、たくさん読むだけで行動しなくなったり、家の中が狭くなったりする、と短所もあわせて教えてくれる。
この中で、音声だけ再生トレーニングといった方法が出てくる。よく知っている映像作品の音声だけを聞いて、話し方や間、効果などを聴覚から学ぶ。私はあんまり人間と会話する機会がないので、へえええと思ったね。
読書(特に小説)の醍醐味は、自分とは別の人生を歩めるところにある。脳内へのアクセスは当然視覚からだ。それが当たり前だと思ってきた。現実の人生は五感すべてを使っている。視覚以外の場所から虚構を体感するなんて思ってもいなかったけれども、なるほど聴覚は可能だ。
ここを読めただけでも買った価値があったなーと思った。
序章と各章の冒頭の短編が美しいしユーモアがあってくすりとする。読み物としてもとても楽しい。子どもたちに毎夜一項目ずつ読み聞かせていると、結構な頻度で爆笑しているから、やはり児童文学作家…子どもにウケる…と唸っている。

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