13.3.19

さむい

 冬が戻ってきた。日差しは春に近いのに,大気が冷たいのでつらい。

 ここ4,5年の夏は,夜にざっと雨が降って,朝一からぎらぎらと太陽が照りつけてくる印象がある。もっと昔はそういう夕立めいたものは夕方に起こっていたのに,それだけ気温が上がり過ぎてうまく雲が形成できなかったり,雨にならなかったりしているのだろう。
 その夜中の嵐が,今,この冬と春の境目に起きている。今年は暖かい冬だったこともあって,例年より暑い大気が入り込んでいるのだろうか。ここ数日は深夜にかかる時間帯になると,砂礫が窓にぶつかっているかのような大騒動が聞こえてくる。
 昔,IF科学読本で,地軸が傾いていなかったらどうなるかというのを読んだことがある。
 太陽からの距離が常に一定になるので,地域ごとに気候差がくっきりと現れるのだそうだ。赤道面は常にスコール,熱帯・温帯・冷帯と温度の異なる大気が混じり合って恒常的な嵐,極地方は氷に閉ざされる。ただ極夜はないので,太陽光が届く分だけ多少は生命が繁栄しそうな気もする。
 そんなことを思い出す大雨の音を聞きながら眠りにつく今日この頃だ。

0 コメント: