22.2.09

私にもstimulus planがほしい

今日はダウンタウンでチリ・クックオフ&ウィンターフェスとやらがあったので行ってみた。イサカのレストランがチリビーンズの出店を出すので、各店舗1ドルで楽しめるイベント。事前情報では出展数は約30とのことだったが、それ以上にすごい人出! どこも長蛇の列があり、並んでいる最中に売り切れと言われたりもした。日陰で風が吹くととんでもなく寒くて、10ドル分のチケットを事前に買っておいたのだが4店舗分しか食せず。

チリビーンズはチリコンカルネとかチリコンカーンなどの仲間だと思われる。チリコンカーンは小学生の時に給食でよく食べさせられた。あの炭っぽい香りがどうしても受け入れられず、つらかったことを思い出す。

ところが、チリビーンズなんてトマトベースのピリ辛挽肉・豆シチューに過ぎないと思っていたのに、店によってずいぶん味が違った。今日の食べた4店舗のうち、一軒は二種類を提供しており、それはどちらもおいしかった。甘めと塩から目でいずれも辛さが体を温めてくれる感じ。残りは昔懐かしい炭っぽい香りがしたり、トマト缶の味がダイレクトに伝わってきたりしたり、「オレンジとカボチャのチリビーンズ」との宣伝通り甘めだったりした。

思えば、こんな風にイサカのイベントに来たのは初めてだ。秋にはアップルハーベストフェスや青空古本市もあったらしが、その頃は帰国していたから逃してきた。非日常的なイベントに参加すると、退屈な日常にはいい刺激になるなぁ。



ところで、金曜に久々にコーネル大学の公開講義に行ってきた。Applied Economicsの教授による、農業改革が開発の基本であることの理由とその指針はどんなものかという内容。数式がばりばり出てくる講義だとついて行けないかもと危惧していたが、内容は農村開発の基本的な話だったように思う。一番印象的だったのは、講義の締めにコーディネーターが、何が教授を開発へと駆るかと問いかけたことへの返答。

自分はたまたまアメリカ人として生まれ、豊かに育ち学問の機会も得て、今こうして教授職に就いている。しかし、もしそうでなかったら--ケーススタディにあったようにサブサハラアフリカのultra poorとして生まれたら、それはかなわなかっただろう。逆もありえたかもしれないように、偶然が人生を決めてしまう状況が世界にはある。だからこそ、そんな境遇の人たちに関わっていきたい。

思えば、開発に関わる人の話では、その人のキャリアを聞くことは多々あるが、その内面を尋ねることはほとんどなかった。だからこそ非常に新鮮であったし、この返答をしているときの教授から熱意を感じた。理由や覚悟を持っている人は、たとえそれが他人に共感されるものでなくても、「強い」気がする。

講義の内容もいろいろと振り返る良い機会だった。ここんとこ、命(医療)に関心があったけれども、食(農業)も重要であるよと思い出させられたなあ。

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