22.11.19

あとは残務

今年の役員仕事の一番の山を越えて、常に思考のある一定部分を占めていた重みが消えた。そこには解放感とともに、すこし寂しい気持ちもあり、空いた部分を何で埋めようかとやや手持ち無沙汰感すらある。まだ完全に終わってはいないけど、もうなんか、おまけって感じ。…それでいつまでも引っ張ってしまいそうだな。

いま、「匂いと香りの文学誌」を読んでいる。図書館の専門書新着コーナーになったのをよく狩ってきた私えらい、と自賛しながらページを繰ってる。おもしろい。批評本とか解説とか読むのが好きなのだけど、もとのを知らないと楽しめないのが多い中、これはいいよ。匂いや香りは物語の中ではアクセント的な扱いが多いので抜粋がそこだけで完結するからかもしれない。でも中には、香りによって登場人物の世界認識が解体され、再構築するものもあるので、そういうのは原典にあたりたくなる。

といいつつも、返却期限が迫っているので急がなきゃ。あと十二国記の第二集も待っている。

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