▼12/31 Thu ウパキとグランドキャニオン
そこからさらに北上し、キャメロンという地図上は町、実際はガソリンスタンドがあるだけの交差点から西に折れ、一路グランドキャニオンGrand Canyon Naional Parkへ向かう。コロラド川が浸食してできた谷であり、時々その支流跡を眺めつつも山を登っていく。ビジターセンターにつく頃には、除雪はしてあるものの道路が一部凍っていたりして、運転にはちょっと怖い道路状況であった。
デザートビューポイントから初グランドキャニオン。広い! 視界に入りきらない! 渓谷の向こう側の浸食されていない部分が平らなままなのが、こんな谷深い場所のすぐそばにあると不思議に映る。それにしてもこのカメラのパノラマ機能はすばらしいなぁ。
宿はナショナルパークの中央から西よりにあったため、そこを目指しながも道筋に出てくるScenic Pointの看板に吸い寄せられる。
午後の光と渓谷が深く一望できる範囲が広すぎるのとで、景色が霞む。
夕方になり、公園西部の夕日が美しいポイントに向かおうとしたら、車道は冬期は閉鎖されておりまったく除雪されていないことが判明。今回、こんなに歩くと思っていなかったためにハイキングシューズを持ってこなかったのは完全に誤りだった。来る前にフェニックス出身のESLの先生に強く勧められていたのに……。トレイルは踏み固められている範囲は、すべることさえ気をつければなんとか歩けた。しかしそのポイントまで足を伸ばす人は少ないらしく、奥に進むほど雪が柔らかく深くなっていく。途中で車道に抜けたら、最近つけられたとおぼしき轍があり随分歩きやすくなった。
日暮れもかなり進み、帰ってくる人にすれ違う一方で同じ方向へ向かう人には全然会えず。到着時には太陽が今正に沈まんとす、というタイミングであった。太陽と逆の地平線に、やけに明るいものが見えると思ったら月だった。
月って明るいんだね。このあと、真っ暗な雪道をひたすら歩くことになるのだが、月明かりにどれだけ助けられたことか。レンジャーに見つかったら無謀なアジア人だと怒られてしまいそうだった。 しかし、暗闇に強いカメラだなぁ。遭難一歩手前と自重しながら宿に戻り、温かい夕食にありつけたときの喜びといったらもう! ふつーの食事がこんなにありがたいとは、と一口一口をかみしめた。
▼1/1 Sat 詰め込み観光
年が明けました。おめでとう。グランドキャニオンでご来光を拝むために、今回の旅行はこんな日程になった。朝日が美しいというポイントへ向かうと、約 100人ほど集まっていたのは殆ど日本人であった。グランドキャニオンを背景に日本語が飛び交うのはなかなかおもしろい光景であった。
で、車はグランドキャニオンを抜けて、さらに北上し一路アンテロープAntelopeを目指す。アンテロープは特に感動したという話を聞いていたこともあり、期待がふくらむ。ここから先、アンテロープとモニュメントバレーはネイティブアメリカンのナバホ族の自治領内にあってナショナルパークではなく、いずれも彼らのツアーに参加する必要がある。アンテロープに到着時は12:20、10分後にツアーが出発するところであった。滑り込みで申し込み、軽トラックの荷台に座席をつけた簡易乗り合い車両でアッパーアンテロープへ。
アンテロープは雨季の鉄砲水が岩場を浸食し、形成した非常に狭い谷だ。光が差し込むと本当に美しいと聞くが、冬期の低い陽光は谷底に届かないらしい。ツアーのガイドがカメラをPモードに、ISO400、曇天モードで撮れと 指導するので、従ったら絵のような画が撮れた。目で見えるのとも違う、カメラでしか見えない画だ。今振り返れば、写真撮影ツアーのようであったなぁ。思ったより狭く、短い谷だった。
この日は近隣のカイエンタに泊まる。この旅初のHampton Innは相変わらずベッドがふかふかですばらしかった。
▼1/2 Sat 東征始まる
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