30.1.10

たまには思春期の頃を思い返してみる

年が明けて早一月、すっかり活動時間が後ろにずれこんでしまっている。せっかく申し込んだ英語のクラスも、初回に行ったきりで3回スキップした。ここでの無職的暮らしもあと半年だからまぁいいか、と楽な方へ流されているのをよしとしている自分が、それではいけないと責める自分に対して優勢だ。現状を悩むエネルギーすら出てこない。

そんな感じでなんだか覇気が出なかったここ数日間だったが、昔の友達から連絡があったことで少し前向きになった。

彼女は中学生の頃の同級生で、あの頃いつも一緒にいた。と言うよりもむしろ一緒にいてくれたと言った方が適切か。その頃の私は、なんだか特定の友達グループに入りたくなく、また入れなかった。良く言えば誰とでも仲良くしていたし悪く言えば孤立気味であった。その都度声をかける友達も違っていたのだが、その中でよく誘った子だ。年を経た後、当時の私は彼女自身の交友関係に土足で踏み込んでいたのではないかと悩んだこともあった。友達グループにはそれなりに色があり、それは彼ら同士よく似た気性が発しているものだが、彼女が属していたところはせっかちな私に比べてずいぶんと穏やかだったからだ。

実際の彼女とのつきあいでは、お互いに真剣に悩みを相談するということはなく、なんでもない日常の会話を交わしていただけだ。でもそれが心地よかった。また、彼女とのゆるやかな時間は新鮮でもあった。当時は放課後の部活や夜の塾に追い立てられてる思春期のまっただ中であり、多少の知恵がついてきて何事も考えすぎる傾向にあったあの頃、いつも何事にも真摯であるべきと思っていた。それが、そのようでなくてもよい、という空気に触れた時の驚きはいかほどだったか。そんな自分を見せることもなく、その年の終わりに彼女は転校し連絡は途切れた。

彼女からのメッセージにはただただ、再会を喜んでくれる言葉が並んでいて、彼女の変わらない温かさが嬉しかった。何度か書簡を往復するうちに、温和な彼女とごちゃごちゃ考える私の対比もあまり変化がないことに気づき、苦笑したりもしたけれども。夏になったら訪ねよう。きっとあの頃のような優しい笑顔に会えるだろう。

私も少しは落ち着いたところアピールしたいものよ。

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