9.12.20

たまにはあるく

鬼滅の刃問題は和解して、全巻揃いました。よかったよかった。

物語の結末部分でキャラクターを全部くっつけたり、子孫や転生させた未来でも番いにすることでハッピーエンドを演出する作劇はあまり好きではない。問題解決後はキャラクターがその問題によって科せられたくびきから解き放たれてほしいと願う。戦いの仲で培った絆が残ることはあるだろうが、共通の目的がなくなったのだからフェードアウトしたっておかしくないと思っている。転生なんて現実にはあり得ない。それをあえて認めるとして、次の生でまで前世の自分に支配されるのはどうなのかと思ってしまう。

鬼滅の刃はもろにそのタイプだった。ご丁寧に四代ほどくだったキャラクターたちが、先祖と同じようにどこかで出会い、先祖が果たせなかった日常を代わりに送っている。物語が、先の人の思いを繋ぐことをテーマにしていたから、あるべくしてある結末で、作品全体では整合性がとれている。美しい終わり方だとは思う。作品の隙間も全部埋めてくるなあと思った。そういや作者はコミックスの欄外でパロディを披露したり、漫画の中で描いたらいいのに省いたところを欄外に書いたりしていた。 


久しぶりに隣町まで歩いた。


車止めの上に鳥がとまっている。初めて見た。

数年ぶりにとあるカレーチェーンに行った。カレーソースを客の注文ごとに調整する店だ。あのオペレーションをランチタイムに二人だけで行うのは大変そうだった。福岡のファミレスでも同じことを思ったな。この少ないフロアの人数で席数の客と期待されるサービスを捌けるのかと。その頃は働き手を探すのが大変だったとよく聞いたが、コロナを経た今は働き手を雇い続けるのが困難な方へとシフトしてきたのかもしれない。未来が暗い。

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