1.5.11

日向灘へドライブ

連休の初日、待ちに待った自家用車がやってきた。これまでは自転車で過ごしてきたので、急に行動範囲が広がった。行き先を考える際に、体力や積み荷の量、天気を考慮しなくて良いのが何より嬉しい。とはいえ、国内での運転経験は実家付近と昨年夏の旅行での北海道くらいしかない。あんまり遠出するのも心配なので、この連休は練習がてら近郊へ出てみることにした。

延岡市の南、日向市の海沿いには、道の駅ならぬ海の駅や海底火山によってできた海岸地形を楽しめる自然公園がある。延岡からは約30分。昼近くにゆっくり家を出、まずは「海の駅 ほそしま」へ向かった。目的は昼ご飯。海鮮丼と漁師ご飯のごんぐり(鰹の内臓を煮付けたもの)かき揚げや焼きおにぎりがウリ。というわけで海鮮丼(900円)とかき揚げ丼(700円)を注文。これが大変おいしかった。ごんぐりかき揚げは、ごんぐりの味がよく分からずほぼ玉ねぎかき揚げ丼の様相を呈していたが、天つゆの味付けでご飯が進むこと! 揚げ物に対するここ数日の欲求が満たされた。


腹ごしらえもばっちりとなり、近隣の海岸公園へ移動。この辺りは数千年前に海底火山から流れ出た火砕流がゆっくり冷えるのに従い、柱状となった岩が特異の景観を形作っている。特に地形がよく見える谷間は馬が背と呼ばれ展望デッキなどもあるが、日向灘を一望できる岬の先端まで来ると、海水に浸食されながらも今も柱状石が多く見られる。海岸に沿ってぐるりと南下すると、岩場に海水が進入して海路がうまいことに十字架を形作っているクルスの海がある。また「叶」の字のようにも見えるので、ここで願い事をするといいなんて伝承もあるらしい。
さらに先に進むと、「君が代」のさざれ石が祀られている大御神社に到着。社殿が海に迫り出し取り囲むように柱状石が立ち並ぶが、かつての火砕流の影響を受けていないもともと陸地だったところは、確かに土壌の様子が異なる。細かい石がはまりこんだ岩盤が見えるのだ。その脇には巌となったさざれ石が祀られていた。
 
日向市からさらに南下していくと、 美々津という伝統的な街並みで有名な町に着く。今も格子戸が石畳に映えてしっとりと美しい。各戸の郵便受けには今も回船の細工が施されていた。この辺は日本海軍発祥の地として石碑があったり、高千穂から神武天皇が下ってきて近畿へと出帆したという伝承があったりと、地味だけど観光しがいがありそうだった。また、公開している旧回船問屋に端午の節句の装飾があった。甲が座布団の上に載せられてあって、よくある台付きの鎧甲よりすてきだなと思った。まあ、たいそうな甲なんだろうけど。

5 コメント:

kazuhiro said...

生きてたねー。
絶賛引きこもり中かとおもた。

ゆっくりできるのもあと数ヶ月。
今は気ままに過ごしてくだされ。

usao said...

おーぅ。旨そうだぜ。
どうしても宮崎っていうと農業大国って
感じで海のイメージがあんまりなかった
けど良く考えてみたら、海沿いだ。
シーガイヤだ。(もうないけど)
野球のキャンプだ。

ソウソウ、車到着おめでとう。
妊婦で自転車って良かったんだっけ?と
心配していたところだったんだ。
いない間にダンナはんにバッテリーあげ
られないように教育しときなはれや!

fomalhaut said...

■kazuhiroくん

ネットがないとむしろ健康的に生活できるよ。でももう終わった。こんな自由な時間も終わるのかと思うと残念だ。

■usaoさん

飛行機で宮崎に入ると、日向灘に面して一直線の砂浜と、南北に広がる宮崎平野がよく見えるよ。豊後水道の南端なのと、高知にも近いから鯵・鯖・鯛・鰹など幅広く取りそろえております。

Kana said...

おいしそう。よだれが出るよ。

目にしないと、こういう食べ物の存在忘れてる・・・
それってある意味、幸せ?

fomalhaut said...

普通に暮らしてると魚はなかなか食べる機会がないよね。手軽に食べられるのは揚げ物かソテーのナマズか…という感じだったもんなぁ。

思い出すといろいろ食べたくなるのも、時に困るよね。ダンキンのアイスコーヒーとドーナツとか、飲茶とか、レッジーナのピザとか。