8.12.08

クリスマスリース作り


BOCESの英語教室で、誰かの家でクリスマスリースを作ることになった。誰か、というのは先生や生徒の誰か、ということではなく、先生の知り合いにこの地で個人的にクリスマスリースやテーブルセンターなどの作成を教える人がいるとのこと。この日は授業時間をまるまる使って、隣町まで遠出することになった。

その方の家は、ギリシャ風と呼ばれる建築様式で、家の前面に神殿のような列柱があった。イサカでは結構ポピュラーらしいと聞いていたが、この目で見るのは初めて。中にはいると、アメリカ人の家! って感じ。本物の暖炉に向かって大きなソファが置かれていて、木の床にはふわふわのラグが広がっていた。また、植物を使ったアレンジをするだけあって、家の中にもたくさんの鉢や花瓶があった。どれも素敵(写真上)。

クリスマスリースは金属製の輪をベースに作る。

利用する葉は常緑樹のモミfir、ヒノキcedar、マツpine (pine bough) 、トウヒspruce、ヒイラギholly、ツゲboxwoodなど。これらは家の裏から切ってきたり、または買ったりするらしい(そのほか、リボン、松笠pine coneに色をつけたものや玉、フルーツ、花、枝に透明の樹枝をつけて樹氷っぽくしたものなど、様々な人工的な装飾品もあった)。

葉をいくらか束に手とって、ベースに乗せ、葉の下から2cmほどの箇所を細いワイヤーで巻いて留める。次に葉の束をとって、今留めた葉と輪の間に入れ込み、ワイヤーを巻く…ということを続けて、緑のリースが完成。あとはリボンを結びつけたり、松笠を飾ったりする。

テーブルセンター、ろうそくを真ん中にたてた緑のアレンジは、背の低いオアシスの側面や上面に葉が横に流れるように刺して作る。フラワーアレンジと同じ感じ。私はこっちにして、ろうそくなしで、ちんまりとつくったら写真下のようになった。クリスマスって感じがしなくなってしまった。

生徒達は、この教えてくれる方に見せてアドバイスをもらうこともあったが、たいがいが、飾りすぎ、か、まずどこに目を留めさせてそれからどのように視線を動かしてほしいかという流れがない、と言われていた。特にテーブルセンターの場合は、オアシスが見えないほどに葉を刺すようにと言われていたので、やけに長く切った葉をその側面に刺しすぎているようだった。その様は、なんというか、草ぼうぼうの裏庭のようだったりして。この方が修正して、みんな裏庭から粋なアレンジメントに変身していた。専門家ってすごいね、と思った。

リースの飾り付けに関して、こんな説明があった。クリスマスリースは生木を利用しており、水分の補給もできないため、暖かい部屋に置いておくとすぐにしおれてしまうらしい。玄関が吹きさらしで寒ければ、ドアに飾っても長持ちするが、マンションの上階に住んでいてホールが室内の家は飾る場所を選ばないと大変とのこと。我が家はまさに飾る場所がない。

BOCESのESLのクラスで、こんなことをしているのは私のクラスだけと思われる。先生の裁量が大きいのかもしれない。秋にはジャックランタンも作ったし。1月からこのクラスでなくなるのは、少し寂しい。

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