27.11.17

今日は18度

黄色の樹冠を支える黒い腕。

雨が来る前の束の間の小春日和だ。自転車をこぐと、ジャケットの前合わせの隙間から入り込む風が冷たいと思ったのは初めだけで、目的地に着く頃には少々汗ばむほどだった。天気がいいからか、繁華街の人出も多い気がする。車道の左までいっぱいに幅寄せする自動車を避けて,歩行者に心の中で頭を下げつつ歩道に乗り上げた。いつもより注意を払って、右向かいから歩いて来る人に道を譲ってこちらは左前方の人に追いつかないよう、かつ漕ぐ足が止まらないように進む。全体の道のりからすればほんの少しの間だけれども、全行程に匹敵する精神的疲労がある。

この街はいつもこうだ。ひとところに都市機能が詰まったコンパクトで便利な街は、そこに収まらないほどの人口を抱えている。

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