31.5.12

復活

一ヶ月ほど前に、ルンバがいかれてしまった。その場でくるくる回った後、ぽぺぺぺ〜と情けないエラー音と共に停止してしまう。これは二年半前にアメリカで購入したもので、日本のiRobotに修理してもらうことは不可。買い替えも検討したが、最安値は販売店の保証つきで三万円ほど。ちょうどその他の物入りと重なって、正直掃除機にそんなに出したくない。家には予備のスティック掃除機があるが、2900円で購入しただけあって、米粒以上の重さは吸い取れないという、これ一つでやっていくにはなんとも困難なもの。

というわけで、安価でなんとかしたい情熱を私以上に持った夫が、故障箇所の部品を取り寄せて自力で修理したのであった。ネットが普及してありがたいのは、何かトラブルが起きても、大抵のことは誰かがすでに調べて解決したと公開してることだ。まあそのサイトに辿り着くことから一苦労あったんだろうけど。先人に従って5000円ほどでセンサーを購入し、取り替えたら無事復活。しかも、以前よりも衝突がソフトになった。我が家の型番は日本未発売ということもあって、フィルターなどの付属品の互換性があったりなかったりする。その点からも、今のを使い続けられるのは助かる。

ここにきて夫はずいぶんDIY的なことをするようになった。衛星放送のパラボラアンテナを自力で設置したり、敷地内に除草剤をまめに撒いたり、共用の電球を取り替えたり…。私は今まで以上に何もしていない。やってくれる人がいるのはありがたいことだね。このままいくと、数十年後には自分で家を建てるかもしれない。

14.5.12

自分の時間

今月初めから続く風邪は,ついに副鼻腔炎を発症させた。蓄膿症だって! もう少し上の年代の人が慢性的にかかる病気で,自分とは縁がないと思っていたのに。まあたしかに,鼻の奥がおかしいぞと思い始めて数年がすぎている。再発しやすいけど治るとの薬剤師の言葉を信じよう。

先日から本を読んでいる。一度眠りについた子が,初めの4時間ほどの間は起きても自分で寝直すようになったためだ。嬉しい! で,前のポストでオススメしてもらった「モモ」を今更読んだ。

いやーこれおもしろいね。解説にあるとおり,大人も子供も楽しめる。昔ながらのゆったりとした人情味あふれた暮らしが,気付かないうちに失われていく。暗躍する灰色の彼らにモモが立ち向かう,そんな話。書かれた時代を鑑みても,現代でも身につまされるところはあるな。

昔は外国文学は,一見ストーリーと関係なさそうな描写が細かすぎてついていけないと思っていた。金持ちの主人公を説明するのに屋敷の庭園のバラの様子を一輪ずつ説明してあるとか。でも,それは手に取った本がたまたまそうだっただけで,みんながみんなそうなわけでもない。「初秋」は少しそんな点もあったけど。というわけで,次は「トム・ソーヤーの冒険」だ。これを原書で読めれば大学受験はどこでもいけると,愛読していたジュニア小説に書いてあったもんだ。

9.5.12

休みボケとソーシャルネットワーク

ゴールデンウィークは文字通りゴールドだった。前半に写真の湯平温泉へ、後半は北浦に鯉のぼりときれいな海を眺めに出かけた。そのほか概ね家でのんびりと、育児は夫に丸投げして久々に羽を伸ばせた。

というわけで、休み明けの今は反動に苛まれている。休みの前と状況は変わっていないはずなのに、ちょっとしたことで疲れる。ああ、少しずつ後追いの兆候が見えてきたのはあるな。夜間授乳が収まらず、寝かしつけ時に毎回大号泣や全力で暴れて抵抗されるのが耐えられなくなってきた。一日に二度も三度も寝かしつけがあるのがたまらない。考えるだけで憂鬱になる。自分の風邪も治ったと思えばまたかかり、鼻をかみ続けて頭もぼーっとする。子が一人遊びしているときには私も違うことをするとかして、少し離れないといけないな。

そんなわけで、昨夜は寝かしつけのあとに寝室を出て(! それすらほとんどなかった。いつ泣いて起きるかわからず、これまではじっと子の隣にいたのだ)借りたDVDを見た。掲題のソーシャルネットワークである。

いやーおもしろかった。中だるみなく最後まで見られた。ハーバード大学生の主人公が彼女に振られたのをきっかけに、全女子学生の顔の優劣付けサイトを作るところからFacebookの歴史が始まった。以下内容核心に触れています。

その技術力でサービスは好評だがマネタイズにはあまり興味がない主人公、初めの出資をしたところからビジネスを強く意識するもののやり方が学生の域から抜けられない親友の二人の関係が話の軸だ。ナップスターの創始者が二人の間に割って入らなくても、いずれ破綻していただろうなと思う。時代は2003年、この親友がシリコンバレーで起業する方法を少しでも知っていれば、数年後、二人は法廷で再会することもなかったかもしれない。ラストの和解に達する前に、主人公が振られた彼女のFBのページを未練がましくF5しまくってるシーンには、主人公の成熟を感じた。映画の初めでは、頭はいいけど元カノ曰く「性格がさいてー(asshole!)」そのものだったのに、親友との決別から数年を経て、おそらく学生でなくなりいろいろ経験して、多少は周りが見えるようになったということか。まあストーリーを単純化したからこうなっただけなのかもしれないけど。話だけなら安易と言えば安易な展開だな。ともあれおもしろかった!