21.5.11

高千穂峡へ

GWには朝6時に駐車場がいっぱいになったという高千穂へ、さすがに連休明けの今なら空いているだろうと踏んででかけてきた。延岡からの道路は熊本への幹線道路でもあり、大分に抜ける道よりはまっすぐで広く運転しやすい。朝9時前に出発し、一時間もしないうちに到着。

まずは高千穂峡から。思ったより人出がある! 個人客だけでなく団体客も多い。こりゃあこれからますます混むだろうと予想し、まずは峡谷を手こぎボートに乗って下から見上げることにした。30分1500円。


初めての手こぎボートだ。こういうのは苦手な夫に代わって私が漕いでもよかったが、腹筋に負荷がかかりそうだったので黙って任せた。漕げる範囲は狭いので、時間内に戻れないという心配もなく無事に済んだ。岸に上がったときには夫は汗だくになっていた。お疲れ様。

峡谷に沿う遊歩道を少し歩いてみる。上から見る峡谷もすてき。渓谷最高。今は緑が美しくいい季節だ。いすでも持ってきて一日中座っていたい。


日向夏ソフトクリームを食すると、昼時に。このあたりの神社巡りは午後に回して、先に昼ご飯を食べることにした。向かうは高千穂牛が食べられる〈焼肉の初栄〉だ。カルビの焼肉定食(1200円)とロースの上焼肉定食(1700円)を注文。これが実においしかった。特にロース。ロースは少し前に、ロースでない部位もロース肉として提供されていることが問題になっていたが、そんなの関係ねーとばかりのすばらしさよ。肉屋による焼き肉屋であるためか、お肉の新鮮なことといったら! 肉の臭いがまったくなく、脂が甘い。ミニステーキ定食(2100円)を注文している客が多かったので、次に高千穂に来るときの楽しみにしておこう。

高千穂といえば天の岩戸などがあるように神話の地である。そのためにこの辺は神社だらけ。その総本山が高千穂神社だ。それほど大きな神社ではないけれど、鳥居をくぐると社叢の樹冠がほどよく日陰をつくっており、吹き抜ける風が気持ちいい。それなりにうっそうとしているのに虫が全然飛んでいない。ここも一日中いられるなぁ。お参りしたり、夫婦杉の周りを三周回ったりして神社の空気に浸ってみた。日陰にベンチがないのが残念だ。

そこから8kmほど離れたところにある天岩戸神社へ移動。神社の脇を流れる岩戸川の向こう側に天の岩戸伝説の岩戸が見えるらしいが、そこには神社の方の案内が必要らしい。これはまた来たときの楽しみにとっておいて、案内されるままに岩戸川の天安河原まで降りていく。川沿いにはなぜか賽の河原のように石がたくさん積んである。三途の川に見たてているのか。なかなか不気味な光景だ。そして到達すると、社の付近には大量の石が! ここは天の岩戸に引っ込んでしまったアマテラスに対してどうすんべと神々が相談した場所だと言われている。積まれた石との関係は相変わらずよくわからないが、えぐれた崖の陰に社がある光景はなかなかおもしろかった。


ここからさらに3.5km奥に進むと日本一の林道橋である上岩戸大橋があるというので、ついでに足を伸ばしてみた。ところが道がものすごく狭い! あんなに長い3.5kmは初めてだ。ヘアピンカーブにミラーは多く設置されているけれど、逃げ場がない。対向車は一台しか遭遇しなかったからよかったものの、大変だった。その先にどかんと建設されていた橋は、こりゃまた全然通る車がない。ザ・公共事業って感じ。この橋がなければ、この岩戸川を渡る術は少ないだろうから便利なんだろうけど。秋にきたら紅葉がきれいだろうな。


ここから一時間ほどかけて延岡へ。この日の夕食には近所のスーパーで近隣の町であがったマグロさく450円を購入、食したが、これがまたおいしかった。トロとかそういったものではないけれど、とにかく新鮮だし、筋がなかったのもよかった。いいご飯の日であった。

2 コメント:

usao said...

いやーマイナスイオンが写真から感じ
られるよ。ブラボー。
一緒にカヌーを漕いだのが懐かしい。
いいなー。行ってみたい。
そして、鳥南蛮食べたい。

特にパワースポットだの、そういうの
は気にしたことないんだけど、神社の
木の側や水の側に行くと清清しさを
感じるよね。
近所の神社ですら気持ちがいい。
だが、もっぱらイヌの散歩最中に通り
かかるため中にまで入れないのが残念
だー。

fomalhaut said...

思えば、山と森のそばには住んだことがなかったので新鮮。

神社のすがすがしさは、鎮守の森がもさもさほっぽらかしになっているように見えて、実はきちんと手入れされていることによると思う。