28.8.10

道東五日間 4日目

今回の旅行もついに折り返し。早いなあ。今更ながら、今回は五泊するのでタイトルは正しくは六日間だ。今更気づいた。

本日は、午前中は小船で知床半島の先までクルージング、昼はウトロの有名店〈一休屋〉でハーフ丼を食し、摩周湖を眺めたのちに屈斜路湖畔で砂を掘って温泉で足湯。夜は近隣の川湯温泉で足湯と同じ硫黄泉を堪能するも、うっかり顔を拭って目があぁぁぁなムスカ状態に。


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知床半島の半分から先は車は立ち入り禁止。岬まで到達するには歩いていくか船に乗るしかないのは、こちらウトロ側も羅臼と同じである。というわけで高速小型船のクルージング3時間コースに乗った。今回はちゃんと酔い止めも頓服済み。

船は半島の北側を進み、船からは南側の半島の奇岩を楽しむわけだが、午前中の光は実にまぶしくてクルージングを楽しむどころではなかったなぁ。昨日に見たフレペの滝を見上げるのは絶景ではあったが、それよりまぶしくてよく見えません。ヒグマの親子連れが見られたからいいか。あとは遠くにイルカも見えたのだが、なんか黒いのが波間を縫っているなぁ、程度の認識。一番すごいと思ったのは知床岬の先の先は平坦になっていること。エゾジカが草を食べてしまうので遠くからでも平坦に見えるらしい。大地の終わりが波に洗われたままになっている様は滅多に見られないこともあり、たまらない風景だ。いつかキャンプしたい。果てなき夢だなぁ。



昼過ぎにウトロへ戻り、先に書いたとおりのいくら&うに丼を食す。ここのご飯は酢飯ではなく、海産物の味がダイレクトに伝わる。縁に敷いた海苔の細いこと、そしてあしらわれた木の芽に気遣いを感じたね。この旅行で一番おいしかったなぁ。

ここから約100km、屈斜路湖・摩周湖のある弟子屈地方へ向かう。道の両隣はだいたい牧草地かジャガイモ畑。時折、可憐な白い花が見えたりする。北海道の風景は私の知っている日本よりもアメリカに近いかもなぁとつくづく思う。摩周湖は摩周岳を登ってカルデラ湖を眺めるわけだが、初日に裏から見たのと比べるとこちらはやっぱり表かな、という印象。展望台から湖面はなるべく遠い方がきれいに見えるもんだ。夕方だったためにあんまり摩周ブルーにはみえなかったが、まあクレーターレイクかなと早々に引き上げた。

で、次は屈斜路湖である。屈斜路湖と摩周湖、その間で今も硫黄の煙をもうもうと上げる山アトサヌプリは、もともと大屈斜路岳の火口内に位置する。その後にそれぞれの場所で噴火して、屈斜路湖となったり、山となったり、摩周岳にカルデラ湖ができたりしたらしい。従って温泉地だ。アトサヌプリから屈斜路湖までは熱泉となった地下水が地面の表層近くを流れており、そこら辺にできた温泉街が川湯温泉であり、湖岸の砂地をほじくって熱湯が出てくるのが屈斜路湖ほとりにある砂湯なのである。熱湯は下手に掘り進めると火傷するほど。冷たい湖の水と混ぜて適温を目指したいものだがなかなかうまくいかないものだね。あっちあっちと踊ってしまった。

この日は町中がそこはかとなく硫黄臭い川湯温泉に泊まる。宿は昔ながらの温泉旅館でなんだかほっとした。硫黄泉であった温泉の質もすばらしく、長時間浸かってしまった。しかしながら顔を拭ってはいかんね。

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