4.7.10

友人の結婚式

というわけで仙台である。今回、友人はお寺の跡取りと結婚することになったので、仏前結婚式を行う。ありがたいことに式から招かれて、貴重にも紅白の幕が飾られるお寺を見学することができた。

式では、そのお寺のとりまとめ寺から偉いお坊さんが派遣され(式師さんと呼んでたな)、進行こそ司会役がいたものの、それ以外はすべて取り仕切っていた。経白文や誓約文を奉読したり、三帰礼文や四弘誓願文を一同で唱和させたり、新郎新婦に数珠を授与したりと仏教らしいイベントがある一方、指輪の交換や三三九度など結婚式の定番のイベント見られた。葬儀と違って、式師さんの述べる言葉が分かりやすく、また人生の節目を感じさせる場面が多数あったのが印象的だった。

仏教に慣れ親しんで育ってきたら、その環境で結婚式を挙げるのもいいかもしれないと思ったなぁ。私も幼い頃から法事には事欠かなかったので、式師さんの奉読する内容が馴染みあってよくわかり、じんわりきたよ。結婚式として変に浮かれるでもなく、でも新たに人生の門出を迎えて居住まいを正すような。昔、元服の儀式を家で執り行ったというけれど、親や身近な人に見守られて行われる儀式、そんな感じかもしれない。少なくとも、全然縁のない教会式よりはよかった。なんて、私も教会っぽい式を選択し、開催したけれども。

披露宴は漫画「美味しんぼ」にも登場する勝山館で盛大に開かれた。友人とは高校以来の仲だが、この13年間で一番きれいだった。ご両親の嬉しそうな顔も忘れられない。結婚式ってほんといいね。

それに、ゲストとして嬉しかったのがご飯! 東京ではコンビニ続きだったこともあって、仙台の海産物が一層ごちそうに見えた。式の前にいただいた御膳のウニご飯、披露宴の刺身お造りなど、和食最高。

翌日、昼頃の新幹線で帰京。その前に、いつもの手近な鮨屋〈うまい鮨勘〉で特に値段も気にせずいろいろ食したら、わずか1300円であった。安いのか、私の味覚が安いのか。どっちもだな。穴子の塩、アジ、生だこポン酢は相変わらずのおいしさであった。5年ほど前に何度も来たが、その時より醤油・塩・ポン酢を選べるようになっていた。でもあんまり客側にイニシアチブを渡さなくていいのになぁと思う。一番おいしい食べ方は店に任せたい。ちなみに、マグロは今のところボストンの奇跡の魚屋New Deal Fishで偶然出会ったクロマグロの中トロに敵うものがない。あればっかりはCP的にもボストンが一番かもしれない。

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