17.6.10

都会で息抜き CA・OR・WAの旅 その7

----------------------------------------------------------------------------------
 5/18-6/8のカリフォルニア・オレゴン・ワシントン州の旅行を振り返る
写真はこちら
----------------------------------------------------------------------------------

▼6/2 wed

せっかくシアトルに来たのでそれなりに街中観光をすることに。シアトル最大の目的はマリナーズ観戦なんだけど。

シアトルは非常に小さい町で、端から端まで歩くことも可能。宿のそばにニードルタワーで有名なシアトルセンターまでモノレールが走っていたが、乗り場まで南下するのは回り道になるので、ちょっくら歩いてみたら歩けちゃった。その道すがら、宿の近所のドーナツ屋で朝ご飯。へんぴな立地なのに次々に訪れる客にびっくり。その半分が日本人だったのにはなおびっくり。ちょっと日本だった。有名店なのかはよく知らず。ドーナツはダンキンよりも50セント高い分おいしかったかな。コーヒーも普通のドリップだろうになかなかのもの。ダンキンがんばれ! 

シアトルセンターは観光シーズンがまだこれからとあって、噴水の水は抜いてあるわ、しかも今掃除中だわで、開店直後の品出し中のデパートに入っちゃった感じ。展望台のニードルタワーは雨の風景を見るのもなぁ、ってことで登らず、ロックミュージックのミュージアムもフィーチャーしてる歌手がちょっと古くてよく知らない人が多いので入らず、科学館はまあいいやとスルーして、果たして何しに来たのか不明。雰囲気を味わったのでよしとする。



センターはシアトルの北側の丘の中腹にあり、ここから西に下るとすぐにピュージェット湾を臨む港だ。西海岸北部の大きな町はだいたい港町だなぁ。カリフォルニア州のサンフランシスコしかり、オレゴン州のポートランドしかり。港に沿って彫刻公園があるというので向かうと、公園というよりも、高速道路を造るのに丘を削ったけど、削りきれない所があったのでとりあえず何か置いてみましたという体であった。でっかい修正道具はDCの国立美術館の彫刻庭園にもあったな。

ここから南下して、シアトルが誇る市場パイクマーケットへ。狭いスペースに工芸品や花、魚や謎のアジア玩具までいろいろな店が軒を連ねており、見て回るだけでも楽しい。残念ながら魚を投げると噂の魚屋でそのパフォーマンスを見ることはできなかったが、それでも大量に並べられたダンジネスクラブはなかなかに壮観であった。オリンピック国立公園近所のダンジネススピットのダンジネスクラブである。自分の訪れたところとリンクするのがまた感慨深い。この近所にスタバの一号店があると聞いていたが、パイクマーケットの端っこに大きな店舗があったので、確信が持てないままこれかなーと入店、メニューは普通のスタバ。でもこれは一号店ではなかった……。事前の調査ってのは大事だね。てか、店員に聞けば良かった。

昼ご飯はマーケット内のロシア料理店でとった。他はピザ屋、ハンバーガー屋、アフリカ料理、ビストロ…と多彩ながらいつも通りのラインナップであり、最も目新しく、かつ閑散としていたのがこのロシア料理店であった。ビーフストロガノフとピエロギをメインに頼んだら、サラダに加え小鉢を4種類ずつ選べるという。韓国料理か。勧められるままににんじんサラダや玉ねぎベーコン炒め、ザワークラウトなどをつけてもらい、さらにデザートもサービスするというからロシア風ティラミスとナポレオンをもらった。とんでもない量になってしまい、デザートは端から持ち帰りとした。ピエロギは水餃子みたいなもの。肉団子を小麦粉の皮で包んで茹でる料理は中国から東欧、イタリアまで存在するのかと思うと不思議な気分になる。どこかから伝わった調理法なのか、それとも各地で自然発生的に生まれたのか。人が考えることは洋の東西でそう変わらない気もする。でもデザートは伝わっていったものと思う。ロシアのティラミスはコーヒークリームを挟んだショートケーキであり、ナポレオンは大ぶりのパイで生クリームとカスタードクリームを混ぜたようなクリームがたっぷりはさんであった。ボストンに数ある東欧食材店のデリでもよく見かけるこの手のデザートは一度食べてみたかったので、ここで出会えて良かったなぁ。ティラミスはイタリア製のスポンジからコーヒーがじゅわっとしみ出す方が好みだが、まあそれはそれとして。

そこから街中を歩いて、壁一面がガラスでできたシアトル図書館へ。鉄筋とガラスの建物の内部は1階から5階まで吹き抜けていたり、カラフルな閲覧用のイスがかなり現代風であった。仙台のメディアテークを思い出す。そういえばメディアテークの模型はNYのMoMAにあったので、ここのもあったのかもしれない。

で、さらに南へ進むとパイオニアスクエアやクロンダイク国立歴史公園が。シアトルはネイティブアメリカンのシアトル酋長から名前を採った集落が始まりで、そこそこ栄えてきたのだけれども1897年の大火で街は殆ど焼失したらしい。すぐに復興に着手し、すわ復興景気かと思いきや世界恐慌に水を掛けられ、どうなることやらという状態になった。その直後、シアトルの人がカナダのクロンダイク金鉱を発見したという一報が入ると、まだこの時代はゴールドラッシュの名残があったらしく、アメリカ中から人が集まりあっという間に好景気に。シアトル以北のワシントン州内はおろか、カナダの西海岸もまだろくに開拓が進んでいない時代で、シアトルは重要な拠点だったらしい。金を手にして成功した人、手にできなかった人、彼らを対象に商売を初めて成功した人がいろいろと紹介されていた。その中でも、全米に展開するデパートNordstromの創業者が大きく採りあげられていたなぁ。

そしてついにセイフコフィールドに到着。セイフコってのは保険会社の名前らしいね。当日でもらくらく外野席のチケットを購入できる。フェンウェイとは違うなあ。開場までたっぷり時間があったのでグッズ屋へ立ち寄ると、店員が店内のテレビに注目して仕事の手が止まっている。チームの精神的支柱であったJrが引退するとの報道が流れ、みんなかなり動揺していた。ジュニアがやめちゃうんだって、知ってた? 今聞いたよ……といったやりとりがあちこちで起きており、なかなかレアな風景であった。18時に試合が始まり、いつものレッドソックス戦と比べるとかなり早く試合が進む。しかしながら、球場はとても寒い。イチロー選手も9回裏まで無安打で、両チーム無得点のまま延長戦に突入したので、見切りをつけて球場を出た。そしたら、10回裏でイチローのサヨナラヒットで勝ってしまった…しょぼん。もうちょっとがんばればよかったかな。でもこの夜は寒すぎたのでまあいいや。

一度宿に戻り、車に乗ってシアトルの夜景を見にシアトルセンターの北側の丘を登る。あっちこっち迷いながらなんとか公園に到達。寒いのに多くの人が写真を撮りに来ていた。

 走行距離 7 mi.

0 コメント: