18.5.10

カウントダウン開始

引っ越し業者からダンボール箱が届いた。のんべんだらりなアメリカ生活ももう終わりかと思うと残念だ。

この荷物は船便で送る。こっちに来るときにはEMSを使って大小8箱13万円くらいであったけれど、今回はだいたい中小10箱で8万円といった印象。EMSは航空便であることを考えるとこちらの方が高コストな気もするが、そもそもアメリカのEMSが日本と同じ価格帯とは限らないし、質のいいダンボール箱もつけてもらえたのでどっこいどっこいか。先日、EMSで書類を日本へ送付し、その返送が届いた。封筒の大きさは同じ、重さもほぼ同じであるのに、こちらからは$33、日本からは1200円である。言われるがままに払ったので、保険などが含まれているかもしれないけど確認していない。それにアメリカで丈夫なダンボール箱を探すのはめんどくさい。

とまあ引っ越し準備だなんだかんだと言っておきながら、明日から3週間ほど西海岸北部の国立公園へ出かけてきます。あっちこっち雪かき中のために封鎖されていることが判明し涙目。どうなることやら。

14.5.10

えらい、よくがんばった、わたし。

起きたら昼近くだったのはいつものことだが、電車の一週間パスが今日の夕方に期限切れになる予定であったし、明日までには図書館へ本を返しに行かなくてはならなかったので、眠い目をこすりながらもなんとか起き上がって出かけてきた。久々の完全フリー日のためいつも通りであれば終日寝て過ごすのだが、がんばって外出した自分を最大限にほめてあげた。

日差しが強く暖かい日だったので、帰り道に途中下車し〈ANGORA CAFE〉でスムージーを注文。初めて入ったこの店はフローズンヨーグルトが売りの様子で、並んでいた客は殆どそれを注文していた。見た目はソフトクリームだが、フローズンヨーグルトという名の通り、味はちょっと酸っぱいシャーベット。ここはシャーベットの固まりに生のフルーツを混ぜ込んで絞り出し、ベリーミックスとかミントオレオとか様々なバリエーションで供してくれるっぽい。このフローズンヨーグルトというものはその辺の氷菓店でよく見かけ、ソフトクリームよりも遭遇率が高い。まあ、ソフトクリームならマクドナルドへ行けばいいのだけれど。店は近隣の大学生で溢れかえっていた。聞き耳を立てると来週の日曜は卒業式らしい。もうそんな季節なのか。

夜は近隣のスポーツバー〈Joshua Tree〉へNBAのボストン・セルティックス対クリーブランド・キャバリエ戦を見に行った。プレーオフもそろそろ佳境で、セルティックスは準決勝の勝利を決める四勝目をかけた大事な一戦だ。試合地がボストンということもあり、その辺のバーでも盛り上がるだろうと見込んで出かけたのだった。結果、試合序盤からかろうじてセルティックスがリードを続け勝利。よかったよかった。客も大はしゃぎで隣テーブルの知らない人とハイファイブしたりもして。試合後にDropkick Murphysの「I'm shipping up to Boston」がBGMに流され、店もよく「分かっている」。

キャバリエのスター選手LeBron Jamesは腕の調子が悪い悪いと聞いていたが、それを補って余りある活躍ぶりにびっくり。リバウンドの場面では思いがけない角度から割って入ってきてボールを奪うし、ちょっと目を離すとシュートしている。アフリカ系の人の顔の見分けは慣れていないせいで難しいのだが(セルティックスのメンバーは全然見分けが付かない)、彼はイケメンだったこともあってとても目をひいた。すばらしい選手だね。もうひとり、キャバリエのMo Williams選手には、前半に一人で20点も得点してはらはらさせられたのだが、どうも誰かに似ているようで気になってしかたなかった。有吉かと思ったけれど、それもちょっと違うしなぁ。どなたかご教示ください。

13.5.10

外食つづき

ゲストは月曜の朝に旅立っていったが、ついに観光にはおつきあいせずに終わってしまった。夫がついていったからまあいいか。ゲストとの最後の夜となった日曜から、なんやかんやで外でご飯やお茶をいろいろしてしまった。

〈Petite Robert Bistro〉はフランスに多大なあこがれを抱いているゲストが、ロブスターと引き替えにチョイス。我々にとっても二度目の訪問。前菜に3種のパテとメインはCoq au vin、デザートにスフレを食す。パテはおいしかった。普通の豚のパテと、たぶん豚のリエット、鶏のレバー。この鶏のレバーはもう一度食べたい。Coq au vin は夫の選んだ Boeuf bourguignon と同じ味がした。まあ確かに同じだけれども……。鶏肉があまり煮込まれていなかったことから、別に煮込みまくってあるソースに後から肉を足した様な雰囲気。コンフィにしておけばよかった。スフレは別添えのクレームアングレーズがとにかくおいしかった。イギリスが世界に誇るデザート、カスタードクリームは温かい状態で供されるのが一番だと思う。

火曜、ちょっとお茶でも……ということでSouth Endにあるカフェ〈flour〉へ。我が家の近所を走る電車の路線からはアクセスが不便で、一番近い経度の駅からでも徒歩20分。幸いいい天気だったので、その南側が危険地帯と言われるオレンジラインを踏み越えて南下した。カフェ自体は狭いけれども大盛況、ケーキもパンも見た目から素敵であった。素朴だけどかわいい感じ。アメリカにもこういう場所があるのかと感心。帰りはまたも歩いたのだが、途中で全員スキンヘッドで腕にタトゥー入りまくりの怖いおにーさん集団がおり、脇を通り過ぎるのに自然と足早になった。アメリカ人にとっても怖いらしいね。さすがオレンジラインの南側。ちょっと偏見だけど。Fort Pointにも支店があるので、もう一度行くとしたらそっちかな。

水曜は3人集まって〈Hei La Moon〉で飲茶。めちゃくちゃ混むと聞いていたので11:30に集まるも、店はすでにほぼ満席であった。いやーびっくら。味は近隣のChina Pearlと比べると上品。初めて豆腐花を食べた。あったかい豆腐に生姜シロップをかけたものでやさしい味に癒される。問題は英語があまり通じないので、ワゴンの中身がなんだかよくわからないこと。今度行くとしたら、その前にウェブサイトのメニューで予習が必要かも。

12.5.10

Aqualung @ Berklee cafe 939

Aqualungのことをどこで知ったかはよく覚えていないが、$13で見られるので行ってきた。場所はバークリー音楽大学の所有するCafe 939というところで、学生の発表の場、的な感じのところ。だからおそらく箱は小さいだろうなと思ってはいたが、あんなに小さいとは予想外であった。

教室の一角かと思った。

この床に座り込んで、前から2列目で見たのです。めっちゃ近! 前座が登場した時には、まだ観客数も少なく余裕で体育座りができたのだが、彼らの演奏が終わる頃には入りきらないほど来場していたらしい。会場スタッフに前に詰めろと促され、さらにステージに近づいてしまった。いやー近かった。

Aqualungはピアノを弾きながら歌うソロ歌手で、イギリス人らしいくらーい曲が多かった。が、最新のアルバムにはロックな曲も入り、どうしちゃったの!? と思っていたが、これがまたライブでは映えて意外であった。前座の人はギターにボーカルのグラマーなオージーおねーさんKrista Polvereが務めていたが、Aqualungのサポートとしても引き続き登場し、殆どの曲でコーラスやらギターやらやっていた気がする。出ずっぱり。でもKristaはAqualungの邪魔にならないのに個性溢れる声でいいコーラスだったと思う。前座の演奏でも、もっと聞きたいなーと思わせられた。たいがい前座の人たちは初見であるが、時々新しい発見があるのがライブの醍醐味な気がしてきた。

Aqualungの人Matthew Halesの顔も初めて見たのだけれど、イギリス人らしいほそっこい感じの人だった。たぶん、実際はそんなに細くない。若々しい顔をしていたが、38歳と知ってちょっとショック。だって若い顔してるんだもん。

コンサートの後の物販で、AqualungがCDを手売り、Kristaが金勘定をしていたのが衝撃的であった。とりあえず$20のDVDを購入してサインをもらっておいた。またチケットより高い値段でグッズを買ってしまった……。

9.5.10

というわけで今日はおやすみ

二日続けて夜遊びしてしまったので、ついに今朝は昼近くまで寝てしまった。その間、ゲストは独りででかけていた。夫とともにほっぽらかし。悪いことしたなぁ。昼過ぎに家に戻ってきたため、彼のお土産ハンティングのためにスーパー巡りにお供。

道中で急に霙交じりの雨が降り出した。この週末は低気圧が近くを通過していく予報で明日には晴れ上がるようだが、気温はかなり下がりそう。暖かい晴れの日が恋しい。

味噌汁は鰹だしをきちんととるとおいしくできるもんだね。2月に妹が来た際に乾物屋のかつおぶしを大量に持ってきてもらったが、もったいなくてずっとこちらでも買える本だしを使ってきた。それが原因か分からないけれど、二日目の味噌汁は何か変わった味を感じることが多かった。今晩の味噌汁も残っているので、明日確認するか。

8.5.10

一日1イベントどころか1週間3イベントまで、的な

昼に近所に住む友人と、これまた近所の台湾料理屋〈Jo Jo Tai Pei〉へ行ってきた。店の外にメニューが提示されておらず、また窓から建物の中をうかがうこともできないので、勇気がなくて入れない店の一つであった。が、おいしかった。日本で食べる中華料理に近い味。ランチでは、ご飯とスープに20種類以上あるおかずから一つ選んで$6.99、三つ選んで$19.99。三つも選んでも盛りあわせだろうから、いろいろ頼んでシェアしよう! と注文したら、普通に3倍出てきた。二人でやっとこさ1/3食べられたほど。持ち帰る際に、店からさらにご飯とスープをサービスされてしまった。謎なほどに親切な店。早くいけばよかったな。持ち帰ったものを食べた夫と滞在中の友人にも好評だった。

それにしても中華料理は奥が深いね。魚香○○という料理はよく見るけれど、魚? と注文したことがなかった。これは魚が含まれないピリ辛炒め物で、オイスターソースっぽかった。○○のところに素材の名前が入るらしい。茄子とか鶏肉とか。回鍋肉から甜麺醤を抜いた感じで馴染みある味でおいしかったな。回鍋肉と言えば、「回」は2回調理するという意味らしい。そういえば以前に見たレシピでは、茹でた豚肉を中華鍋に貼り付けて焼いた後、ソースと炒め合わせた。とはいえ、いわゆる湯通しは2回調理には含めないと言う。別の台湾料理屋で何度も注文したことがある葱爆牛肉は牛肉と玉ねぎ炒めであるが、爆はかんかんに熱くした中華鍋に肉や野菜を入れるとじゅーっと湯気が上がる様子を示しているらしい。中華料理にはおなじみの風景だ。調理素材によって湯通したりしなかったりするらしいが、家庭料理の定番のトマトと卵炒めは必ず卵だけを先に炒めて皿に上げ、トマトを炒めてから再度卵を投入しないと絶対失敗すると強調された。実は、先週にその手順に従わずに作ってひどいことになっていたのだけど。中華料理はもう少し知りたいな。

夜にはok goのライブへ。8時開始で前座が一組つくだろうと予想して8時半過ぎに会場に入ったら、すぐに二組目の前座が演奏を始めた。長い。長いこと待たされて、やっと10時に登場。ok goの曲で分かっているのはたったの一曲、トレッドミル8台の上で踊るPVが有名な「Here it goes again」のみであったが、曲のバラエティが歌謡曲からロックまで幅広く、またボーカルのMCも下品に笑える感じで楽しいコンサートであった。帰りには、その日のパフォーマンスを録画した映像と新アルバム、その他動画や写真500GB分を入れたUSBメモリを$20で販売すると言うので買ってしまった。価格はチケット$17よりも高いのに、コンサートで気分が高揚しているときにその日の内容だと言われたら買っちゃうよね。うまい商売だな。

イベント事は楽しいけれど、体力的に一日1つが限界だと思っていた。しかし、最近はそれすら大変な気がしてきた。一日おきくらいがいいかもしれない。根が引きこもりだもんでね。

7.5.10

Red Sox観戦4回目

夫の友人がはるばる東京からやってきた。夕方、長旅の果てに我が家に到着するも、すぐにフェンウェイパークへ折り返しでごくろうさまだ。今日は対エンジェルス4戦目で先発は松坂。日本人がたくさん出る可能性があるのが楽しみではある。

日中からすでに風が強かったものの、日が暮れると急激に気温が下がりとにかく寒い。初回で4点も先取され、キタナイ応援溢れる外野席はいつも以上、例えば隣の人がDice-K, you suck! と嘆いていたりして、日本人としてなんとなーくいたたまれない気持ちになる。試合と気温の両方の寒さのせいで周囲も含めてすっかり盛り下がってしまい、5回でRed Soxが逆転しても別の世界の出来事を眺めている気分であった。松井に対するブーイングも1回表の初打席にしか起きなかった。

7回が終わったところで帰宅し、そのまま勝利したことをテレビで知った。今年はこれで4回目の観戦だが、今のところ全勝だ。去年は負け試合を3回続けて見てしまったことを思うと、なかなか幸運だ。それでも、9回までずっと楽しく見られたのは1試合くらいしかないかもなぁ。

5.5.10

レッドソックスもエンジェルスもチームカラーが赤いので紛らわしい

昨日帰ってきたばかりだというのに、今日は今日でレッドソックス対エンジェルス戦を見にフェンウェイパークへ。今期3度目の観戦だ。目当てはもちろん松井選手、らしい。夫はサインもらうんだーと言って、昨日の疲れもそこそこにさっさと出かけていった。そして松井ではなくTorii Hunter選手からサインをもらった。9年連続ゴールデングラブ賞受賞のすごい選手だ。その真価は私にはまだよくわからないけど。

で、私は…到着したらちょうど国歌斉唱だった。プレイボールに間に合ったからいいや。夕方に霙交じりの雨が降るもんだから、なかなか家を出られなかったよ。球場ではフィールドに保護する幕を敷いていたようだ。写真はそれを巻き上げるところ。もちろん私は見ていません。

試合では、ヒットは多く出るようになったけれど点が入らないのがいかんともしがたい。それに相手にも点を取られる。エンジェルスはオリオールズと並ぶ弱いチーム(という印象、と追記)なのに、互角の勝負をするレッドソックス。ちょっとつらい。

松井選手が打席にたつとものすごいブーイングがあったのが印象深い。有名選手でなければブーイングされないもんだ。幸いというか、残念というか、ヒットは出なかった。複雑な気持ち。

ブーイングと言えば、今日も相変わらず外野であるが、ほんとブーイングやヤジがひどい。とりわけ、エンジェルスのライト(席から一番近い)のBobby Abreu選手に対してBobbyコールをし続ける人がいて笑えた。I want you to go home! とか Nobody likes you! とか、「Let's go Red Sox」の歌を替え歌にしてBobby sucks! とか。別にチャンスをつぶしたとか、ファインプレーをしたとか、そういったことはない。ちなみに、レッドソックスの打者がヒットを期待される場面でファールを打ったときにはEverybody loves you!...NOT YET!! と叫んでいた。隣の席の子供も試合が終わる頃にはすっかりBobbyを連呼していて、こうして口の悪いアメリカ人が作られていくのかと勉強になった。

4.5.10

ボストン水騒動

この週末、ボストン周辺は給水管の損壊のために、広範囲にわたって水道水が満足に使えない状況となった。が、幸いちょっくらワシントンDCへ出かけており、月曜から日をまたいだ火曜深夜1時頃に帰宅したため、一番ひどい時を逃れられた。


土曜の朝に給水管が壊れて水が流出(946,000,000L/日)

水がない

貯水池(と言う名の野ざらしの池!)からくみ上げ

口に入れる可能性のある水は全部煮沸(5分以上を推奨)するようにとの水道局の発表
スーパーやドラッグストアの棚から水がなくなる
レストランやファストフード店は休み、製氷工場は操業停止

パイプを修理
月曜朝より元の水道水が流れる
水質テスト開始

池の水の汚染の影響は水質テストの結果が出るまでわからないので、まだ煮沸しろ←今ココ!(5/4 2am)

影響があったのは約200万人。水道管は設置してからまだ7年で耐用年数からすると破損した原因がわからないらしい。ざっと検索すると、給水管は10-15年は使えるようだ。

代替の貯水池からの汲み上げ後、水が塩素臭くなったという声も聞いた。もちろん、池の水そのままのはずはないし、多少の濾過はしているだろう。考えてみれば、もともとどこから水を引いているのかはよく知らないけれども、急ごしらえの上水はやはり普段の水質には劣るんだろうな。

政府からも緊急の宣言が出てしまって、事件山積みの大統領(NYCのテロ未遂とかメキシコ湾の原油流出とか)にちょっと同情する。まあ、復帰が早いだろうとの見込みからだけど。これが数週間続いたら悲惨だな……。

追記
5/4 午前3時半、 州知事から「煮沸しろ」命令の解除が出ていた。関係者は徹夜だな。

Last Minute DealでワシントンDC

一度は行きたいと思っていたワシントンDCに、この週末5/1-3の2泊3日で行ってきた。飛行機で移動すると早いね。あまりの手軽さにびっくりした。当初は安旅行を追究してバスで移動しようかと考えていたが、いくら安くてもNYで乗り換えがある上、片道8時間はきついし$50ほど。その点、飛行機は片道1時間半で$120だ。lastminute.comでまさにLast Second Sale的なパッケージを選んだら、宿が2泊ついて$250。しかも座席はエコノミープラス。幸運であった。6年越しの念願かなってやっと使えたlastminute.com、本当はこれでスペイン一週間なんか行くとお得なんだよなぁ。バケーションパッケージに強いのは、さすがヨーロッパ発の会社だ。


DC観光といえば政治・歴史的建築物とミュージアムの見学である。殆どがDCの中心部、The Mallと呼ばれる緑地帯の近隣に配置されている。どの建物も規模が大きく余裕を持った配置の割に、最も効率的な移動手段は徒歩という恐ろしい場所で、もうとにかく毎日脚が棒になった。普通の町歩き靴ではなく、ウォーキングシューズかトレイルシューズでもよかったように思う。

1. 政治的な場所
  • ホワイトハウス…さすがに外観しか見られない。要人が乗っていると思われるヘリコプターが敷地内に着陸した際には、周りの道が封鎖された。ヘリコプターを熱心に撮影するアメリカ人が多く見られた。
  • 合衆国議会議事堂 United States Capitol…南北戦争時に建築された。日本の国会議事堂と同様に、線対称のつくりで一方が上院、もう一方が下院。ガイドツアーがあるというので期待していたら、中央のドーム部しか案内されなかった。各州の偉人の像や壁画などを説明された。議会の会場そのものは、ツアーとは別に個人で見学できる。ちょうど上院が議会を開いており傍聴も可能であったが、下院のみ覗いてきた。議会内はカメラや電子機器は持ち込み禁止。
  • 最高裁 Supreme Court of the United States…最近、90歳のスティーブン氏が引退するというので話題の最高裁。もちろん傍聴も可能だが、閉廷時は法廷で職員が最高裁について説明してくれる。世界恐慌時に建築されたが、それ以前は国会の地下にあり、狭い・暗くて文書が読めないと辛いことずくめだったらしい。立派なのつくれてよかったね、とほほえましい気持ちになる。法廷内は撮影禁止で英国首相の頼みも断ったと言っていた。でも裁判官はプライベートに撮影してるんじゃないかと疑っている。しかしながら、合議場所は裁判官しか入れず、裁判所の案内ビデオ(このビデオはかなり質が高かった)すらCGで表現されており、本当に特別な場所だと思えた。歴代の最高裁長官は17人、判事は111人。おそらくすべての長官のブロンズ像と判事の肖像画があるのだろう、あちらこちらに設置してあった。女性初の裁判官となったオコーナーさんコーナーが興味深かった。とくに、引退を表明した後に判事一同が送ったお手紙が感動的。戦後の偉大な長官マーシャルさんの軌跡もあちこちに見られたな。

2. 歴史的な場所
  • ワシントン記念塔 Washington Monument…The Mallのど真ん中に鎮座するでっかい塔。高さ167m、形はボストンのバンカーヒルの塔と同じオベリスク(バンカーヒルの塔の方が先に完成したが)。ワシントンの偉業をたたえてつくったらしい。昔は850段以上の階段を登ったらしいが、今はありがたいことにエレベーターが設置されている。こことリンカーン記念館、議事堂は一直線上にあるが、窓ガラスが汚くて眺望がよろしくない。
  • リンカーン記念館 Lincoln Monument…リンカーンはアメリカ人には相当偉大な人物らしい。大きなギリシア風建築の中にどかんと置かれたリンカーン像、これを神殿と言わずに何と言う。漫画「ARMS」で大統領が重要な決断をするのにふさわしい場所だと述べる一幕があり、そんな気持ちになれるかと思ったが、さすが観光のメッカだけあって終始ざわついてる感じ。これは日本の大きなお寺や神社とよく似ているかもしれない。 

3. ミュージアム
  • スミソニアン航空宇宙博物館 National Air and Space Museum…The Mallの本館とダラス空港の傍の分館Steven F. Udvar-Hazy Centerとがある。本館は科学館に近い。子供への教育的な展示が多かったように思う。分館は展示物の説明もそこそこに、倉庫にがんがんと飛行機や宇宙船が置かれていて壮観であった。戦闘機ももちろんあるが、エノラゲイよりも人間魚雷として使われた桜花の方が印象が強かった。ちゃんと残っているんだね。空港から$0.5のシャトルバスが出ていて簡単に行ける。
  • ナショナルギャラリー National Gallery of Art…西洋絵画が売りの美術館。私の好きなダッチ・フレミッシュ作品が多く嬉しい。フェルメールも3点あったが、その傍にあった老女の食事風景の絵に強く惹かれた。この時期の作品は、その内容が自由であり、人間の暮らしを描いているので好きだ。彫像庭園も広々としていてよかった。
  • ハーシュホン美術館 Hirshhon Museum…こちらは付属の彫像庭園のみ。ナショナルギャラリーの庭園より も難解なブロンズ像が多かった。
  • アメリカ自然史博物館 National Museum of Natural History…毎度おなじみの科学館。動物と鉱物にかける情熱がすごい。アラスカの原住民たちの暮らしの展示が興味深かったけれども、あれは特別展示だろうな。
  • アメリカ歴史博物館 National Museum of American History…初めて作った星条旗や大統領・ファーストレディ、ポップカルチャーやテクノロジーなどテーマごとの展示で、子供の集団が多かった。ファーストレディのコーナーは女性率高し。大統領校候補者の奥さんのレシピまでが選挙に影響するなんて大変だ。初めて奥さんを前面に出して選挙した人はすごい。ファーストレディの公的な活動は団体の役員や海外からの賓客の接待が多く政治に参加するケースはあまりないようで、ヒラリーは別格だと思った。
  • Smithsonian American Art Gallery, National Portrait Gallery…一つの建物に二つの美術館が同居。うっかり入ったが期待以上であった。アメリカンアートギャラリーには現代の作品でも、芸術作品と言うよりも日用品の中に芸術性が垣間見られるものが多かったし、ポートレートギャラリーには歴代大統領の肖像画もあり、ワシントンは3種類あっても顔が全部同じなのがおかしかった。近隣の中華街でご飯を食べたこともあって二度も来てしまった。
  • United States Holocaust Memorial Museum…ホロコーストの悲劇を現代に伝える博物館。だが、もっとも目玉の展示は時間がなく見られなかった。おそらくユダヤ人に対してとられた政策や収容所の悲惨な状況などの説明だろう。特別展のとある少年の日記を元にした時系列に沿った説明で概要を知り、そちらに進むのがわかりやすいように思う。それよりも、別の小展示のナチスのプロパガンダの手法や内容を時系列で説明しているものが興味深かった。悲劇に注目するのも重要だけれども、どうして悲劇が起こったのか、悲劇を起こした側の状況も知る必要があると思う。未来につなぐために。
  • 造幣局 Bureau of Engraving and Printing…DCとテキサスにあるこの施設では紙幣の印刷をしており、24時間操業していると言っていた。そんなにたくさん印刷しなきゃいけないのかはよくわからないけど、確かに普段手にするドル紙幣はぼろぼろなので適度な交換が望まれるのかもしれない。硬貨はフィラデルフィアとデンバーで作られていることは、各州のモチーフが刻印されているために25セント玉を収集している人にとっては常識だ。

このほかの写真はこ ちら

一部、別行動をした夫は、お隣ボルチモアまでレッドソックス対オリオールズの野球観戦をしに行っていた。 よくやるなぁ。今期初出場の松坂登板ですよ。が、6点ほど取られて負けた。