9.4.10

Ben Folds と Atoms for Peace

4/6 
Fenway Parkの歓声を聞きながら、その隣のHouse of BluesへBen Foldsの単独公演へ向かう。昨年から三度目のコンサート、今日こそバンドだといいなぁと薄く期待するも単独だった。

House of Bluesという会場はアメリカのあちこちにあるライブハウスのようだが入るのは初めて。一階は完全立ち見だけれども、3面の壁に複数の、また柱の影にも必ずモニタが設置してありなかなかの親切設計。それほど広い会場ではないが、それでも半分より後ろからでは演奏者の顔はよく見えない。

曲目は有名どころを中心に、即興は少なかったので楽しめた。2曲披露した新曲のうち1曲は、最近「できちゃった」ゴシップを提供してくれたサラ・ペイリンの娘の相手の心情を歌っていたが、あれ本当にCDに入れる気かな。すごい。コンサートではおなじみの、観客をパート分けしてのコーラスもあった。いつも思うけど、4パートに分けるのは無理だ。せいぜい3パートが限界じゃないかなぁ。立ちっぱなしの2時間弱だけれどもあっという間だった。

4/8
前夜、夫がLast.fmで近日公演の情報をチェックしていたら、RadioheadのボーカルThom Yorkeの率いるAtoms for Peaceを見つけたらしい。当日、会場のBox Officeまでチケットを買いに行ったら、なぜか前から8列目くらいの席になった。チケットはすべてwill callで、昼に買ったのに夜の公演前にピックアップしろと言われる。転売防止らしい。いい方法だね。それにしても、コンサートのチケットは窓口で買うのが安いし、直前の方がいい席になったりする…気がする。売り切れの危険性と隣り合わせだけれど。

このAtoms for PeaceはベーシストがRed Hot Chili Peppersの人とかかつての名プロデューサーがついてくるとか、前座はThomが好きなDJの人だとかいろいろと楽しそうな話を聞きながら会場へ。Radioheadさえ聞いたことがなかったので、どんなだろうとわくわくしながら。

Utadaの時もDJが前座であり、あのときは単純に曲を流してそこに効果音を足している様子であった。が、今回のDJは様々な効果音で曲を作っているように聞こえた。音は途切れないままに自然にリズムが変わったり、曲調が変わったりしていた。そして踊り狂う観客達もすごかった。ここはクラブかってくらい。このDJはFlying Lotusという人だった。帰宅してから知った。

そして登場したAtoms for Peaceに会場一階は総立ち。ドラムと風変わりなパーカッションがビートを刻み、ギターの音は控えめに、ベースの人は踊り狂い、そしてボーカルのThomの裏声が響く、なんとも不思議な空間だった。パーカッションはドラムセットとは別に、ボンゴなどのアフリカンドラムやテーブルの上にステンレスボウルをひっくり返して置いてあるような独自色の強いセットがあったが、それらの音の威力が大きかったな。パーカッションとベースの可能性を感じた。ギターがぎゅいーんと鳴りアップテンポな曲が目白押しになる、いわゆるロックとはかなり違ったけれどおもしろかった。

Thomはほそっこいのに、どこからそんなエネルギーが出てくるのか!? と思えるほどに妖しい踊りを踊っていた。なよっちい人がくねくね動くのは、MUSEのマシューもそうだったけど、セクシーだ。いつかRadioheadを見たいな。でもあのひげはいただけない。

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