2.3.10

妹を見送りがてらNYC

2/24の深夜近くに妹ともにボストンに帰還。25、26とちらっとボストン観光し、28日のフライトのために27日にはバスでNYCへ移動と、かなりあわただしいスケジュールで妹は旅立っていった。ボストンからNYCへの移動は妹一人では心細かろうと、ついでに私たちも一緒に移動して観光してこようと相成ったのであった。

ボストン滞在中の特筆すべき事と言えば、やっとピザ屋〈Figs〉へ行けたことくらいかな。生ハムと干しイチジクのピザはおいしかったけれど、いかんせん大きかった。あのせいで、夜に予定していた生牡蠣を諦めざるを得なかったのだ。しかし私的にはReginaのベジピザがベストだなぁ。一切れ$4.5で十分だし。

▼2/27

NYC Penn Station到着時にはすでに22時を回っていた。何はなくとも妹の大荷物を宿に持って行かねばとがんばって移動。いやー、ほんとNYCの地下鉄はバリアフリーがなってなくて困る。ボストンもたいがいであるが、それ以上に問題だ。

謎に広いアパートメントタイプのホテルにチェックイン後、身軽になってラーメン〈せたが屋〉へ行くことに。妹、明日には日本なのにしつこく和食を食べさせられて哀れなり。まあ一人でラーメン屋に行くこともないだろうからいいだろう。去年の冬に来たときはとんでもなく並んでいたし、しかも塩しかなく、温盛りさえ可能か分からず辛い思い出しかなかったが、今回はがらがらだった。しかも醤油や二郎インスパイア系までメニューにあるし温盛りも可能! 私は二郎系をチョイスするも、なんだか塩気が足りない。昨年から塩気が足りないと思うことが増えたが、なぜかは分からない。大丈夫か、私。


帰りにタイムズスクエアに立ち寄る。初めて来た! まるっきり新宿東口であった。お上りさんだらけで安心。



▼2/28

妹を見送りに朝からJFKへ。日曜であったために通勤ラッシュがなく助かった。セキュリティポイントの奥に消えるまで私たちはずっと眺めていたが、対照的に全然振り返らないで行ってしまう妹。切ない。

さて、自由行動タイムである。NYCだし、まあ一応は…とメトロポリタン美術館へ。ガイドブックでチラ見していたエジプトの神殿をまるまる移築したところが楽しみであったが、本物を目にしたらやはり壮観だった。ギリシア神殿風の円柱の上部にそれらしい飾りもあって、文化の融合に思いを馳せたなぁ。西洋絵画も多くあったけど、あまり印象に残っていない。

夜にブロードウェイでミュージカルを見ようと、当日券を安く売るtktsのためにタイムズスクエアへ再度向かうのにセントラルパークを歩くことにした。この前々日に降った大雪が残っていて、丘では子供達がそり滑りを楽しんでいた。中には大人も混ざっていたが…。雪だるまもたくさんあった。セントラルパークのスケート場はとんでもなく混んでいて、人口密度的にボストンコモンは全く叶わないと思った。でもいいもん。

で、やっとtktsに到着。夜公演分は15時からの売り出しで、15:10に到着したらすでに行列ができていた。列の前にいた人はチケットが売り切れの憂き目に遭っており、妹大絶賛の「In The Heights」はどうかと思ったがあっさり半額で購入できた。前の人は何を買おうとしたんだろうか。

夜公演の7時まで時間ができたため、マンハッタンを南下してブルックリンブリッジを見に行くことにした。あの吊り橋が点灯した風景はよく見るが、その橋を渡っている渦中には見えないよなぁ。橋の最寄り駅のあるNYC市庁舎の建物が立派で、むしろそっちに度肝を抜いた。

この日も翌日も日中は温かかったけれど、日が陰ってくるとだんだん冷えてくる。況や橋の吹きさらしをや。

もう寒くて仕方ないので、劇場側のタイムズスクエア付近まで戻り、その辺のカフェでコーヒーを飲んで時間をつぶしながらもNYCは物価が高いなぁと思うのであった。で、会場へ向かうと行列ができてる! チケットは全席指定なのになぜ並ぶのか。謎だ。

「In The Heights」はラテン系の音楽でダンスと照明がすごいと妹から聞いていたこともあって、ストーリーはついていけるかなぁと不安だったけれど、すごくおもしろかった。前半から幕間まで気を休めることなく進んだし、後半は一瞬かと思うほどあっという間だった。ところどころ聞き取れず分からないところもあったけれど、それを補って余りあるステージの迫力よ。途中、花火大会のシーンがドラマチックで少女漫画を読んでいる気分になった。ああいうときめきを感じるのは久しぶりだったなぁ。あのシーンだけまた見たい。主役の人はダンスがヘタクソという設定だったが、映画「High School Musical」で踊れる役で出ていたとおり、下手なのに上手に見える不思議。彼のラップもよかったなぁ。

このあと、日本人街のグリニッジビレッジへ移動して焼き鳥を食す。キリンのビールは苦かった。

▼3/1

野球フリークの夫の希望で新生ヤンキーススタジアムへ行くことに。どうにかして中をのぞけないかなーとうろうろしていたら、チケットブースが開いている。尋ねてみるとスタジアムツアーを開催しているらしい。$20/人の高さに悩みもするも、思い切って参加することにした。

ツアーは約1時間。新しいだけあって、過去のワールドチャンピオンになったときのトロフィーや著名な選手のサインボールが飾られたミュージアムや、永久欠番の選手の碑などもあって、通常の試合中でもいろいろ見られて楽しそう。まあ実際、試合中はそれどころではないけれど。そして、このツアーのハイライトは、ヤンキースのベンチとロッカールーム! まさかそんなところへ入れるとは。私はミーハーなので、こういうのはかなり嬉しい。大学生の時に裁判所見学へ行った際、裁判官席に座らせてあげると言われて真っ先に乗り込んだ私。尻込みするみんなが控えめだなーと思ったもんだ。とにかく、そんなわけでベンチはかなり興奮した。ベンチの裏側にある屋内の打撃練習場を見ながらロッカールームへ移動したが、ここは写真一切禁止。選手の私物があるためにプライバシーにかかるらしい(代わりにミュージアム内に再現してあった)。ロッカーってやつはよくある金属製のあのロッカーではなく、まるでオフィスの給湯室にあるような機能的なシェルフであった。しかも一人ずつテレビが付いている。ジーターは二つ分占領していると言う。ヤンキースの歴史の解説も簡単ながらしてくれるので、野球にあまり詳しくなくとも楽しめるツアーであった。


昼食には、トラベルチャンネルの大食いテレビ番組「Man vs Food」でも採りあげられた〈Katz's Delicatessen〉へ。超有名店で歩き方にも載っている。パストラミサンドイッチとコンビーフサンドイッチを食す。スパイスがやさしく、肉の脂がとろけるおいしさだった。付け合わせのガーキンピクルスも浅漬けでこのがつんとくるハムに合っていた。食べきれず持って帰ったコンビーフサンドイッチは冷めるとまた味が変わり、何度も楽しめる。妹を連れてきてあげたかったなぁ。

で、SoHoを通り抜けるつもりで手前のNoLitaを南下し、China Townを経由して再びNYC市庁舎付近へ。今日は裁判所めぐり。と言っても外観のみ。NYSは州の裁判所さえ大きくてびっくら。連邦裁判所は改築中であった。こっちはボストンが勝ったかもしれない。

Penn Stationに戻り、18:50発のバスでボストンに戻る。バスの到着場所がSouth Stationに変更になり家から遠くなったのがつらい。途中で降りられればいいのになぁ。日付が変わるころ帰宅。おつかれさまでした!

2 コメント:

kenji@thailand said...

なつかしいですねNYC。
97年に旅行で行ったけど、似たようなコースたどってるね。タイムズスクエアは初めてなの?2年近くいるのに??

こちらはタイに赴任しているのに、日本出張が続いてます。明日からまた行きますが、今年もう3回目。。。

fomalhaut said...

NYCを観光目的で訪れたのは今回が二度目だったのよ。それ以外は長距離バスの乗り換えだけ。

タイムズスクエアなんかの繁華街とかSoHo、5th aveなどのショッピングゾーンは、東京でしょ? なんてひねくれて敬遠していたのです。なので、NoLitaを歩いているときにすっかりSoHoと勘違いし、ちょっとさびれてるけれど街並みや道行く人がおしゃれだなー、とちょっと斜め上に浮かれていたことは秘密です。

日本出張いいじゃない! 東京の密度の高さには疲れるだろうけど、やっぱ便利さでは世界一だよ。時々都会に触れながら、普段はタイの田舎で過ごすのは健康でいられそう。