5.2.10

こんげつのもくひょう

先日、友人に三谷幸喜のエッセイを借りた。彼の本を読むのは初めてだ。朗らかな作風のテレビ番組や本人のシリアス顔でギャグをかますシュールさから、どんな文章を書くのか想像がつかなかった。ところが実際は、簡潔かつ明瞭でさらっと読めるけど引き込まれるという矛盾した感触があった。さすが職業作家(脚本家)だとうならずにはいられない。私もあんな文章が書きたい。先日二回分の日記を読み返すと、何度も推敲したことで文章の勢いが削がれていると感じる。書き終わった後の、あれ、私なんだかちょっといいこと書いてない? 的なちょっと得意気な表情が垣間見られるのが恥ずかしい。自分で掘った穴に埋もれてしまえ。

過去の経験からも、あれこれ悩むよりも軽い気持ちで瞬時に下した決断の方が後々まで残るように思う。試験の回答は見直すほど正答率が下がる。料理は調味料を足すほどまずくなる。そして、文章は推敲するほど読めなくなるのである。

また、もう少し日本語の表現の幅を広げたいと思った。来し方を振り返ると、たぶん最も頻繁に文章を書いていたのは中学生の時で、今よりもイイコトを書けていた気がする。美しきかな、思い出。この日記を振り返ると、特に複数ポストに跨る旅行の話なんかは、同じ表現が繰り返し出てきてうんざりするほどだ。それぞれのポストが日を置いて書かれているだけに、その時々のコンディションに左右されているのがよくわかる。もう少し訓練しないと。

というわけで、2月はできるだけコンスタントに日記を書きます。
書きたいです。
書ければいいなぁ。
書けるかなぁ。


以下、今日の日記。

ESL後、友人と連れだって昼食に〈China Pearl〉を初訪問。どの点心もおいしかったし、4人でおなかいっぱい食べても$36と、毎度毎度のことながら中華のすばらしいCPには驚かされる。でも4人で訪問したからこその高評価かもしれない。2人では戦力不足だろう。ESL主催のお茶会に参加した後、日が暮れるまで歓談してきた。いやー楽しかった。

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