16.1.10

アリゾナ・ニューメキシコ10日間の旅 その1

12/28-1/9、夫の友人夫妻とともに、アリゾナとニューメキシコのナショナルパークを巡る旅をしてきた。両家ともにドライバーが一人しかおらず、長距離運転をするにあたって協力することにしたのだった。

12/28 R:フェニックス
12/29 B:セドナ
12/30 C:アリゾナ大隕石孔
      D:化石の森NP
12/31 E:ウパキNM
      F:グランドキャニオンNP
1/1 F:グランドキャニオンNP
    G:アンテロープ
    H:モニュメントバレー
1/2 I:チャコカルチャーNHP
1/3  J:タオスプエブロ
    K:サンタフェ
1/4 L:ホワイトサンズNM
1/5 M:カールスバッドNP
1/6 M:カールスバッドNP
    N:エルパソ
1/7 O:チリカウアNM
    P:トゥームストン
1/8 Q:サワロNP
1/9 R:フェニックス

全部で2300マイル(約3700km)。こうして振り返ってみても盛りだくさんだ。運転手が二人いるのはありがたかった。運転を交代して後部座席に移るとあっという間に夢の中。運転して、公園でトレイルを歩いて、また運転して…というのを一人でやるのは大変だ。今回は我が家の旅のペースからすると全力疾走であったので、交代要員のありがたさが身にしみた。

▼12/28 Mon ボストン→フェニックス

飛行機が夕方の便であったのが幸いして、12月最後の日記に書いたように夜中まで就寝できなくともなんとかなった。デルタを利用したのは初めてであった。最新の機体はすばらしかったが、各座席に画面が着いていないのは相変わらずで、デルタの不況感が伝わった。フィラデルフィアで乗り換え、フェニックス到着は19:30。空港で友人夫妻と会い、レンタカーをチェックアウトして近隣の宿へ向かい、一泊。

今回の車は、大人が四人いることと、グランドキャニオン周辺は雪の山道であるとの事前情報から、レンタカーのおっちゃんに薦められた4WDのSUVだ。車高が高く、座席が広く、アリゾナやニューメキシコの広い道路を走るにはいい車だった。やたらガソリンを消費する事を除けば、悪くなかった。ガソリンはおよそ毎日入れたけど。折しもガソリン代が上昇しており、いろいろと残念な感じ。ヒュンダイの車だったけど、これがトヨタや日産車だったら燃費は違っていただろうか。

▼12/29 Tue セドナで岩登り
 明けて早朝より北上を開始。最初の目的地はセドナSedona。ここはパワーを得られるスピリチュアルスポットとして有名で、近年日本からのツアーも多いらしい。

上記写真はカテドラルロック。台地の上に浸食から残った岩がどかんと載っている。台地の下にトレイルヘッドがあり、上の岩の間まで登ることができた。距離は往復で1.5kmほどであったが、傾斜が大きく運動不足の体には応える。ちなみに、この岩の間がパワースポットであったらしい。

時間がさかのぼるが、この日は午前中は本当にいい天気だった。なんだこの青い空は!ってくらい。赤土の岩場が青空に映える。これはベルロックという名の通り、鐘を伏せてあるような形をしているらしい。岩の左の崖も浸食され、岩肌に地層が見える。この辺りはずっとこんな地質が続くようだった。罰当たりかなと思いつつも、ここでも岩に登ってみた。やっぱりパワーは感じられず。

この後、さらに北上した。フェニックスからグランドキャニオンに向かって少しずつ標高が上がっていく。それにつれ、だんだん天気も下り坂。気温は下がり、雪が降り始め、滞在地のフラッグスタッフに到着する頃には辺りははすっかり雪景色となっていた。

▼12/30 Wed 大隕石孔と大雪の中の化石の森

フラッグスタッフから西へ約300km、化石の森NPへ向かう。この日はまたフラッグスタッフへ帰ってくるため、遠足気分で出発した。朝は晴れていたのに、だんだん雲行きが怪しくなり、そして降り始める雪。寒い。

途中でアリゾナ大隕石孔Meteor Craterの看板を見、立ち寄ることにした。アリゾナ+隕石といえば、かつて少年サンデーに連載されていた漫画「ARMS」だ。悲惨な描写の多い漫画だったが、リンクするものがあると読み返したくなる。
隕石孔の周辺は何もなく、地平線まで荒野が広がっていた。薄く積もった雪の合間に土が覗いて、寂寥感が募る。この辺りは休火山の火口も多く見られるため、隕石孔が本当に隕石孔であるかの議論があったという。確かに、隕石の落ちた跡だなんて、そんな考えはなかなか出てこないだろう。 隕石孔にはその直径よりも深さに驚いた。東京タワーがすっぽり入るほどらしい。

さらに西に進み、南から化石の森Petrified Forest National Parkに入る。ここはかつて洪水によって泥の中に埋まってしまった木が化石となって今も残っている公園だ。泥の中に埋まっているうちに、木の中に鉄などの水分中の金属が入り込み、赤っぽかったり黄色っぽくなったらしい。雪の中に赤っぽい木がごろごろ転がっているのは、なかなかに壮観であった。ビジターセンターに到着時、ちょうどレンジャートークが始まったのだが、トレイルを歩くことを優先したらついぞ聞けずに終わった。聞いておけば良かった。
そのまま公園内の道路を北上すると、景色が一変しペインテッドデザートと呼ばれる領域に入った。ここは洪水等でいろいろ堆積してできた地層が浸食によって露わになり、青っぽい地層と白っぽい地層が美しく織りなしているのを見られると聞いていた…のだが。

なんか、もうね、全部雪に覆われていて真っ白。すべてが白い。見えん。地面が美しい地域は雪が降ると観光はジ・エンドとなることを学習した。

東へ戻る途中にまた雪がひどくなり、制限速度120kmの道路を60km以下に抑えてなんとか走行し、到着したフラッグスタッフにてもう一泊。

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