キーウエストは2泊。到着の翌日は一日かけて70マイル離れている小島へ行くことにした。疲れた体をいやして、翌々日はマイアミへ戻る。
12/20
朝8時に港を出発し、キーウエストからさらに南東にあるドライトートガス島へ。1993年に国立公園に指定されたこの島は、南北戦争の時にメキシコ湾の入り口を守る要として要塞が築かれたのが始まりらしい。昔も今も真水はなく、またウミガメが多く生息していたために、この名がついたらしい。
船は朝食・昼食・水・シュノーケルグッズ込みで、約2時間の航海。まあ、例によって寝て過ごしたわけだが。
ここのビーチはきれいだった!前日に立ち寄ったバヒアホンダSPでの感動が簡単に上書きされるほど。砂は白く、浜に打ち上げられた珊瑚のかけらや白色や薄紫色に乾燥した海草が彩りを添えていた。
ここで初めてシュノーケルを体験。水中眼鏡の付け方に戸惑い、足ヒレもうまく操れず、慣れるまでは大変。特に、泳ぐのをやめて足をつくときに、足ヒレの先が海底に突っ込むとかかとが着かないので、うまく足をつけずに溺れそうになった。この場所は幸い浅かったので、足の裏を海底につけることをあきらめたら、膝がついて助かった。人は1mの深さでも溺れることができるのである。
珊瑚礁があると先に聞いていた場所は、地図上は島のすぐそばだったが、いざ泳いでみると結構疲れる距離だった。波は高くなり、気がついたら流されていること2回。到達できたときには、珊瑚や魚が見られた感動よりも、達成感の方が上回っていた。
実は珊瑚は要塞の壁沿いにも生えていて、遠くまで泳ぐ必要がなかったのであった。魚はいずれもそんなにカラフルではなかった。
夕方、キーウエストに戻り、港町のバーで軽く夕食。この町は飲酒に寛容な雰囲気で、多くのバーがにぎわっていた。名物のコンク貝のトマトチャウダーとスモークドフィッシュディップを食す。フィッシュの内容はイルカとメニューに記載されていたが、イルカはよくて鯨はだめなのかとなんとも言えない気分になった。おいしくいただきました。
12/21
ヘミングウェイはキーウエストに住んでいたことがあり、老人と海はこの地の物語らしい。読んだことないけど。そんなわけでヘミングウェイの家を見学してみた。白を基調とした南国風の家は素敵だった。プールなんかもついていて、なかなかの裕福な人だったと見える。ネコ好きらしく、多くのネコがいた。
そういえば、ここまでで様々な動物を見た。リス、フラミンゴの小さい版みたいな鳥、クジャク、ネコ、そして鶏。野生のクジャクも驚きだが、キーウエストの鶏もなかなか意外だった。フロリダキーズの中には、キーディアという子犬ほどの大きさの鹿も生息しているらしい。進化の途中か? しかしイサカサイズの鹿がいたら、マングローブ林はあっという間に砂漠化するに違いない。またキーウエストへの道中で、「アリゲーター横切るの注意!」という標識も見た。もし横切られたらどうせよと…? 避けようがないのではと想像。
また、アメリカ最南端と言われるサザンモストポイントは車から眺めたが、それで十分だった。地球の歩き方にアメリカ三大がっかりポイントと称されていたが、ぶっちぎり1位だと思う。
この後、マイアミまで一気に戻る。ずいぶん速度に慣れてきて、時速120kmまで体験した。密かな目標は140kmである。しかし、マイアミ市内は交通量が多く、車線変更は相変わらず怖かった。
夕方にはホテルに到着できたので、マイアミで一番と言われるオーガニックスーパーへ行き、スシを購入するが、これはイサカのWegmanの勝ち。
走行距離: 約270km
22.12.08
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