27.8.06

佐渡島行脚 25/8-27/8

金・土・日で二泊三日の佐渡島旅行をしてきた。きっかけは、きれいな海を見たいなーなんて思ってたら本屋に離島への旅に関する本が平積みになってたのを見 かけてしまったこと。即座に購入して、沖縄や五島列島、隠岐と比べて比較的近隣の佐渡へ行ってみようとなった。でもって、佐渡でシーカヤックをやってみよ うと相成ったのでした。

ルートは東京から新潟まで上越新幹線でノンストップ1時間、新潟駅から新潟港へ移動しフェリーに乗船、波に揺られ ること2時間強。シーカヤックをやった り、海が国定公園になっているエリアは、佐渡島でも港のあるエリアからちょうど島の反対側で、ペーパードライバーゆえにレンタカーも借りられない一行は路 線バスに揺られること1時間強。遠かった。でも、旅館の目の前に広がる海の透明度を見たら、遠くまで来た甲斐があったと思った。

一日目は 金山を見に行って、近所の商店街をぶらぶらして終了。佐渡の金山は慶長のころから掘り始めてたらしいんだけど、なんと1989年まで掘り続けてい たらしい。つい最近じゃん。しかも、昭和時代の産出量は江戸時代よりも多かった。テクノロジーの勝利だね。かつては露天掘りをしていて、あまりに掘りすぎ て山が裂けていた。げに人の欲望は恐ろしきものよ。

二日目は午前中にシーカヤックを習った。カヤックはカヌーの幅広・丈長版。今週から秋 の天気になってしまったので、波が高くてとても外界に出られないとの こと。小さな漁港の中でちょろちょろとカヤックの動かし方を習って、港の入り口辺りまで進ませてもらった。全然「シー」カヤックって感じではなかったけ ど、先生兼ガイドさんがいなければ、たぶん、港の入り口すら行けないと思われた。それくらい波を感じた。旅館から見る海は凪いでいたのに、海は怖い。でも おもしろかった。またやりたいなあ。
昼は近所で有名なお鮨やさんへ。佐渡でとれた魚介類の握りだったため、白身魚多め。いや、しかしおいしかった。お鮨っておいしいのね。追加した中トロはもうとろけるようなすばらしさ。もうしばらくはそのへんの鮪はたべられないなあ。
午 後は観光案内所で自転車を借りて(なんとブリジストンのMTBだった!)海の国定公園のポイントを目指して11km走行。途中、田園が広がる向こうに水 平線が望めたり、ひまわり畑があったりと、人のくらしと自然の美しさを堪能した。特に、農道に入り込んで覗いた浦はまさに「人の手が介在しない自然」で、 海の青さに吸い込まれそうだった。自転車走行はかなり大変だったが、報われたと思った。佐渡島は島のぐるりに一本の道路がめぐらせてあって、今回走った道 もこれだ。旅行前には海沿いだし平坦だろ うと思っていた。でも、実際はとんでもないアップダウン。海岸線から少し内側にはいるとすぐ山なのだ。ハンドルをきつく握りすぎて、手が痛い。

三 日目はまたも路線バスで佐渡の別ポイントへ。佐渡島は斜めの楕円を二つ重ねた形をしているのだが、これまでは上の楕円(大佐渡)の左上のあたりにいた。 今日は下の楕円(小佐渡)の方へ行ったのだ。そしたら、海岸の風景が全然違う。大佐渡は礫海岸と、明るい茶色の地層が見える崖の上に松やその他の草が生え ているような風景が続いていた。小佐渡は、まるで噴火して流れ出た溶岩が固まったような、草木の生えない黒っぽい堅い土壌が広がっていた。地獄にありそう な景色だった。めずらしい。
港に帰る途中、酒蔵見学もした。一日目に商店街を見て回った際、酒屋に寄って地酒の小瓶を一本買ってみたのだ。そした らこれがふわんと香るのに後味すっき りでとてもおいしいお酒だった。エールフランスのファーストクラスで採用されているらしい。で、そこの酒蔵の見学。とても有名な蔵みたいで、大手観光会社 の名前が表の歓迎看板にいくつも並んでいた。すごいね。いろいろ試飲させてもらったけど、事前に飲んでたものが一番おいしかった。ちなみにこの蔵は真野と いう地で真野鶴というお酒を造っていて、今回おいしかったのは真野鶴の大吟醸だった。

帰りはフェリー、新幹線と乗り継いで、21時に東京駅着。東京駅で見かけたJR東日本のポスターは、八幡平の紅葉になっていた。

もう夏も終わる。

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